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もし小1の息子に「なんで〇〇ちゃんだけ、なかよし学級なの?」と聞かれたら。

もし小1の息子に「なんで〇〇ちゃんだけ、なかよし学級なの?」と聞かれたら、

僕は一人の教員として、と言うよりも、一人の親としてこう答えたいと思います。

ビニール袋に、蛇口から水をバーって入れているとするよね。もし、その袋に穴が空いていたらどうなる?水がたまらないよね?
その穴を小さくしたり、指で押さえたり、テープをはったりして、水がたまりやすくするために、なかよし学級にいるんだよ。

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▼ なんで、〇〇ちゃんだけクラスがちがうの?
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例えば、同じ幼稚園や保育園に通っていた友達が、同じクラスじゃない(1年〇組じゃなく、なかよし学級に行っている)となると、

なんで??

と思う小1の子どももいると思います。
(小学校の教員をしていると、ときどき聞かれたりしました。)

ただ、そんな質問をしてくる子は、単純に、なんでだろう??と思っているようでした。

たしかに、

・〇〇ちゃんがなかよし学級(特別支援学級)にいる理由や、

・〇〇ちゃんが、国語と算数のときはいないけど、体育や音楽のときはいる理由

なんかを、わざわざ説明することって、そんなにないのかなぁと思います。

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▼そもそも、なかよし学級ってなんだ??
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小学校の教員をしている僕でさえ、

「なかよし学級(特別支援学級)は、どんな子がいるクラスなの?」

と小1の子どもに聞かれたら、パッと答えるのは難しいと思います。

ただ、もし我が子が聞いてきたら、正面から分かりやすく答えてあげたいと思います。
(一人の親として)

以下、こんな感じで話してみたいと思います。

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▼ビニール袋に水を入れるとき、穴が空いていたらどうなる?
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水をためようとしていて、そのためにみんなと同じような大きさのビニール袋をもっている。

でも、その袋に穴が空いていたら、せっかく水を入れてもたまっていかないよね。

勉強しようと思っていて、しかも勉強できる力があるのに、気持ちのバランスがうまくいかなくて、勉強が積み上がっていかない。  

だから、みんなと同じような勉強ができるようになるために、

ビニール袋の穴をふさいだり、穴を小さくしたりする必要がある。そのために、〇〇ちゃんは、なかよし学級にいるんだよ。

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▼そもそも、小学校の教員をしている僕ですら、特別支援学級について理解していなかった
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今でこそ、

多くの学校で設置されている特別支援学級は、

①自閉症・情緒学級
②知的障害学級

の2つがあることや、

①のクラスの子は、知的には遅れがなく、教科書も勉強する内容も通常学級と同じになっていること

(ちがいは、自立活動という時間が週に1〜2時間あるぐらい)

とか、

分かります。

(ちなみに自立活動という時間で、ビニール袋に水をためやすくする=穴をふさぐ。特性を和らげるをします。)

でも、
僕が小学校や中学校に通っていた20年30年前は「特別支援教育」という言葉もなかったですし、

大学でも「障がい児教育」という言葉が普通に使われていた時代です。

やっぱり言葉のイメージというか、言葉の力は強く、今のような

特別支援=スペシャルニーズ

というイメージは正直わきにくかったと思います。

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▼ なんで、〇〇ちゃんだけクラスがちがうの?と我が子に聞かれたら。
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結論は、穴が空いたビニール袋に水をためるときの話をします。

そして、通常学級にも、我が子にも、僕(お父さん)にも、大きいか小さいかは別として、穴が空いているビニール袋を持っている、と。

(子どもなら友達とケンカをしたり、僕だったら妻とケンカをしたりするときは、勉強なんかしたくない!って思いますよね)

でも、その穴は自分で小さくするか(特性を和らげるか)、穴が大きくなりにくい環境を用意する(集中できるような環境を整えるとか)をする必要がある。

だから一人一人がますますかしこくなるために、なかよし学級はあるし、我が子も友達も必要があれば、関わるようになる、と。

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▼僕が一人の親として、、、
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なかよし学級=特別支援学級

について、我が子に話せるのはこんな感じかなぁと思い、忘れないために記録しておきました。

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