私を中心にあの世は回る7
私が菩薩に強制的に連れてこられたところは見たことも無いような真っ白な世界だった。ここは…雲の上?
踏み込むと、柔らかく、しかし安定感はある。真っ白で果ての無い空間に眩しすぎて目がくらんだ。
天国?
「ピンポーン!天国来ちゃったわねぇ。いつもは神ちゃんの方から来るのよぉ。私もは・じ・め・て」
菩薩は私ではなく、一緒に来た勢至の鼻にぴんっと指を付けた。
「観世音よ、神と話して分かり合えるのか」
「あったりまえじゃなぁい。神だって耳も口も付いてるのよぉ。神ちゃんとは飲み友達だしぃ」