飛行機の「便(びん)」
盆明けの16日に書いております(地域による)
このお盆は台風10号の影響で、各交通機関において、運休、遅延、欠航、さらには計画運休というものも行われました。
「欠航となったのは、△△空港と□□空港を結ぶ便を中心に、〇〇航空が??便」
この”??便”、便数の時と、便名の時でアクセントを分けてたりするんです。
具体的に分けると
例えば、同じくこの時期に起きた痛ましい事故、1985年8月12日に起きた「日航ジャンボ機墜落事故」。この事故の報道で使われる「123便」。つまり飛行機の便名です。
便名を発音する際には「平板」で発音する方が多い気がします。
一方、前述の「欠航した便数」などの場合は”お尻が下がる”アクセントの方が多いような気がします。
(※ちなみにJAL123便は永久欠番扱いだそうです)
気がしますじゃダメなので
ちゃんと調べます。はいすみません。
NHK日本語発音アクセント新辞典(数詞+助数詞の発音とアクセント一覧表p154より)
”航空機などの便名の場合は平板型が推奨”
とあります。逆を言えば「便数」の場合は、お尻が下がるアクセントが推奨ということです。あくまで「推奨」ということのようです。
MBS田丸一男アナによれば
私はまったく逆で、「便名」は「ご\びん」、飛行機の合計数は「ご/びん」と考えました。
MBSの用語委員で各社の用語担当者とも交流のある古川さんによると、NHKのアナウンサーのなかでも「○便」のアクセントは意見が分かれたそう。そのためアクセント辞典への掲載も見送られたという裏事情があったといいます。
https://www.mbs.jp/announcer2/sp/blog/15/20160322-151039.shtml
(ちなみにこのコラム更新が2016年3月22日なので、NHK日本語発音アクセント新辞の第1刷(2016年5月25日)より前のものです。)
なるほど、そういう考えもあるようです。
さらなる深みへ
ツイッターでフォローまで頂き恐縮しております、道浦俊彦さんのコラムを調べさせて頂きましたが、本題の「便」以外にも、飛行機には読み方の分かれるものがありました。
◆ことばの話3013「航空機の読み方」
https://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/3001-3100/3011.html
「ボーイング737-800」型機
ボーイング”ななさんなな・はっぴゃく”
ボーイング”ななひゃくさんじゅうなな・はっぴゃく”
さらに「”ー”も”ダッシュ”と言うか?」
エアバス社のA300などの場合は「えーさんびゃく」なのか、「えーさんぜろぜろ」なのか、などなど…。
まずい、本題よりもこっちの方が深いではないか!!
私はNHK式で覚えておりました。確かに…
NHKことばのハンドブックp75
航空機の機種を示す数字の読み
「ただしボーイング社の「7××」シリーズの機種は、例外として数字を1つずつ読む。
とありました。(そして私はマーカーをしておりました)
なんでボーイング社の「7××」は例外なのでしょうね?そこまでは言及しておりませんでした。
しかしこのNHK式の言い方だと、とても難解になってしまうのが「ボーング777」なんです。
「なな・なな・なな」
…言いにくい!!
私の使ってる「早口言葉表」にも「旅客機ボーイング777・女子客室乗務員」という文があります。確実に「なな・なな・なな」の方が練習になります。
でも…飛行機ファンの人って、「トリプルセブン」って、言ってたよなぁ…。
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