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初めての一人酒蔵訪問  【〆張鶴】新潟県 村上市 宮尾酒造株式会社

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僕にとって初めて酒蔵に行った時の事を書かせて頂きます。
去年の夏に宮尾酒造に伺わせて頂きました。
新潟県村上駅から車で10分位の場所にあります。
入口にはよく飲んでいた〆張鶴のお酒がいくつも並んでいました!! 

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入口近くにある村上大祭で使っている、おしゃぎり屋台の車輪。  
   
【村上大祭】
新潟県内で行われているお祭りの中で屋台の数が多く、大規模なお祭りの事を新潟三大高市(たかまち)と呼ぶそうですが、そのお祭りの一つです。

【おしゃぎり】
村上大祭で曳かれている山車の事で2階には乗せ物が飾られている。
釘を一本も使わずに凸凹をかます様にして組み立てている。
サイズも大きいし、釘を使っていないと言われて驚きました。

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こちらは歴史的風致形成建造物に指定されているそうで昔ながらの造りになっていました。 

【歴史的風致形成建造物】
歴史的な町並みを保全するための制度。
実家で畳を見たのが最後だったので、久しぶりの畳に癒されました。 

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三大古代織の一つの羽越(うえつ)しな布
【羽越しな布】
シナノキの木の皮を剥いでその繊維を糸にし、それを紡いだ織。

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蔵の中にある杉玉
【杉玉】
杉の葉っぱでボール状にしている。
11月に新酒が出来た頃に蔵元や酒屋の軒下に吊るす。
8~9月過ぎると茶色になりお酒が新酒から熟成して美味しくなりましたよという目印。
酒屋さんの看板みたいなものですね!

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原料米として使われている米の内、山田錦と五百万石は60%をまかなっているそうです。
新潟県でよく耳にする、越淡麗を使ったお酒も少ないですがあります。

【越淡麗】
新潟県で山田錦を母、五百万国を父として掛け合わせたもの。
五百万石と比べると、精米したときに割れにくく、たんぱく質含有率も低く雑味が出にくい。
お米自体も大きく精米しやすい、吸収力が高く、醪に溶けやすい為麹菌が住み着きやすいなどの特徴がある。

ただ、蔵元さんが言うには越淡麗の生産者が少ないからお酒の量も少ないそうです。
地産地消。新潟県のブランドなんですね!
ここで蔵元さんに教えて頂いた豆知識を1つ!

なぜ山田錦が全国品種鑑評会においてよく使われているのか?
山田錦を35%迄磨いて9号酵母を使うと入賞する確率が高くなる。
五百万石を使って35%迄磨くと心白が割れやすいななどのリスクがあるそう。
なるほど。勉強になります!

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そして、村上市の名産品である、鮭についても教えて頂きました。

【村上市の鮭塩引き】
水揚げされた雄鮭の内臓やエラを取り除き、粗塩をすり込む。
数日間から一週間程置き、水で塩を抜いた後、吊るし上げて寒風にさらす。
村上市にとって鮭は天の恵みとも言われています。
鮭が激減した江戸後期、鮭を保護するために川の大工事を行い増殖に成功しました。
そのおかげで、村上市は豊かになったみたいです。

そんな鮭の腹を開く際には一直線に腹を裂いてしまうと、鮭の切腹を連想させてしまうので完全に開かずに腹の中数センチを繋げたまま腹を切るそうです。
尾から吊るすのも首吊りを連想させない様に、また鮭でさえも殿様に頭を高く出来なかったと理由は諸説あるみたいです。

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今回の宮尾酒造ではお酒のことも勿論ですが、村上市の歴史や食文化についても教えて頂き、勉強になる事でいっぱいでした!!
その日は村上市内で宿を取ったのですが、村上の方々はとても暖かく素敵な一日を過ごせました。
写真は村上市にある宿「よはくや」の女将とBAR「夭夭亭」のマスター。

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美味しい食事も沢山食べて村上市は僕にとって、また行きたい街になりました!!

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