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推し量れないこと。見るということ。

毎年この時期にアゲハチョウが僕の家にくる。
花柚の葉っぱが好きで卵をうみつける。

0.6%=蝶の羽化の確率。(卵→蛹→成虫の確率)

アゲハチョウは0.6%
モンシロチョウで2%

らしい。

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卵も今年相当産み付けられたけど、
今育った幼虫はこの子だけ。
今年は雨が多く、気温も例年とは違うと思う。
飛べるか分からないけど、
よくここまで生きてくれたと思った。

葉を食べては、じっと止まり、
またモゾモゾ動く。

僕はじっと見て思考する。

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花柚は1年目
うまく育たずに枯れかけた。
うまく育たなかった枝を落として

土を変えて、
植木鉢を変えて、
越冬できるように温かくした。
冬場は日が当たりにくいので、
植木鉢ごと移動させたりする。

2年目に新芽が出た。
実はつけなかった。

3年目に3つ白い花が咲いた。
そのあと、その花を脱いで
3つ緑の実がついた。

奇跡の連続が起きて、

はじめて目に見える。
実をつける。

目に見えてくるのには
随分と時間がかかる。

人間だと

400,000(40万)個の卵子と
400,000,000(4億)個の精子の中から

たった1組.....0.001%とか?

目が回りそう。
いや、目が回った。

数字だけ並べて
推し量れないことが
身の回りでたくさん起こってる。

僕は生まれてきた。

見えないことにもよく注意して
見ようとしてしていきたい。
「見る」とはどういうことかは
言葉にするには難しいけど。

肉眼では捉えられないことを
見ようともせずに
感じようともしなかったら
面白くないなと思う。

植物や蝶、僕(人間)
自然そのものは常に
はたらきがあって
それに全うしていく。

葉っぱを食べて糞をして循環する。
蛹に備えて、蛹で一度リセットして
今度は生殖するために
飛べるようにに変化する。


僕もきっと起こすんだろう。
起こしているんだろう。
細胞もずっと変わるから。
外観は変わりにくいけど、
内側できっと変化して、
外界が変わっていく。
目に見えるのはうんと先だとしても

乱暴な言い方かもしれないけど

祈って、
信じて、
目一杯楽しむ。

自分の命をたらふく食べるように。
一滴も残さないぐらい。

お腹すいてきた。



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