アメリカでは、最初の自己紹介で自分の○○を言ってしまう!
「ぼくの代名詞は『彼/かれ』です。」
初対面の人に自分の名前を紹介したあと、こんなことを言われたらどうでしょう。
(ぼくは、びっくりして、どう返事をしたらいいかわかりません。)
ただ、アメリカでは、こんな会話が日常的に行われているようです。
きっかけは、Zoomの名前表示
昨日、とあるオンラインイベントに参加しました。すると、スタンフォード大学に留学している日本人の方が、名前のあとに「he/him」と表記していたんです。
例えば、山田太郎さんだと Taro Yamada (he/him)みたいな感じです。
で、ずっと気になっていたので、思い切って、わけを聞いてみると、面白い話が聞けたので、今、文章を書いています。
アメリカの大学では、最初の自己紹介で、自分が呼ばれたい性別を話す
例えば、日本の大学で、「自己紹介をしてください」と言われたら、名前とか、趣味とかを話すと思います。(ぼくはそんな感じでした)
ただ、現在、スタンフォードに留学している方の話を聞くと、
「5年前から、少なくとも僕の通っていた大学では、自己紹介で普通に、自分がheで呼ばれたいのか、sheで呼ばれたいのか言ってましたよ」
ということでした。
自分の代名詞ってなに?
プロナウンズ(Pronouns)=代名詞 という意味のようですが、例えば、山田太郎さんだったら、自分の自己紹介で
①ぼくの名前は山田太郎です。
②ぼくのプロナウンズは、he/himです。
みたいに言うそうです。
どうやら、海外セレブのインスタにも、そんな表記があるとか
小学生でも、ぼくはhe/himです、とか言うの?
一連のやりとりを聞いていたもう一人の登壇者の方が、興味深い質問をしていました。
「例えば、小学校で、心理的安全性が確保されているかどうかも分からないうちから、自分の『呼ばれたい性』とか、オープンに話せるの?」と。
すると、そこはまだ、そもそも「プロナウンズ」という概念を知らない可能性の方が高い、という話をされていました。
5年後には、日本のスタンダードに?
アメリカが先を進んでて、日本が遅れている、というわけではないですが、少なくとも、アメリカの大学では、
最初の自己紹介のときに「自分はhe/himです」とか言う文化がある、ということは、知っていて損はないと思います。
話すときや文章を書くときは「誰一人傷つけないようにする」
個人的には、小さな目標かもしれませんが、「誰一人、傷つくような人がいないようにする」ということを目標にしています。
もちろん、意図せずに、誰かを傷つけている可能性はありますが、その可能性をできるだけなくしたいと思っています。
例えば、授業中、小学生に「大学に行くよね?そのときには~」とか、「みんなはいずれ結婚するよね?そうしたら~」とか、そんな表現は使わないようにしています。
上記のことを言うとすれば、
「もし、大学にいくとすると~」とか、「もし結婚するとなると~」とか、してもいいし、しなくてもいいという感じで、話すようにしています。
(歯に物がはさまったような言い方に感じる人がいるかもしれませんが)
アメリカは、最初の自己紹介で自分の○○を言ってしまう!
タイトルに戻ると、アメリカでは、最初の自己紹介で自分の呼ばれたい「性」を言う。これに衝撃を受けたよ、という話でした。
多様性の国、アメリカ。ただ、日本でも実は多様性があって、少数派の人が、知らない間に悲しい思いをしている、
そうならないように自分の使う言葉を選びたい、改めてそう考えるきっかけになりました。
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