見出し画像

【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる67】長編小説「金魚ゴンザレスの冒険」のあらすじをおおまかに教えてください

突然ですが、私は金魚を飼っています。

iOS の画像

金魚たちは私の大事な家族です。

ですが、黒い出目金の子は、今年の6月中ごろに病気で亡くなってしまいました。2年ほど前、金魚すくいで偶然すくって以来、ずっと大事に飼っていたのですが・・・(皆さん、金魚すくいですくった金魚はちゃんと育てましょうね。育つから)。

一番大事に飼っていた大切な子だったので、しばらく引きずりました。どんなペットショップに行っても、あの子の丸っこいフォルムに勝てる可愛さの子には出会ったことがありませんでした。またいつか、お祭りの金魚すくいで出会えたら、その時はすくいたいと思っています(京都のお祭りの夜店は業者さんがある程度固定されている気がするので、いつか同じ出身の子には会えると思う。しばらくはお祭りが開催されないだろうけど・・・気長に待っています)。

なので、長編小説「金魚ゴンザレスの冒険」、そんな願いもこめて考えたいと思います。

長編小説「金魚ゴンザレスの冒険」の登場メンバー

我が家には、無くなった黒出目金含めて4匹の金魚と、2匹のドジョウがいます。

iOS の画像(1)

シマドジョウ。小さくて細くてかわいい。動きが素早く、水替えをするたびに砂利の中に隠れてしまうのでいつも不安になる(ポンプですくってしまっていないかと・・・)。

iOS の画像(3)

ガチのドジョウ。最初は小さかったのにどんどん貫禄がついてきて、今では金魚を凌駕する勢い。ひげが立派で、泳ぐのも早い。

iOS の画像(2)

ブチ(左)とチビ(右)

チビ:初代の黒出目金をすくって二年目のお祭りの金魚すくいですくった和金。この年は和金しかすくえなかったのですが、3匹すくったうち、唯一生き残った生命力のあるやつでもある。

エサめっちゃ食べるし、泳ぎが得意。小さいからと油断していたらどんどん大きくなって、泳ぎの下手な黒出目金を追いかけまわすようになってしまい、病気の原因となるストレスを与えた張本人。しかしこれは、和金と出目金の相性を考えなかった私の責任なので、彼が悪いわけではない(水槽を分けるのがもう少し早ければ・・・)。ただ、後に仲間になった和金の「ブチ」のことも、腹いせに追いかけ回すくせが直らず、若干歪んだ性格の持ち主なのかもしれない。

ブチ:チビが出目金・琉金勢と相性が良くないと知り、水槽を離すことにした際に和金仲間として家族に加わった新規メンバー。ペットショップ出身。ひれや口の周りが黒く、雲助風になっていてかわいい。チビと違って温厚かつ和金なので泳ぎが得意。チビにめちゃめちゃ追い掛け回されていてもあまり動じず逃げおおせている。そのおかげで、最近は空腹時以外はチビにいじめられる回数は減ったと思う。

コスギ:一枚目写真に映っている赤い琉金。飼っているメンバーの中では一番美しいフォルムをしていて、その姿は観賞用の高級魚に見える。知る人ぞ知る老舗ペットショップで、黒出目金の仲間として購入したが、メンバーの中では一番食い意地が張っており、しょっちゅうお腹を壊してしまう。何度かひれの病気にかかっており、薬浴されることもたびたび。

出目たん:初代メンバー。地元のお祭りの金魚すくいで、半ば反則技のような偶然ですくうことのできた黒い出目金。丸っこい体がキュートで、コスギには劣るものの、キレイなひれをしていて、最後に病気になった際にひれの一部を欠損させてしまったことは、今でも飼い主として後悔している。

チビにいじめられていた頃、大きな体をドジョウ用の隠れ家に無理やりねじ込んで逃げおおせていた。早く気づいてあげるべきだった。大きな目と口がとってもかわいかった。

長編小説「金魚ゴンザレスの冒険」ダイジェスト

なんの変哲もない和金のゴンザレスには、夢があった。それは、いつか淡水魚憧れの大海原・琵琶湖へ出て、ブラックバスを駆逐し「伝説の淡水魚」になることだ。しかし、彼の出身は金魚すくい問屋とつながる金魚の養殖場。金魚すくいで生き残れる金魚はほんのわずかだ。周りは死期を悟ってか覇気のない連中ばかりで、仲間も作れそうにない。和金彼が下界へ出て琵琶湖まで行くには、人間の手を借りるしかなかった―。

年に一度の由緒あるお祭りの日、ゴンザレスは金魚すくいのビニールプールに放流された。しかし、最近のお祭りの金魚すくいには「すくって終わり」というコースがあり、周りの仲間は弱ってゆくばかりで一向に減っていかない。焦り始めたころ、1組の客が来て、苦労して出目金をすくおうとしているが一向にすくえない様子だった。金魚すくいで救出されるには、参加者の腕も必要なのだ。まして、何の変哲もない自分では―。諦めかけた時、「お姉さん持ち帰りだね、おまけしとくよ」と、店のおやじにボウルでいきなりすくわれ、袋に加えられた。

家に帰ると60cmほどの大きさの水槽に入れられた。その水槽にはすでに大きくて綺麗な黒出目金と硫金がいた。よく見るとドジョウも2匹いる。そのとき金魚すくい仲間は他に2匹いたが、3日後、自分以外の2匹は死んだ。

ゴンザレスは飼い主に「チビ」と名付けられた。その名は見た名何の変哲もない、自分へのコンプレックスを刺激するようで気に障った。出目金と硫金は自分よりもかなり大きい体をしていたが、何も苦労せず優雅に暮らしているように見えた。ここで一番強い金魚になって、こいつらを見返してやる―。狭い水槽の中で、次第に暴力的になってゆくチビことゴンザレス。あの黒出目金が、元は自分と同じ金魚すくい出身だったとは、この時知る由もなかった。

物語の中盤、ライバル視していた黒出目金が亡くなり、コスギは持病の治療で薬浴のために水槽を移され、ライバルはいなくなったかのように見えた。しかし、最近エサの大半をドジョウが先に食べてしまうのだ。自分のパワーがドジョウに劣り、身体能力もたち打ちできないと悟ってしまうゴンザレス。さらに、見た目の特徴で負けているブチに当り散らしてみても、彼は臆せず活き活きとしている・・・このままでは、伝説の淡水魚なんて・・・。

恰幅が良くなり、自分を金魚だと思い込み始めているガチドジョウ。チビを気にせず、優雅に生きられるペットショップ育ちのブチ・・・次第に争うことをしなくなるチビことゴンザレス。この先彼らを待ち受ける大冒険の幕開けを、彼らはまだ知らない・・・。

初心者は和金を飼いましょう

金魚初心者の私でしたが、2年の間に色々な学びがありました。まず、金魚の種類によって相性が違うこと。与えるエサの種類で健康状態がけっこう変わること。オシャレな金魚のほうが繊細で、ひれやお腹の病気になりやすいこと。治療は早い方がいいこと。

小さな命でも、大切な家族なので、例えチビがこれからも大暴れすることがあっても、大事に育てていきたいなあと思っています。


「大喜利のお題」は以下のメーカーで作っています。

もしおもしろかったら、♡(スキ)押してもらえたら嬉しいです!

📅特に深い意味のない記事を毎日更新する試み

マガジン「大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?