これからの教員に求められるスキルは、インターネット上で双方向のやりとりができること
どうやら、大阪の茨木市教育委員会のように、市の単位で授業をアップしていこう、という流れができつつあるようです。ほんの、ほんの一部ですが。
もちろん、ベストは
■担任の先生が授業をYouTubeにアップする(子どもたちにとって、まだまだ、自分の教科書の流れにそった動画を見つけるのが難しいため)
■担任の先生がZoomを使って、自分のクラスの子とやりとりをする
■Google Classroomを使って、子どもの進捗状況を把握、相互のやりとりをする
という感じですが、ぼく個人がどうこうできる問題ではないので、自分にできること、という条件で考えていきたいと思います。
ちょっと立ち止まって考えてみたのですが、教育委員会の先生がした授業を、子どもたちに見せるとします。たぶん、ぼくがいつもしている授業よりわかりやすいです。
でも、子どもたち、特に小学生は「良い授業」を見るだけでは、学習のモチベーションが続かないと思うのです。(上司のありがたい話も、ずーっと一方的に聞くのはつらいですよね)
もちろん、この緊急事態に、一方通行でも学べる動画があるのは非常にありがたいことだと思いますし、大阪府の教育委員会の動きの早さには、感動しかありません。
しかし、この「良い授業」だけでは、一方通行なので、子どもたちの学習は続かないと思います。そこで
これからの教員に求められること
YouTubeにたくさんある「良い授業」は出来ないけど、クラスの担任の先生ならできることがあります。それは、
お互いの顔を見ながらの、双方向の学習
です。
YouTubeにある良い授業は「見るだけ」ですが、Zoomを使ったオンライン上の学習では、先生の質問に子どもたちが答えたり、子どもたちが手や体を動かしたり、自分の意見をアウトプットしたりすることができます。
たぶん、普段の学校の授業で45分間も座っていられるのは、この
「アウトプットの時間」
が子どもたちに保証されているからだと思うのです。
つまり、今、大阪の教育委員会が始めたような、YouTubeに授業をアップしておいて、それを見て子どもたちが学習を進める、というスタイルは、ある意味、正解。
で、
それで足りない、子どもたちとの双方向のやりとりを担任の先生がオンライン上で行えば、子どもたちのアウトプットを保証することができます。
なので、これからの学習は、
■基本的な知識は自分でYouTubeを見て学習
■アウトプットや他の子どもたちとのやりとりが必要な双方向の学びは、Zoomで担任の先生(クラスメート)と行う
こんな感じになると思うのです。
なので
■動画で伝える練習をしておこう
■YouTubeで授業をする難しさを実感しよう
と思います。
この2番目の、「実際にやってみる」は、かなり大事だと思います。ぼくも実際に、大阪の茨木市教育委員会がアップしている授業を見ましたが、先生方の熱意や苦労がよくわかりました。
これは、実際にやってみた人じゃないと分からないかもしれないのですが、目の前に子どもたちがいない状況で、それでも子どもたちがいるとイメージしながら授業をするのって、けっこう難しいです。技術的にも、気持ち的にも。
それをやっている教育委員会の先生たち、さすがベテランの先生たちです。
あとは、withコロナの時代の、新しいオンラインラーニング(オンラインを活用した双方向の学び)で求めらえる新しいスキルを磨いていきいます。
今ぼくにできることを、やっていきます。
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