結婚記念日
昨日、12月3日が58回目の結婚記念日だった。
私は27歳で結婚した。24歳で大学を卒業、就職に手間取って、26歳の年の5月、連休明けから目黒区のそのころ碑文谷という地名だったところの本多通信工業という会社に就職できて、その会社で営業部に配属された。
鍋底不景気と言われた長かった不景気から景気の波が訪れようとしていた時期だった。
先輩社員が辞めた後を引き継いで富士通と富士通の系列会社合わせて10社ほどの得意先を担当していた。
妻は24歳、大学を卒業した年だった。
長野市内の婦人会館で挙式をした。
挙式の当日私たちの一行は篠ノ井線の坂北駅から長野市まで、妻の一行は小諸から信越線で長野まで、市内の婦人会館で挙式と披露宴をした。
篠ノ井線「姨捨」付近では激しい吹雪で、心配したが長野駅に着く頃には止んで、穏やかな天気だった。道路にも雪はなかった。
婦人会館で「誓いの言葉」を読み上げてしまったので、58年にわたって「夫人」に主導権を取られてしまった。
二人とも髪が真っ白になって、「文字通りの友白髪だ」と顔を見合わせた。
金婚式はしなかったが、二人の俳句を50句ずつ持ち寄って、記念の句集『星霜五十年』を80冊作った。未だ7冊ばかり残っている。
60年はダイヤモンド婚式、その時には…。
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