令和5年 中秋の名月
今夜は十五夜。中秋の名月である。
今日は天気がいいので月もよく見えている。
太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指すそうで、この月を愛でる習慣は平安の頃からあったとのこと。
月にすすきにお団子。イメージとしてはそんなところか。
実家ではこれに加えてサツマイモや柿といった秋の味覚、そしてけんちん汁をお供えしていた。
実家のけんちん汁はサトイモ、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、豆腐にチクワを具にして、醤油仕立てだった。
具材からすると大人の味のようだが、これについてはこどもの頃から好きだった。
お団子は卓球ボール1.5倍くらいの大きさのものだった。一晩お供えしてから、翌日にはスライスして焼き、砂糖醤油をタレにして食べた。
けんちん汁も月見団子も少し肌寒い秋の風を感じながら味わう、季節の味だった。
しかしながら今年はというと、お彼岸を過ぎて少しは涼しくなったものの、まだまだ残暑が勢いをなくさず、冷房の効いた部屋でのお月見である。
週明けから10月になるが、衣替えの話も出ていない。
秋という季節は果たして戻ってきてくれるのであろうか。