香川県ネットゲーム条例のパブコメについて議会事務局政務調査課の言質を取りました
香川県ネットゲーム依存症対策条例のパブリックコメントについて。
昨日、以下の記事を書いて、県民限定にすることが形式的にも実質的にもおかしいということを指摘しました。
そこで、今回はパブコメのやり方がおかしいことについて、香川県議会事務局政務調査課に意見して、言質を取りました。
「県民限定」に法令上の根拠は無い
香川県民にパブコメの意見提出を限定したことについて、何らかの法規に基づいているのか?と尋ねたら、具体的な法規は挙げませんでした。
「なぜ県民限定にしたのか?」
「他のパブコメでも県民限定という文言は無いが、なぜ今回だけなのか?」
これを聞くと、議会事務局は「パブリックコメントは基本的には県民の意見を伺うものだから」というような説明をしました。他のパブコメもそういう前提があるとのこと。
え?とすると、これまで県外から送信していたものは特に要件を明記することが、全部弾いていたのでしょうか?ちょっと信じられません。この点は電話時に突っ込んでませんが。
とにかく、「県民限定」は議会事務局が勝手に設定した方針であるに過ぎないということが明らかになりました。
パブコメとは別の枠として議会事務局政務調査課に意見すべし
じゃあ県外の人がパブコメをしたらどうなるのか?
「パブコメで県外の人が意見をしても無視される」と言っていました。
なので、パブコメという枠ではない形で意見を伝えるためにはどうすれば良いか?を尋ねると「県議会の方」とだけ言ってきました。
県議会の連絡先はどこなのか?を聞くと、「ご意見箱」と言っていましたが、パブコメページにも記載のある香川県議会事務局政務調査課“gikai@pref.kagawa.lg.jp”の所に来ると言いました。
結局は窓口が同じようです。
だったらパブコメとして受け付けるものと、そうではない意見とで振り分ければ良く、無視するのはおかしいと思うんですが。
こちらからはパブコメじゃないからと言って弾かないようにしてほしいと伝えましたけど、件名で明確にしないと無視される可能性があるので、そこは「こちらからも注意して送信しようと思います」とだけ伝えました。
ちなみに、香川県議会のホームページから「ご意見箱」に進んで、そこで意見提出フォームがあるのですが「メールによる陳情はできません」という記述があるので、もう意味が分かりません。
香川県ネット・ゲーム依存症対策条例は手続きがおかしい
1:条例の中身がおかしい
2:検討会が非公開で条例の根拠も不明
3:パブリックコメントのやり方がおかしい
香川県ネット・ゲーム依存症対策条例は、その中身も手続きもおかしいと言えます。
こういう運用がなされている条例が全国的な波及効果を持ってしまってはたまらないので、今のうちに正さないとダメでしょう。
以上
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