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海士町でICTを学ぶはずが、観光までしてきた件


海士町、と聞いて「ここ!」とはっきりわかる人はどれだけいるでしょうか?

正解は……!

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どーん! ここです。

この地図じゃ何県かわからないって?

いやいや、そうおっしゃいますな。日本海に浮かぶ、島根県隠岐郡の町、それが海士町でございます。

私たちが海士町と出会ったのは、麹町中学校でのイベント。それから再会の機会があり、海士町の方々とお会いしている中、教育に積極的な取り組みがあり、新しいテクノロジーにも強い関心をもっていらっしゃること。

WHY? 色んな意味でWHY?

そんな疑問を抱えつつ、年が明け、隠岐島前高等学校魅力化コーディネーターの中山さん、海士町教育委員会の原さんからご連絡があり、「島会議2020~不安から安心へ。地域の未来をみんなでつくる~」というイベントの開催が決まった、と連絡が。                      

島会議2020とは……!

「オープンでコレクティブなイノベーション」が必要らしいというのはわかってはいても、「(不安を)聞いて、みんなで一緒に考え、より良き方向にしてゆく(社会の文化づくり)」にまずは取り組むべきではないか? との思いを持っていらっしゃり、まずは体感できる場所をつくりましょう、ということらしい。んで、

「そんなわけで来ませんか?」

えーどうしよ? とふと考えてみたけど、VR制作をしたり、弊社とイノベーションに関係がないわけではない。 首都圏から遠く離れた教育現場で、どういったイノベーションが行われようとしているのかも興味がある。学ぶ機会はいただけそうだ。楽しそうだし。何より、海士町は肉とか牡蠣とか、美味しいモンがあるらしい……(そこかよ!)。

「それでは伺います!」                       と、返事をしたものの、その時は知らなかったのだ。

東京から海士町まで、飛行機の他フェリーに乗らないと行けないということを。とりあえず、クエスチョンだらけのまま、スケジューリングをして、海士町へのアクセスを調べる。

高い波が恐い! ゆえにフェリーに乗りたくない!!

♪しらないことが~、おいでおいーでしーてるー、でっかーけーよおー、くちぶえ吹いてさー!(※『たんけんぼくのまち』より一部抜粋)

……という気分にならなかった、出立一週間前。控えめに言っても、超ナーバス。なぜなら、私は強度の車酔い・軽度のメニエール病持ち・低血圧。朝一でタクシーに30分乗ったら、その場でゲロって運転手がドン引きするレベル……。(もちろん、都内の整備された車道で。)

フェリー……。それはどんな乗り物カンストのツワモノも酔うことがあるという、破壊級の揺れが出る乗り物。それに果たして30分で胃のHPゲージが0になるLEVEL1の虚弱な私が乗れるのか……。やばい、汚妄想が脳内に溢れる。

海士町には行きたい。フェリーに乗りたくない……。海士町行きたい、フェリー……海士町……フェリ……。

しかし残酷なもので、時間はやってくる。そして、前日に境港近くのホテルに待機(宿泊)して、乗った……! フェリーに。

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ひいいいい!

という雄叫び(心の中)は無視して、フェリーは進むよ。大丈夫か、私。

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とまあ、結果は……、

めっちゃ大丈夫! 波によっては全然酔わない、@隠岐汽船!

そんなわけで、運がよければ隠岐汽船のフェリーは超快適!(波が高いと、かなり揺れる時もあるみたいなので、ほんとに運しだい。) しかも、乗客の大部分は寝転んでるし。リラックスしまくり@船内。中央線より快適じゃんねえ! 『息吹』を読んだりしながら寝たり起きたり。船内では有名なばくだんおにぎりなんかも売っていて、食べたい気持ちにもなったけど、抑えた。なぜなら、着いてすぐに、美味しい焼肉ランチをご馳走になるからだ。

隠岐牛が、美味しすぎる! 

そんなわけで、菱浦港についてすぐ、ランチ。

島生まれ島育ち 隠岐牛店へGO!

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肉だ―! 肉‼ 隠岐牛だ‼‼

焼くよ~。ジュジュッ。

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隠岐牛、めちゃうまい……。脂の甘みはもちろん、赤身の部分の味が濃い。なんだろ、イベリコ豚のような、ナッツのようなコクが口いっぱいに広がる。山形牛とも神戸牛とも違う、力強い味。……いや、そんな高級肉ちょっと食べた経験がある程度なのだけど(おいおい!)、明らかに全く別の肉。こんなに美味しくて、2000円以下。コスパよすぎだろ……。

「原さん、ご紹介ありがとうございます(泣)」と心の中で唱えながら、ペロリと完食。すると、丁度よく、原さんがお迎えに来てくださる。

「観光がてら、海士町のキーパーソンに会ってもらいましょう!」

原さんはそう言うと、車を走らせた。

隠岐の海の景色と、牛がかわいい。

海岸線に沿って走っている車道は、坂道が多く、上がったり下がったりを繰り返す。「天気が良いと、冬の海士町は特にいいですよ」そんな風に言われたことをふと思い出して、窓の外を見ると、冬の静かな海面に、雲の隙間から陽光がさし、薄氷のような白銀色の光が、奥の島々へと流れていた。

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そして、おおおおー! いたるところに牛が‼

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牛。めっちゃかわいい、牛……! こっちに顔向けてくれたりすることもあって、キュンキュンしまくり!

海士町の牛は豊かな自然に放牧されている。後鳥羽上皇を慰めるために牛を飼いはじめた、などの言い伝えもあるみたいだ。牛は、海辺に続く勾配を降りたり、上がったりしていた。海の近くにいって、塩分を自分で摂取するらしい。なので、牛が牛を呼ぶ「の~」という声が、車の中にも届く。(そんなこと言って、君たちのお仲間を食してしまって、ごめんよ。)

そして、そうこうしている間に、隠岐神社に到着!

後鳥羽上皇ゆかりの、隠岐神社に参拝する

観光シーズンではないので、人の少なかった。隠岐神社。ちょっと車道に面した入り口は少し寂しい感じ。

だけど、境内を登ってゆくと……!

……あった、あった! 本殿が!

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車道から離れているせいか、本殿まで上がると、鳥の鳴き声や木々の揺れる音が聞こえて、なんとも清々しい気持ちになる。山頂にあるわけではないのに、空との距離が近いようにも感じるから、不思議だ。都内の神社では中々できない体験だと思う。

さらに奥に進み、後鳥羽上皇の御在所跡まで行く。

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御在所跡は白い石の柱に囲まれて、緑が雄々しく茂っていた。そして、御在所跡の前には、大きな大木も。立派な幹に手をあててみると、少し温もりらしきものすら、感じる。

島風に身を揺らしながらも、猛々しい木々。まるで、承久の乱で敗北し、島に流された後鳥羽上皇であったが、高潔な魂はそのまま、はっきりと息づいていたと、今に語るかのよう。

都への帰還が叶わぬままに、寂しい時を過ごした、というだけではなく、島民から「ごとばんさん」と慕われたように、圧倒的な存在感があったように思えてならない。

そんな隠岐神社には、後鳥羽上皇以外にも流された人を祀った石碑が入口付近にあります。「ふむふむ、この人はかなりモテたというだけではなく、実はその他にも~」なんて、それを読みながら妄想をふくらませるのも楽しい。

ところでところで、隠岐神社の地面にこんなものが! 

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最初ビニールが落ちているのかとおもったら、キクラゲのように地面にビッシリと生えているのです! 原さんいわく、植物だそうです。

なんじゃこりゃ? 名前はあるのか? 食べられるのか?? わかる人連絡お待ちしています‼

実はこの後、打ち合わせもかねて、禰宜の村尾さんにご案内いただき、特別にお休み中の資料館にもお邪魔させていただきました。後鳥羽上皇の和歌が展示してあるのはもちろん、驚いたのは日本刀の数。『刀剣乱舞』が好きな人にとっては、時代の新しい刀が多いのでちょっと違うかもしれないけど、『鬼滅の刃』のファンなら、もしかしたら楽しめる……かも⁉(責任はとれないよ!)

隠岐桜風舎で女子力アップをめざす、がしかし……。

そしてまた車を出してもらい、ときわベーカリーに隣接された、隠岐桜風舎に向かう。美味しそうなパンが置いてあるのはもちろん、石鹸やアクセサリーなども購入できるようになっていた。人気の女子スポットだね、こりゃ。インスタグラムでもアクセサリーは紹介されているので、ぜひに! 面白いTシャツの展示なんかもされており、買っても買わなくても、商品を見ているだけで楽しい。

と、結局買ったのはパン! ……おいおい、食い気しか無いじゃないか!

でも仕方ない、ときわベーカリーでは、パンに入れるフィリングまで手作りしているそうなのだ! 思わず、アンパン(揚げてあって粉砂糖がまぶしてある、なつかしのタイプ!)を購入。中の餡はしっとりとした昭和テイストでありながらも、今風に甘さは控えめ。ペロっといけるやつだった。(美味しかったので、他にもいくつかパンを買ったが、手作りの栗餡の入ったパンは、切ってみたところ、ちょっと餡少ないか? なんて思ったけど、トーストしてみたら、トロ~リと濃厚な栗餡が流れてきて、リッチでした。)

そして、夜は海士町の役場関係の方々や、麹町中学校の先生方、西粟倉でローカルベンチャーを支援していらっしゃる方などと一緒に、民宿 但馬屋で交流会。新鮮な刺し身に、釣ったばかりの魚の煮付け、揚げ出し豆腐。居酒屋でよくあるメニューなのに、食材と調理の腕が良いせいか、出てくる料理がめちゃくちゃ美味い(ちなみに、宿泊した麹町中学校の先生によると、朝食も美味しいらしい)。

そんなご馳走をいただきながら、呑み、女将さんに教えてもらいながら、キンニャモニャを歌い踊る我らよ! (正確に言うと、麹町中学校のU先生がキンニャモニャを踊ったのであるが、はじめてとは思えないクオリティでびっくり。あんな楽しい先生のいる中学校って、一体どんな学校なんだ……。)ちなみに、写真は無い! なぜならベロベロに酔っていたからだ‼ なにを話したかも割愛。お酒のちからは偉大だじぇ!

そんなこんなで、楽しい夜は更けてゆきましたとさ。

アズマ堂のレモンケーキが美味すぎる!

翌日、午前中はちょっと仕事の打ち合わせを挟み、ランチは亀乃さんまで、ということで原さんに車で送っていただくことに。すると、道すがら何やら看板が……。

アヅマ堂、今日開店してる!」

そう言うと、頼んでもいないのに車を停める原さん。いや、フツーの民家にしか見えないけど、田舎のお店ってこんな感じなのかしら? と、失礼すぎる感覚のまま、中に入ると、ドーナツやら、クッキーやら、マフィンやら……。ベーグルまであった。(しかしベーグルは早々に売り切れていた。)

焼き菓子の宝箱やないかーい!

店内めちゃかわいいし、めちゃいい匂い。若い女子も途切れなくやってくる。ディスプレイもオシャレだもんな。コーヒーなどもあり、グルテンフリーの焼き菓子が中心で、少量から買えて手頃な価格の商品が多い。

「営業日は限られているけど、ここは海士町のミスドのようなものなのです」と、原さんは言った。ミスドにしてはヘルシーすぎだ! そして、ふんわりしたマフィン(具の組み合わせが面白い!)とドーナツ、レモンケーキを購入。

バターを使っていないせいか、マフィンはふわふわ。ドーナツは小粒なのを自分で粉糖などのトッピングができるようになっており、もっちもち食感に、カリッとした歯ごたえが楽しい。

でも、でも……。何より感動したのは、レモンケーキ!

すっぱい味覚が大好きなので、柑橘系お菓子には目がないわたしであるけど、このレモンケーキは今まで食べたレモンケーキ史上一番美味しかった。なぜなら、レモンの味がはっきりしたから。よくあるレモンケーキは、バターやマーガリンで重く、こっくりした生地にほんのり香る、という程度。アヅマ堂のレモンケーキはこれとは全く別。ジューシーなのです。一口噛むと、ジュワっとレモンの味が出てくる。シフォンケーキのレモン味とも違う。もちもちな生地に、爽やかなまま、甘いレモンジュースが閉じ込めるられている状態。まるで固形レモネード! 柑橘ラバーは満場一致で愛せる味! なんで一個しか買わなかったんだ。ああ! 東京でもアヅマ堂のレモンケーキが食べられたらいいのに‼

後ろ髪をひきづられながら、亀乃さん到着。麹町中学校の先生方や、海士町職員さんたちとみんなで楽しくランチ。わたしは生姜焼きにしたけど、ハンバーグ率が恐ろしく高かった。それもそのはず、ここのハンバーグは牛肉もたっぷりだけど、玉ねぎも多くて、ふっくら。肉汁ブシャーなタイプ。ドミグラスソースも美味しい。

と、話し込みすぎていたら、時間がピンチに!(海士町の職員さんは海外青年協力隊出身の若い方も多く経験談が面白い。というか、それ以外にも海士町話の面白い人多すぎるよ!)急いで、会場となる海士町立福井小学校へ向かう。

やっと本題:ICTについて、考えてみよう。

福井小学校は木造だけど、生徒も先生も丁寧に使っているせいか、きれいに使い込まれている感じ。給食を担当している栄養士さんへの感謝ポスターなんかも貼ってあって、癒やされる~。こんな環境でほがらかにオフィスワークできたらいいのに!

そんなこんなではじまった島会議2020。まずはコーディネーターの中山さんが、かなりの熱量で、教育が今後どうなるのか? 中山さんなりの考察も含め、説明してくださいます。

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参加者一同も、熱心に聞き入ります。ブレストでは先生方の本音も炸裂。

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出た意見としては、

・そもそも海士町の公教育の現場では、ICTはかなり活用されており、これ以上やる意味ってあるの? (←実際、東京よりも海士町のほうが進んでいる部分もあります。タブレット型パソコンは生徒一人に一台配布。それに、今まで読んでいただいてわかるように、「ないものはない」という海士町だけど、「あるものはある」わけで、生活していけないほど苦しい……というのとはかけ離れまくっている海士町なので。)

・ICTを教育に取り入れることで現場が混乱しないのかな? 

・ICTの普及より、子どもたちには、生活に必要なお金や税金の流れを知ったり、きちんとした金銭感覚もつなど、ICT以上に教育現場で取り組むべき課題はあるのでは? などなど。

今回は、先生方だけではなく、海士町にずっと住んでいらっしゃって、商売をしていらっしゃる方もいらっしゃったんですが、その方の発言が特にわたしには響いたかなー。

「機械(おそらくパソコンというハード面やICTといった事業などソフト面をの両方をさしていらっしゃると感じた)が普及することで、人と疎遠になったら、寂しい……」

その気持ち、ちょっとわかりますよ。なぜならわたしも昭和っ子。スーファミには早くに馴染んだけど、パソコンはワープロとどう違うの? な使い方をながーくしていたので。(今もだよ! というツッコミも甘んじて受ける。そのくらい何もできてない、わたし。)

ICTに関して、わたしは専門家ではないので詳しくは全く無いし、大したことは言えないのですが、ちょっと思ったのは、

正しくICTを恐れながら付き合ってもいいのでは?

と、いうこと。ICTを怖がる感覚が間違っているとは思えないのです。

ICTを取り入れることで、弊害はたくさん出てくると思うし、トラブルもあるでしょう。そういったリスクはしっかり考えるべきだし、怖がって良いと思います。しかし、恐いからやらない、のはもったいないかな? と。教育現場全体としてどう動くか以前に、ICTには可能性もたくさんあると思う。ので、都合よく取り入れて良いと思うのですよ。おっかなびっくり、ゆっくりゆっくり……。先生方の個性によって取り入れるペースはあると思うのですが、それを含めた上で、取り組んで行けばいいんじゃないかなあ? と。

もっとエクセルが楽に使えるようになれば、ゲーム感覚で金銭感覚と付き合えるようになる。色んなお得情報を手に入れて、より財産管理がしやすくなる。苦手な勉強の分野を遠く離れた人にわかりやすく教えてもらったり、解決しにくいトラブルが出てきたら、ノウハウを持っている人に簡単にアクセスできる。連絡がとりにくい人にもふとしたキッカケを提示して「また会おうね」が気軽に言える。人と人の距離がバーチャル空間でこそ近くなり、リアルで会う敷居がぐっと低くなる……。

とはいえ、忘れちゃいけないのは、ICTを振り回すのは人の側で、ICTに現場が振り回されないように、注意しないとね、と。そして、うまく使えないのが悪いことではない。使いこなせない部分で人的なリソースを割くことも、とても大事。ICTが使いこなせないからといって、差別するのはNG。そこらへん、よろしくお願いしますよ、文科省(なんだそりゃ?)。

とりあえず、海士町はだいじょうぶなんじゃないか。こんなに人の縁が柔らかくつながっているから。人と上手に付き合える人は、ソーシャルメディアともうまく付き合えるきがする。海士町でICT、どんどん推進できそうな予感がする。

そのまま、二次会へ突入~!

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メニューは海士町の特産品をメインに、管理栄養士さんや漁師さんが中心となって、手作りしていただいたご馳走がずらーり。特に美味しかったのは、鰤のカルパッチョだった。バルサミコ酢と柚子? カボス? 柑橘汁に浸かった鰤の臭みは全く無く無限に食べられるカルパッチョ(どんだけ柑橘好きかよ!)。こんなにたくさんの酸にも負けないとなると、魚の味が濃いのだろうなあ。ワインと合わせるともっと美味いけど、それならワインを持ってくればよかった。ちと後悔。海士町にはぶどう農園もあるそうなので、ワインつくったらいいのに。

ブレストで違う机になった人、東京から別件でお仕事に来ていた人、ジオパークで働いている人、色んな人とわやわやと騒ぎ、またその日の夜も更けていった。

そして、翌日は朝一でその日一本しかないフェリーに乗るため、フェリー乗り場へ向かう。

フェリーに乗ろう。だがその前に、お土産だ!

てなわけで、フェリーの場に隣接された、キンニャモニャセンターでお土産を買う。誰に? 自分にだ。

まず、を買う。なぜなら、海士町は米がうまいのだ。海士町の米は、湧き水で栽培されているそうなのだが(ついでに言うと、海士町の水道水は全部湧き水らしい。超安全だ)、もっちもち。わたしはパン派で、自宅での朝食はほぼパンだけなのだけど、お世話になった宿の朝食では三杯も米をおかわりしていた。粒は小さいんだけど、その分味がギュッと濃縮されている感じです。

次に、卵。海士町内を車で移動しているときに、ムラ―ズファームという看板を発見してから、ずっと気になっていた、卵。を、キンニャモニャセンターで、発見! まさか離島で生卵を買って持ち帰るとは思わなかった、私。これから揺れる可能性のあるフェリーに乗るってえのによお。

自宅に帰ってきて、ヨード○光的な朱色感があるんじゃね? と期待を込めて割ってみてびっくり! 

中身、普通に黄色い……。

黄身が、淡い黄色なのです。……いや、卵だからあたりまえなんだけどさ、こういっちゃ悪いけどさ、見た目だけなら、10個入178円(本日のお買い得価格)の卵と変わらなくね? と一抹の不安をいだきながら、卵かけご飯にして、もっとびっくり。

甘い。臭みが全くない。ふわ~っとしたカスタードクリーム食べているみたい。

嘘じゃないですよ、そこの方! 色も淡いけど、味もはんなりしているんです。ねっとりとした濃さはないんだけど、臭みがない分、黄身の甘みがストレートにやってくる。……まさかのTKG、デザート化。卵かけご飯のほか、カルボナーラにしよう、なんて考えていたけど、急遽頑張った日用の、卵かけご飯に全卵回した。(のちに、しんどい確定申告のご褒美となった、テッテレー!)

そして、ラストはSAKIMIKANジャム! 車内で原さんが「崎みかんという、島民がこぞって食べる美味しいみかんがありまして……」なんて言われたらそりゃあ気になるわ! 崎みかん。それが、ご丁寧に瓶に収まってくれるとは。持ち運びOKのポータブル化ときたか! やるな、海士町。

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(※写真は食べさしです。)

そんな幻のみかんジャムが、今ならなんと500円。買うっきゃない。

甘さはかなり控えめ。なので、酸味のあるハード系のパンとか甘みの強い食パンと合わせるより、ヨーグルトがおすすめ。ヨーグルトにフラワリーなみかんの風味が加わると、ちょっと不思議なデザートぽくなるね。

※2020年2月20日追記:崎みかんについて

海士町の最南端の集落が崎地区といい、そこで昔獲れていた、薄皮の、甘みと酸味が半々の味の濃いみかんの事を崎みかんと言います。
今現在は、昔からの生産者が途絶えてしまったので、平成27年から、Iターンの生産者と役場が協力しながら昔ながらの崎みかんを復興させようとプロジェクトを進めているところです。プロジェクトが気になる方、フェイスブックページをご確認を! 美味しいですよ‼

見どころいっぱいの海士町とお別れ!

と、そんなこんなで全日程無事終了! 最後は涙涙のお別れです。シュン……。

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って、フェリー内誰も泣いてねえええええ!

それでいいのだ、また来るから。

楽しいところ、美味しい食べ物、荘厳でありながら清々しい神社に資料館まで……! 見どころがいっぱいだった、海士町。

また会う日まで!

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by 日向雅 理予 Narratify Co., Ltd.


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