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附属福岡小の【Zoomで朝の会】参観レポート

2020年5月8日(金)

国立大学法人 福岡教育大学附属福岡小学校で行われた、

【Zoomで朝の会】

を参観させていただきました。

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(附属福岡小学校HPより)

なので、そこでの学びを共有したいと思います。

朝の会が始まるまでの流れ

8:00 保護者にZoomのミーティングIDとパスワードが送られる。

(毎回IDとパスワードは変える)

8:20-8:30 児童がZoomの待機室を経て、ミーティングルームに入る。

(児童はミーティングルームで今日のお題を見て、自分が持っているミニホワイトボードに考えを書きながら、他の児童の入室を待つ。)

担任の先生の話では、

ここで自分の考えを書いているときに、

子どもたちはやる気スイッチが入るとか。

※子どもたちの入室が完了するまでの10分間は、後ろで音楽が流れている。(これがまた、イイ!)

8:30 開始の時間になったら、ミーティング【朝の会】を開始。

朝の会の流れ

①音声チェック

「聞こえている人は、両手でマルを作ってー」と先生が呼びかけると、聞こえている子どもたちはマルを作る。

(今日は一人だけ聞こえていなかったけど、保護者が対応して聞こえるようになっていました。)

②ウォーミングアップ

先生の指示に合わせて、簡単な体操を一緒にする。

例えば、

■グーパー体操

■自分の顔をマッサージでもみほぐす

■3,2,1で最高の笑顔を作ってね

■立ち上がって、片足立ちでバランス

■片足で立って足をブラブラ~

■先生とあっち向いてホイで対決(3回)

こんな感じで。

次に、

③健康観察

先生が名前を呼び、呼ばれた子が手を挙げて返事をする

(Zoomの機能で、話している人の画面がみんなに共有されます。このおかげで、スマホやタブレットを使っている子でも、返事をしている子の顔が見えます。

基本的なパソコンなら25人の子どもたち画面が表示されるが、スマホだと最大4人までしか一度に見ることができない。)

※ここで先生は声を出して反応することは極力控えているとのこと。

なぜかというと、先生が声を出すと、Zoomの機能で、音を拾って、先生の画面がみんなに共有されてしまうそうです。

健康観察のときは、先生の顔よりクラスの友達の顔を見せてあげたい、という配慮だそうです。

なので、先生はうなづいたりジェスチャーをしたりと、声を出さないように子どもたちに反応していました。

続いて

④学級訓(クラスの目標みたいなもの)を言う

このときは、子どもたち全員のミュートを解除にしていました。

⑤先生の話 

話を始める前に、

「背筋を伸ばしましょう」

と声掛けをされていました。

そうすると、実際に子どもも背筋を伸ばしていましたし、

朝の会でリラックスする時間と先生の話に集中する時間を切り替えているのかなと思いました。

通常の教室で話をするときは、先生の話に注目するよう促しますが、同じようなことをオンライン上でも行っている印象です。

※このとき先生は、パワーポイントの画面を共有して、子どもたちに見せながら話をしていました。

で、説明が終わったあとに、

「分かった人は、マルを両手で作ってね」

と確認し、確認が終わると、

「手をおろしてね」

という指示までしていました。

確かに、いつまで手を挙げたままでいるのか、迷う子もいるかもしれませんよね。

続いて、

⑤お題に対する答えを書く時間

朝の会が始まる前、Zoomに全員が入室するのを待つ間、子どもたちはお題に対する自分の考えをミニホワイトボードに記入していました。

(ちなみに、今日のお題は「作りたい係」。朝の会が始まるまでに書いていなかった子もいるので、ここで3分間曲を流す。

その曲が終わるまでには自分の考えを書き終わろうね。という感じです。)

⑥お題に対する発表・質問タイム

「発表したい人~」

と投げかけて、発表したい人は手を挙げる。

指名されたら、その子は自分のホワイトボードを見せながら、発表します。

※このとき先生は、手を挙げている子を画面で確認、その子のミュートを解除します。

次に、

「質問がある人~」

と投げかけて、これも発表したい人が手を挙げます。

指名されたら、

「〇〇さんに質問です。なぜ〇〇係が必要なんですか?」

という感じで、質問をします。

このときに先生は、質問された子のミュートを解除し、説明を促す。

※Zoomの機能で、話している人の顔の画面が他の子どもたちにも共有されます。

なので、

質問する人と答える人のミュートだけ解除する

これが大切かなと。

次に、

⑦今日の志(こころざし)の発表

今日、頑張りたいことを伝える場で、今回は発表したい子が手を挙げていました。

先生に指名された子が、発表をします。

最後に

⑧終わりのあいさつ

ここでも先生は、

「背筋を伸ばしましょう。」

と声をかけていました。

やっぱり、画面だけを見て、ずーっと集中することは難しいので、

ここは!

というところで姿勢を正したり、注目を集めることで、メリハリが生まれるのかなと思いました。

で、

終わりのあいさつをすると、各自、退室していきました。

【Zoomで朝の会】の流れはこんな感じでした。


次に、Zoomに関わらず、ビデオ会議をするときにあるのが、映像や音声のトラブルです。

先生の話だと、最初のころに比べてだいぶ減ってきたけど、まだ教員側が慣れていない部分もある、ということでした。

なので、

自分の学校でやるときもこんなことが起こるよ

ということで、今回あった小さなトラブルも書いておきます。

■子どもの声が、先生側に聞こえない。(一人だけ)

(今日は、子どもには先生の声が届いていたので、ジェスチャーで返事をしていました。)

■子どもがバーチャル背景にしていると、その子が書いた紙を見せようとしてもうまく映らなった。

■先生の声が10秒ほど聞こえなくなった。

先生側がミュートにしてしまったのかもしれません。でもすぐに気づいて修正されていました。

今回に関わらず、音声が聞こえない、映像が映らない、ということはよくあるそうで、その対処法を学校のホームページに掲載してされているとのことでした。

また、音声に関して、

クラスでZoomを使うときのポイントは

■基本的には、子どもたちは全員ミュート

(一斉に話す時だけ、先生がミュートを解除する。子どもたちはミュートのボタンを操作しない)

ということも話されていました。

今回の実践を参観しての感想

■YouTubeに授業の動画を撮ってアップしましょう

■とにかく先生と子どもたちがつながりましょう

と叫びながら活動を続けているぼくですが、今回の実践を見させていただき、本当に感動しました。

なぜかって、それは、ありとあらゆるリスクを負ってでも

日本のために【Zoomで朝の会】を公開する価値がある

という意気込みが伝わってきたからです。

普通に考えて、ビデオ会議のようにオンライン上で子どもたちとやり取りをするだけでも、情報が洩れるリスクがあります。

ましてや今回のように、参観者の身元がはっきりしているとはいえ、他の人にも子どもたちとのやりとりの様子を公開するなんて、生半可な覚悟じゃできません。

附属の小学校だからできる、

とか、そんなレベルをはるかに超えた次元の話なのです。

そんな、ありとあらゆるリスクを背負ってでも、オンライン朝の会を見せてくださった学校とそれを運営された先生方に感謝の気持ちしかありません。

あと、他の担任の先生の朝の会って、なかなか見れるもんじゃないですよね。

今回参観させていただいた先生は、

■あいさつのときに「背筋を伸ばしましょう」

とか、

■今日一日、誰かに「ありがとう」を1回、言おうね

とか、

クラスの目標はこれだったよねと、準備しておいた紙を自然な流れで見せる

とか、

様々な準備をされて、この朝の会に取り組んでいらっしゃいました。

たぶん、今回のために特別にしている、というのではなく、普段のときからされていたんだろうな、と感じました。

そんな素敵な先生の実践を見ることができたのは本当に貴重な経験だと思います。

また、普通だったら福岡までいかないと見れなかった実践が、

家にいながら見ることができた

これもオンラインのすごいところだと思います。

ピンチをチャンスに変える、

なんて安易に言いたくはないですが、

全国の学校が休校している今だからこそ、できることがあるんじゃないかと、改めて思うようになりました。

なので、

今ぼくにできること、

例えば、

■今回の実践の様子を伝える

■自分の学校でもやってみる

このあたりから、始めていきたいと思います。

++++++++++++++++++

附属福岡小学校の先生方、

今回は、貴重な体験を本当にありがとうございました!

この学びを、目の前の子どもたちに返していきます!!

一人の教員として、

一人の大人として、

今、僕にできること、続けていきます。

++++++++++++++++++

書き手:

成川献太(なりかわけんた)










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