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靴底アタッチメントで膝の痛みが減るの!?

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【概要】症候性の変形性膝関節症の方の靴の底にオーダーメイドのアタッチメントをつけて効果を見た論文です。220人の症候性変形性膝関節症の患者を介入群111人、対照群109人に割り当てて試験開始時と24週間後のWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index (WOMAC) pain subscoreを評価した。(0~10点) WOMACは変形性股関節症の健康関連QOLにおける疾患特異的尺度です。この論文ではほかにもSF-36(健康関連QOL(HRQOL: Health Related Quality of Life)を測定するための、科学的で信頼性・妥当性を持つ尺度)というスコアも評価しております。

 このアタッチメントはApos Therapyとして宣伝されています。

【結果】
WOMACpain subscoreは介入群で4.3点→1.3点へ、対照群は4.0点→2.6点と改善していた。その他WOMACのphysical function, stiffness のsubscoreも1点ほど改善した。WOMAC pain subscoreは介入群で92%の人で30%の疼痛軽減が得られ(対照群は58%)、83%の人で50%の疼痛軽減を得ることができた(対照群42%)。 
ただし、SF-36のは両群で有意な差を認めなかった。また、鎮痛薬の使用率に差は認めなかった。
恐らくWOMACとST-36の結果に一貫性がないことや、鎮痛薬の使用に差がないことから筆者は統計学的に差がでたが、臨床上の重要性は定かではない。と述べておりました。

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【個人的感想】
購入に$5000かかるらしいので、高額という点が大きなデメリットですよね。また、変形性関節症において、鎮痛薬と使わなくて済むかどうかというのは個人的に重要なアウトカムだと思います。患者さん自身も薬が必要かどうかを気にしていますし。
膝関節痛には健康食品や健康機材など深い闇があるので難しいテーマです。今度再生軟骨も調べてみましょう。下記のイラストがそのアタッチメントです。

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