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働くお母さんたちへのエール(お父さんもね!)

 SNSでたくさんの方とつながらせていただいて、その中にはお子さんがいるお母さんもたくさん。
 当事者の皆様には理解いただけると思うのですが、「お母さん」という生き物は、子供が何歳か(何か月か)とか、実家に頼れる環境かどうかなどによって、まったく違う種族であると言っても過言ではないと思いますので、私は「お母さん」代表ではないし、すべての「お母さん」と共感しあえるわけでもありませんが、何か、私のことを少し書いて、それが誰かの励みになったり、心をゆるっとできるきっかけになればいいなと思い、書いてみようと思います。


1.23歳で結婚しました

 この年齢に、もはや衝撃すら感じる。早婚。笑
 大学生まで実家暮らし(@神奈川)、就職で福島県に移り住み、結婚で宮城県へ。ひたすら北上する人生です。

 今でこそ宮城県の会社で働いている夫も、元は関東出身のため、宮城県には何の地縁もなく、頼れる親族も皆無
 こんな早く結婚するつもりなかったのですが、東日本大震災を契機に「一緒に住むって大切」と思い知らされ、この時点ですでにお付き合いが長かったので(高校生の時からのお付き合いです…キャハッ)とっとと結婚。

 新卒で働いていた会社は結婚に伴う転居で異動希望が出せる会社ではなく(今も多くの会社がそうだと思いますが)、子育てしながら働く想像のつかない激務だったこともあり退職。
 しばらくはのんびり主婦するのだ!などと思っていたのに、3か月ともたず。笑 今も昔も、働くことが好きというより、家にいることが苦手です。


2.25歳で第一子を出産しました

 東北の仕事のなさ・給料の低さにショックを受けつつ、ハローワークで見つけた求人から大学事務のパートを始めました。

 働きながら第一子を出産。特に里帰りもせず。

 子供をもちたいと願ってそれが叶えられることは本当に奇跡だと思います。有難いことでした。
 ですが、産前産後は大いにメンタルをやられまして、私が母との関係が良くないこともあり、そんな私が女児(娘)を授かり、私と娘も、いずれ母と私のようになるのだと悲観してずっと泣いておりました。そんな情緒不安定な若い母親の元に生まれついた娘が、7歳の今まで無事に育ったのは、ひとえに、ひとえに夫と保育園のおかげです。


3.産後6か月で仕事復帰しました

 元々「パートで産育休を取られるなんて困る」と言われていて(立派なマタハラだったと思います♡)、非常勤のため休業中の手当もないし、何より私は子供とずっと一緒にいては危ないと本当に思いましたので、早々に仕事復帰…と思ったら!!

ときは大待機児童時代。

 「子供を確実に保育園に預けたければ、12~3月に出産してはいけない」という不文律を知ります。(娘は3/29生まれでした)

 運良く認可外保育所に「女の子なら預かってもいい」という所があり(なんだそりゃ!)、まずそこへ預け、その後勤め先の事業所内保育所の抽選に受かり、待機が実って認可保育所に入れたのは2歳の終わりでした。


4.28歳で第二子を出産しました

 改正労働契約法のあおりを受け、非常勤のままでは大学で働き続けられないことになり、子供のことで休み取りやすい大学事務は大変有難い職場だったため、一念発起で常勤採用試験を受験。

 でも4学年差で生みたかった第二子のタイミングもあり、「今年はお試し受験だから…」とうだうだしてたら夫に怒られ(笑)、前夜にうおーーーってテキストを叩き込んで挑んだ試験にまさかの合格。
 第二子をお腹に携えて臨んだ面接で、「4月から働けますか?」という質問に「5月に出産予定です」と正直に答えたにも関わらず内定を出してくれた職場には、感謝を通り越して畏怖の念を覚えます。

 一度自ら手放した「正社員」に、子供を2人も抱えた状態で戻ってこられたことは、これまた奇跡だったと思います。


5.怒濤の20代が終わりました

 大きな病気もせず、1日12時間を保育園で過ごし、もっと大変な思いで子育てしてるお母さんは世の中に大勢いるはずですが、それでも、平日夜と土日の限られた家事時間にすべての行動を自分のタイミングで行えない、お迎え時間厳守で仕事の段取りをつける、いつお熱コールがあってもいいように日頃からの根回しを忘れない、など綱渡りの日々。

 私が子育てに向いてない性格と言えばそれまでなのですが、「仕事はちゃんとしたい」「でもダメな母親だと思われたくない」のせめぎあいで自分で自分を追い詰めて、気付けば3年経っていた×2回という感じで、私の20代は終了しました。


6.ワークライフバランスって何だっけ?

 フルタイムで働き、交互に熱を出す子供たちを看るために休みを取れて、その休みが有給で(「看護休暇」は無給の会社が多いと思います)、よほどのことがなければノー残で退勤してお迎えにすっ飛んでいく、ワークライフバランスの権化みたいな生活。だけど……あれ?

これって、ライフなの??

 仕事以外の時間を家と子供のことに費やす日々を「ライフ」の充実と信じて疑わずに5年以上走り続けてきたのですが、ふと、これは私の「ライフ」なのか?と。ただの「アンペイドワーク」じゃないかと。

 趣味らしい趣味もなく(夫にはバイクという趣味があります)、取り立ててやりたいこともなく、強いて言えば舞台やりたいなと思うけど、子供いながら、拘束時間長く出費かさむ舞台を趣味にできるほどの余裕はない。

 30歳を過ぎて、私は何に「ライフ」を見出せばよいのか。まだ子供は手がかかる盛りだけど、今自分のやりたいことを見直しておかないと、子供が手を離れてからも「子供=自分の人生」になってしまうのではないかと、危機感を覚えました。


7.声のお仕事は充分ワークだけど…

 そして、紆余曲折を経て声のお仕事を始め、「お金を稼ぐ」という意味ではこれぞ「ワーク」に他ならないわけですが、今とても「ライフ」が充実してるなと思うのです。

 元々、別にライフの充実のために始めたわけでもなかったのですが、自分が楽しいと思えることを、自分で選び取って始めたからかもしれません。
 月いくら以上は稼がなくちゃ…!とか、有名事務所に所属したい!などという邪念(笑)がないからかもしれません。けれど同時に、完全な趣味でもただの習い事でもなく、対価を頂戴できる(人の役に立てる)実感があって、それがまた良く作用している気がします。


8.まとめ

 楽しいと言いつつも、実家から離れた土地でフルタイムで働いて、子供×2のあれこれをやって、夜中に声のお仕事する生活は当然ハードでして、下の子供が4歳(始めた時は3歳)というこのタイミングが始め時として良かったのかどうかは謎です。

 また、会社員としては産後半年で復帰しましたが、会社員するのとフリーランスで活動するのは精神的な切迫感が全然違うと思っていて、赤ちゃん1歳未満で活動されてる方、本当に尊敬します。

 日々のやることリストを極限まで減らして、「生きていられればOK!」で生きており(そういうマインドになれるまでにも結構かかりました)、我が家はこれで幸せだけど、誰でも同じようにはいかないと思います。
 家のことをきちんとしていたい!という気持ちもすごく分かるし、何より尊敬します。

 思わぬルート分岐がたくさんあって、何かと不自由なことも多い女の人生ですが、それぞれの良いバランスで、その時々を無理なく楽しく生きられればいいなぁと、そんなふうに思っています。


 ……エールに…なるのか?これ?(´・ω・)笑

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