国家公務員試験総合職【教養区分】受験記②~一次試験準備編~

こんにちは。miKanです。公務員試験勉強お疲れ様です。今日は国家公務員試験と聞いて皆さんが一番に思い浮かべる試験基礎能力試験と総合論文試験について紹介していきます。

第一次試験って?

2020年度の実施状況では、受験者数3172人、合格者数が300人。
倍率10倍を超える試験になります。まずこの試験を突破しなければ二次試験に進むことができません。

第一次試験は
総合論文試験    4時間   配点8/28
基礎能力試験 Ⅰ部 2時間   配点3/28
基礎能力試験 Ⅱ部 1時間30分 配点2/28
の三部構成です。これを全部1日で行います。午前中に総合論文試験を受け、お昼休憩をはさんで午後に多肢選択式の基礎能力試験を受けることになります。(体力勝負!)

総合論文試験の配点比率が大きいのでまず一番に対策しなくては...と思うかもしれませんが、実はこの総合論文試験の点数、一次試験の合否には関係ないんです。基礎能力試験の点数で一次試験の合否が決まり、合格者は二次試験の合否の判定の際に総合論文試験の点数が使われるんですね。ですので、まずは何と言っても基礎能力試験の対策をして一次試験を突破することが必要になります。

基礎能力試験

基礎能力試験は
Ⅰ部 知能分野(文章理解⑧、判断・数的推理⑯)
Ⅱ部 知識分野(自然⑩、人文⑩、社会⑩)※時事を含む
に分けられています。(○は配点)

具体的にどんな問題が出るのか?
知識分野に関しては、センター試験をイメージしてください。
国語(現代文)、数学(ⅠAⅡB)、英語、理科(物理、化学、生物、地理)、社会(日本史、世界史、地理、倫理、政治、経済、法律)
以上について高校卒業レベル、大学入試レベルの問題が出ます。大学で習うような専門的な範囲は出てきません。

...と、ここまで説明してきたところでお気づきでしょうか。範囲が膨大なことに...。そうなんです。範囲が広すぎて結局全部対策するのは至難の業。選択肢はかなり細かい内容まで問うように作られているので、表面をなぞっただけでは解けず、一点上げようとするだけでも相当な勉強が必要になります。

しかし、ご安心ください。そう思うのはどの受験生も一緒。実際、知識分野の問題は難しく、自分の得意科目で10点+鉛筆転がして4点(30点満点)取れれば合格します。差はほとんどつかない試験なのです。では何で差がつくのか、それが

第一次試験は判断・数的推理

そう、知能分野の判断・数的推理。この16問が一次試験の命運を握ると言っても過言ではありません。SPIなど就活の際に使用される試験のちょっと(かなり)難しい版をイメージしていただければよいかと思います。(中学入試を受けた人はそのイメージ)

数学や、ロジックを使ってパズルを解いていく問題です。
対策には何と言ってもスーパー過去問ゼミ(通称:スー過去)。

もうこの二つは必ず買ってください。判断数的推理については二つの問題集やっておけば大丈夫。他、何もいりません。

ちなみに5というのはバージョンを表していて、最新版になります。とはいえ判断推理と数的推理はそんななにバージョンごとに内容は変わらないので、古いバージョンをメルカリで購入したり先輩に譲ってもらったりするもよいかも。(安くはないので)

とにかく知能分野は時間勝負なので、時間を意識して解くこと。時間を計って解くのは当たり前、少し時間がかかってしまった時は徹底的に解説を読んで、時間がかかってしまった原因を追究してください。

その他の対策

筆者は理系で数的推理が得意だったので、それ以外の対策を、と思い他の勉強もしました。しかし基本はスー過去。スー過去をひたすら解いて、わからないところは高校の資料集に戻るという勉強をしていました。

特別な勉強としては時事をこの本を何周かして頭にインプットしました。公務員試験を受ける人のバイブルと言っても過言ではありません。試験会場でもこの本を持っている人を数多く見かけました。

また、社会科学の対策はこの本がおすすめ。社会科学分野を勉強したことは今までほとんどありませんでしたが、この本を2周ほど読んで、試験当日は社会科学分野の問題で満点を取ることができました。

あとは新聞を読んでおくことですね。筆者の受験時にはタピオカ、勲章、捕鯨など話題のトピックからも出題されました。



長くなってしまったので、ここから先は当日編で!どんな様子、内容だったかをお伝えします。

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