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トーンポリシングの典型例と対策

トーンポリシングのわかりやすい典型例があったので紹介します。

なお、以下記事で関連事項含めて解説済みです。

トーンポリシングの意味とは

トーンポリシングとは、発言の内容ではなく、その口調や論調を非難することによって、発言の妥当性が無いことを周囲に示す目的で行われる論点のすり替えの一種です。

明確な定義があるわけではありませんが、英語圏での説明書きやネット上での用語法からは、上記が公約数的と言えるでしょう。

「中身の話じゃなくて言葉遣いの問題にすり替える」ともいえるでしょう。

東京新聞労組のトーンポリシング

東京新聞労組のツイートは、知念医師の「政権批判の為にワクチン接種の邪魔」「それによってコロナ禍が延びて死者や経済的困窮者が増える」という本質的な内容についてはまったく無視し、「乱暴で不穏当な言葉を使っている事」に話題を変化させようとしているのが分かります。

なお、「イデオロギーで腐った情報で人を殺」した例がHPVワクチンの副反応に関する報道です。

トーンポリシングの対策・対処法

トーンポリシングの対策・対処法の一つは、【それがトーンポリシングに過ぎない】ということを第三者向けに明示することじゃないでしょうか?

そういう相手には何を言っても無駄なので。

シーライオニングの対処法の説明でも書きましたが、ネット上の荒らし行為・トローリングを行っている者は議論の相手方ではなく、第三者に向けて印象操作しているだけのことが多いので、こちらも第三者からの見え方を意識する必要があります。

もう一つ考えられるのは、【トーンポリシングの内容自体が不適切だ】ということを指摘すること。

たとえば東京新聞労組の例では知念医師は「不穏当」というトーンポリシングの内容自体が妥当性の無い評価であると主張しています。

トーンポリシングに対しては、割とこの反論が有効であることが多い気がします。

マナー講師とトーンポリシング

「マナー講師」系の発言は議論相手に対するものであればそれはトーンポリシングであるかもしれません。

確かに現実には何かを発言する際には礼式にのっとって行われるべきである、ということはあらゆる場面で妥当します。

言い方ひとつで話を聞いてもらえるかどうかは変わってきます。

しかし、そういうものとは無関係な場面がネット上ではほとんどのはずで、にもかかわらず内容とは外れた「言葉遣い」などのマナーを非難することは、トーンポリシングであると言えるでしょう。

トーンポリシング

歴史上の用語でもある「支那」と書くとマナー講師的に「侮蔑語」と言って非難するのもトーンポリシングですよね。

「如何に相手が信用ならないか」に血道をあげることしか考えていない人が多いので、わざとトーンポリシングできるよう誘導線を置いておくという手法がありますが、わりと有効なんじゃないかと思います。

安易に食いつく者とは議論は成立しないと判断するということに使えます。

お上品な態度を期待している人には申し訳ないですが。

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