見出し画像

忘れられない世界史の先生 ~クラスのほとんどが80点以上を取った最強の勉強法~

私は、世界史を人生で2回勉強している。
一度目は高1の時、二度目は浪人生で文転した時だ。

 高1の時の世界史の先生の授業は、教科書や資料集を傍らに開きつつ、主に先生お手製のプリントの穴埋めをしていく方式だった。ここまではおそらくよくある授業方法だろう。
 先生の授業で特徴的だったのは、毎回最初に小テストを行うことだった。
これだけだとそんなに特殊には見えないだろうが、特徴的なのはその範囲である。
 中間テスト・期末テストを区切りとして、次のテストの範囲に入る部分が全て小テストの範囲になっている。即ち、1学期の期末テストの前の6月~7月頃であれば、中間テスト終了後の授業からの範囲が全て出題される。
 しかも、同じ問題が出題され、それに前回の授業の範囲が加わる形で出題されるため、どんどん問題が増えていく。テスト直後の時期の問題なんかは、もうくどいほどその問題を聞いているので最初の数文字を聞いただけで「あれだな」ってなる。

 (あまり詳細に書くと学校を特定されかねないので、学科については仮称として普通科/普通じゃない科と表記していく。)
 高1の時に私のクラスの世界史を担当していた先生は主に普通じゃない科を担当していたため、普通科では私のクラスしか担当していなかった。即ち、私のクラス以外の普通科クラスは別の先生が別のやり方で授業をしている。どんなのかは知らんが。

 そして、毎回私のクラスの世界史の平均点が、普通科全体の平均に比べて異常なほど高かった。流石に正確には覚えていないが、平均点が10点ぐらいは違ったと思う。
 テスト返却の際の先生の一言で印象的だった言葉がある。

「いつも80点以上の人の名前を発表していますが、今回はそれをやるとほぼ全員呼ぶことになるので90点以上の人だけ発表します

 自分で勉強する分なら、数回同じ問題を解いて間違えなければもうほとんど手を付けることはなくなるが、小テストでは飽きたとか関係なく何度も同じ問題の答えを書く
 クラスには当然いつも成績上位の人も下位の人もいるが、それにも関わらず、世界史についてはクラス内のほぼ全ての人が80点以上だった回すらあった。
ひたすら反復するという先生の勉強方法がそれだけ強力であることの証左である。

 私が浪人で文転して世界史か日本史を勉強しなければならなくなった際、迷わずに世界史を選んだ。流石に数年のブランクはあったが、それでも大枠の記憶が残っていたことと、勉強の仕方が分かっていたからだ。
 そして、一問一答形式の問題集や穴埋め問題集を何十回も解いた。飽きても何度も用語を書いて、手に覚えさせた。

 そして、流石に1年やっただけでは論述式の問題で良い点数を取るのは難しかったが、センター試験の世界史では94点を取れたし、無事に志望校に合格した。
 高校を卒業したのはもう随分前だが、今でも高1の時の世界史のプリントは大事にしまってある。私にとって、世界史の先生は忘れられない存在の1人である。

#世界史がすき

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?