箱根駅伝を見て感じたこと

今年も箱根駅伝が終わりました。
今年は復路、総合と青山学院大学が記録を更新し、2位に8分以上の差をつけてゴール。2以下のチームはタイム差が少なく、復路順位が目まぐるしく変わっていた。
その中で優勝した青山学院大学は無理なくレースを進めても勝てそうなタイム差の中で、選手たちに復路新記録と総合新記録を目指そうと鼓舞した原監督のモチベーション管理が見事だったなと思えた。それは当然それに応える選手の力あってこそではあるが、往路では1つもなかった区間賞を7.9.10の3区間で取り、そのうち9.10区が区間新と言うのだから他大学はまさにお手上げ状態。

今回の箱根駅伝を見て感じたのキーピングの大切さかなと感じた。各大学状態の良い選手と良くない選手がメンバーに混じっている中で青山学院だけは箱根駅伝に状態を合わせてきた印象があった。

また、もう一つ感じたのは選手の故障が以前よりも多くなっている気がした。これは陸上界を席巻している厚底シューズの影響が少なからずあると思っている。厚底シューズが主流となったことでタイムは以前よりも早くなったのに対して、その分選手にとっての負荷も当然大きくなっている。

青山学院の原監督は厚底シューズを使用した場合使う筋肉が変わってくるので筋力トレーニングに重きを置いてトレーニングしてきたとコメントしている通り、青山学院は他大学と比べると故障による戦力ダウンが少なかったのも勝因の一つだろう。
時代の流れにただ乗るだけでなく、乗る上での対策も時代の流れに合わせた考えのある原監督ならではの事だったのかもしれない。

今年は早稲田大学、東海大学といった箱根常連校がシード落ちし、数年前は箱根出場当落にいた、東京国際、創価大学、國學院大と言った大学が連続してシードを取る時代になり、日大、大東大、城西大といったかつての箱根常連校は予選会敗退で出場も出来ていない。学連選抜のタイムも例年よりも良くなっている事から、確実に箱根未出場大学のレベルも上がってきている。今年初出場だった駿河大学は徳本監督を迎えてチーム作りした成果がようやく出てきた。今元中央のエースだった上野裕一郎が立教の監督で100回大会出場目指してチーム作りしているという。

数年後この箱根駅伝の勢力図ががらっと変わる事もあり得る戦国駅伝。

今シーズンの駅伝と、来年の箱根駅伝が今からまた楽しみになってくる。

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