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アドリブでお話を考えるなら構成要素分解で9分割にしてしまえ【創作メモ】

こんなことを書いてる暇があるなら小説を書くべきだろうに。(前挨拶)

さて、今回の創作メモは適当につぶやいたものをそのまま編纂したものだ。
ゲリラ的かつアドリブ性を大事にしたかったので読みづらさは少々我慢してほしい。

一つめのお題、絶望

OK、まずは【絶望】だ。
プロットなしで短編を作るのであればまずこういうお題を細かく分析解体連想していこう。

お題から連想するのを8つか9つ、囲むように考えていこう。
3×3に区切った9つの部屋の中央にお題を書く。
そこの周りの8つの部屋に、お題から連想されるワードを8つ書いていくのだ。

絶望の場合だとそうだな……黒、白、裏切り、背徳、希望、孤独、断崖絶壁、処刑……まぁこんなところにしていこう。
ここで大事なのは直接の繋がりだけじゃなくて膨らましていくことだ。例えば【白】や【希望】は絶望の対義語や対義のイメージに当たる単語だが、だからといって切り捨てるべきでもない。影があるから光があるのだ。

二つ目のお題、金

二つ目のお題がなかなか来ない。


ちょうど元・億り人の記事を読んでるから「金によって裏切られて絶望的な状況に追い込まれた者」の話にでもするか。
つまり【】だな。
先程分解要素に上げた【裏切り】と【断崖絶壁】をアイディアに用いている。断崖絶壁自体は場所のイメージだから、作中にそのまま出してもいいかもしれない。
うーん。まだかなりぼやぼやっとしてる。対比するものがない。

物語とは対比して連想してつなげていくのだ。男に女、朝に夜、白に黒に頭に尻尾。
そういうものが対立し衝突し、感情や結果が生ずることを物語というのである。

詳しくはこっち。

ただ今回はさっくりだ、次のお題を合わせて強引に仕上げてみよう。

三つ目のお題、悪魔

お題が来ない時は自分で拾おう。【悪魔】だ。たまたま見かけた文字列だ。

裏切りによって金を失った主人公が悪魔に魅入られて何かをするお話か、
凡庸だった主人公が悪魔と関連を持って、金を得るが水泡に帰す話か……

この過程は「始まり」にするか「落ち」にするかだ。同じ要素でもこれだけ変化していく。

最近の自分の興味と合わせる

自分の最近の趣味が鍵開け、知恵の輪だから「悪魔によって全ての鍵を開けられる能力を与えられた主人公」の物語にしてみるのはどうだ。

出来上がったアドリブのお話。

ざっとまとめるとこんな感じになった。

裏切りによって尊厳も金も奪われた主人公は自暴自棄になりさまよっていたところを悪魔に目をつけられ、素晴らしい力を手に入れる。
この世に存在するあらゆる【封】を開けることができる鍵開けの力だ。
金庫の鍵、密室、電子ロック、呪術的な封印、全て。主人公はそれらの鍵を瞬時に開け、解き放つことができる力を得た

さぁ、ここまで書いてしまえばもうお話は半分できたも同然だ!

ファンタジー世界にして所謂追放ざまぁ系の物語にするもよし。
現代劇にしてピカレスクロマンにするもよし。
全ては悪魔の封印を彼の手によって解くための策謀であり、主人公は再び騙され絶望的な状況と試練に立ち向かうことになる……でもいい。
でも今回のお話はなんだか面白くなってきたし、自作で使おうかなって思ってる。

みんなは自分なりに考えてみてほしい。

主人公が試練を与えられ、それを乗り越えることが王道の物語というのも以前に語った。


これがお話の作り方かな。


次のお題、目覚まし時計

【目覚まし時計】の要素分解か。
時間、限界、音、歯車、針、焦燥、数字、ベル。

なんとなく焦燥とベルと時間が使えそうだな。

目覚まし時計というのは何か目的のために鳴らすものだ。しかしそれを忘れてしまったらどうなるか。
大事な予定があるからセットしていたのにそれが思い出せない。自分の名前すらも思い出せない極端な状況でもいいかもしれんな。
部屋を見回して推理をするんだ。

ここで唐突に【光】【ビニール袋】のお題が来る。

窓から差し込んでくる【光】で現在が朝だとわかる。時計を見ても朝の7時を差している。けれども同時にその窓をみて異変に気づく。本来ガラスがはめ込まれている箇所に【ビニール】袋が充てがわれているのだ。
窓が割れたのか。思えば窓の外から荒涼とした風が吹き込む気がする。

まぁこれ以上考えるのはいろいろ手間だ。

嫌な予感がして窓を開けてみれば「荒廃した世界が広がっていた」でも「周囲が水に沈んでいた」でもなんでもいい。

とにかく意外性を出して後から辻褄をあわせていけ!!

ARIAの如く窓の側にウンディーネの船が通り過ぎていくのもいいし、
ひび割れた荒野の木々に烏が止まっていてもいいし、後はアドリブで何か書いていけ!!疲れた!

さっき使った分解要素で「時計を巻き戻すと世界の様相も巻き戻していくタイムマシンになっていた」にしてもいい。これならば自分の記憶喪失の謎解きも世界の秘密も解き明かせるかもしれない。
ここでは歯車が大きいな。メカだ。


とまぁ、今回は締りが悪いがここらへんで筆を置こう。
そもそもがゲリラ的な呟きだったのでまとまりの無さも一つの味ということで。また会おう。

私は金の力で動く。