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頑なに創り始めなかったclusterの友達がついにものを創った

最近、メタバースプラットフォームのclusterにいる僕の友達で、「この人は自分から何か創ろうとはしないだろうな」「この人は創らないことがアイデンティティになってるな」と感じていた人たちが、続々といろいろ創り始めています。

本当に、これ以上ないと言いたいくらいにすばらしいことです。

たしかに、clusterにはアバターやワールド、オブジェクトを始めとした創作をしている人がたくさんいます。そして、その誘引力に浸って自分も何か創ってみようと動き出す人も僕は大勢見てきました。

ですが一方で、周りで創作が盛んになっていても、clusterにどんどん創る・見せる・売るための機能が実装されても、頑なに創ろうとしない人もいました。

(創作に興味がありながら)それ以外のことを楽しんでいたり、創作しないことをアイデンティティにしてコミュニケーションしていたり、とにかく何らかの理由(ときには言い訳)があって創り始めはしない人です。

僕の友達にも何人かいます。創らないことが悪いわけではなく、それ以外でのclusterの楽しみ方を持っていることもまたすばらしいと思います。ですが、そのうちのほとんどの人が創作に対する言いえぬ複雑な感情を抱いていることは言葉にされなくても感じ取れるほどでした。

そうした感情――僕の想像するところでは、創っていない自分に対する気後れ、いまさら自分が創り始めてどうなるのかという諦念、自分に創作のセンスはないという卑下など――あるいは「創り始めるという壁」を勇気を出して壊し、乗り越え、何人もが創り始めているのです。

創り始めると人生が思わぬ方向に動き出します。それは日常的にさまざまな方法で創作をしている人には当たり前のことで、とても魅力的で楽しいことのはずです。

しかし、僕も想像するのは簡単ではないですが、創作経験のない人はそれに恐怖を感じることがあるそうです。創ることで自分の人生が自分の意図せぬ方向に動き出してしまうことが。

これまで気楽に安全地帯から評価していたのに、突如として評価される立場になることの恐れもあるかもしれません。僕もつい最近グラフィックデザインを始めたり、ほんの数日前に作曲を始めたりしたので、その気持ちがとてもよく分かります。

けれど、だからこそ創り手への真の敬意を持てるようになります。創り手、そして創られたものに対して軽率で粗雑な評価ができなくなることは、僕はいいことだと考えています。

また、自他の評価を通してよりよいものを創ろうというモチベーションも生まれます。clusterにいる人たちは優しいので、できあがったものを見せることで改善や学びにも繋がるでしょう。

それにしても、これまで全然創ろうとしなかった人はどうやってその壁を壊す気持ちになるんでしょうか。

ある人は、「創っている人たちに気後れしていたけど、創る環境を手に入れたことで自分も創る側になって安堵したかった」と話していました。別の人は、「何気なしにちょっとやってみようと急に思い立った」と話していました。

きっかけは当然それぞれですが、彼らの周りには何人ものクリエイターがいました。恐怖や気後れであれ、何かポジティブな感情であれ、その影響をまったく受けていないことはないはずです。

では、人は創る(創りたい)からそのためのコミュニティ/居場所に所属するのか、そういうコミュニティ/居場所にたまたま所属したから創るようになるのか。

clusterにはクリエイターのコミュニティがいくつもあります。創りたい人、創っている人はそういうコミュニティに入っていくでしょう。創るから居場所ができる、という明らかな方向が見えます。

それとは異なり、clusterには偶然の出会いも多いので、何も創ったことのない人であっても知り合った人がクリエイターだったり、たまたま遭遇したコミュニティにクリエイターがいた、といったこともよくあります。

そういう人は、はたして自分でも何かを創るようになるのでしょうか。

全員が、とは言えませんが、それなりの数の人が創り始めるようになっています。少なくとも、僕の周りでは。創りたいという気持ちを持っていない人や、創らないことを強固なアイデンティティにしていた人でさえ、ついに創り始めたんです。

clusterに……というより、コミュニケーションにはその力がある。それは人生を豊かにしてくれる力です。clusterは偶然のコミュニケーションが生まれやすく、その力を得るきっかけの多い場だと思います。

「創造力を加速する」とはclusterのキャッチコピーです。また、同社CEOの加藤直人さんは著書『メタバース さよならアトムの時代』で「想像力が価値の源泉となる時代が来る」と書いています。

全人類が創作をするようになるとはまったく思いませんが、それでもclusterでは新しい人たちによる新しい時代の新しいものづくりが始まっています。

最初からクリエイター気質の人にはより創作のしやすい環境が。創作など眼中になかった人には何かを創りたくなるモチベーションが。

noteが万人に書くことの面白さと価値を提供したように、僕はそれこそがclusterの存在する最も重要な価値だと感じています。

僕自身も、まさか3D空間やアバター、グラフィックデザイン、はたまた音楽まで創ることになるとは思ってもいませんでした。グラフィックデザインと音楽はいままでの人生で創ることを明確に避けてさえきたのに!

これらは何もかも、clusterでいろんな背景を持つ人と触れ合ったがゆえに始めたことです。そういう意味で、clusterには感謝が尽きませんね。

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