【彼氏⑦】ギターヲタクで市原隼人似のPJ先輩#4

とりあえず彼との軌跡を記しておこう。
PJとは話し合いを重んじる人だった。
カップルでよくある「私が（俺が）我慢しとけば丸く収まる」ということを絶対に許さなかった。少しでもわたしの様子がおかしい場合は
「話し合おうや！」と言ってきた。
最初わたしは別に小さいことだし、そんなことで話し合って険悪な雰囲気になるくらいだったら、ちょっと我慢して仲いい方がいいじゃん
って思っていたので、話し合いから逃げていた。
が、絶対に彼は譲らなかった。
そのことで徹夜で話し合いをしたこともあった。
内容は大したことなかったのかもしれないが、徹夜で話し合って、価値観をすり合わせたことでわたしたちの絆は強固なものになった。
二人とも１人暮らしだったので、お互いのバイトや予定を考慮し、「どちらかの家に泊まる」という形になっていた。
「今日は●●があるからゆびきゅうの家に泊まった方がテンポええな」
「そうだねそっちのほうがテンポいいね」
PJは融通が利く・都合がいいという内容を「テンポがいい」と表現した。