見出し画像

日常への脱出か。非日常への脱出か。

入院している病院から今まさに脱出したところである。『脱出』という言葉を使うだけで、解放感の目盛りが一気にグググっと上がる。バスに乗車しただけでワクワク目盛りも上がる。そしてバス乗換。ターミナルで次のバスを待っているだけでもまたピピピと目盛りは上がる。

片頭痛の薬が減ってきたので自宅近くの脳神経外科へ向かっているだけだが、それだけで冒険気分である。
診察を終え、隣の薬局にて薬をゲット。ミッションは無事成功した。しかし、実はもう一つ、どうしても成し遂げたいミッションがあった。これは誰にも口外していないミッションである。

薬局を出て数分歩いたところで、私は留守宅に忍び込んだ。テレビがついていたが誰もいないようだ。テレビを消し、私は浴室へ向かった。躊躇することなく私は服を脱ぎ捨て浴室に飛び込んだ…。

爽快である。二日ぶりのシャワー。病院では週二回。さすがに少ない。お礼にお風呂掃除をして、浴室を出た。ヘアードライヤースタンドで頭を乾かし、身支度をして留守宅を出た。

天気がいい。達成感に包まれながら、私は病院方面に向かうバスに乗り込んだ。

いつも読んでいただきありがとうございます。