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ユニクロU23SSまとめ、生地感がイマイチな今季のアイテム達…それでも価値が残るアイテムとは?ユニクロUだけでオシャレはもう無理!?【フィーチャー】

 今更感もあるのですが、今季ユニクロU23SSシーズンのまとめ記事を残しておこうと思います。

速報レポート時とオススメアイテムなどはあまり変わっていないのですが、そこを補完する形で、ほとんどのアイテムに触れております。
またユニクロインラインや他ブランドのアイテムも補完的に紹介しています。

さて、発売後も何度もユニクロ店舗に足を運んでいるのですが、初動でババっと動いたアイテム以外の動きはかなり悪そうな感じで、これから値下げになってしまうアイテムもかなり出ると思います。

相変わらず各種媒体ではユニクロU絶賛のユニクロのプロパガンダみたいなことが起こっている一方で「いつもより素材感が悪い」という感想を言っている人も結構居て、空気感が変わってきているのを感じます。

原料高騰や円安の影響もあるのか、分かりやすくリッチな素材感のアイテム、お値段以上の価値を分かりやすく感じるアイテムは確かに減ったと思いますね。

私も多分数年前なら「パッと見の素材感が悪いから何も買わなかった」みたいなことを言い出していたかもしれません…。

ただやっぱりそれでもシチュエーションや使い方によっては十分使えるものもあるし、ちょっと誤解されやすいだけのアイテムもあったり。

無理やりユニクロを推すのもおかしいのですが、ちょっと時間の経った今だからこそ冷静にレポート出来るのではないかなと思っています。


かつてなくバッグが買いやすい23SS、新登場の大型バケットバッグの使い心地


かつてなくバッグが買いやすいユニクロU23SS…新登場のバケットバッグは巾着バッグらしからぬ容量を重視した仕様!


 今回ユニクロUに関するトピックで、まずこれ取り上げたい!と思ったのが、バッグ。

今季は最近のユニクロUでもバッグ類が最も買いやすいシーズン、とも言えます。

ドローストリングショルダーバッグ

ドローストリングショルダーバッグ

Uは昨年もこのドローストリングバッグがめちゃくちゃ人気で、「これ本当に売れるんかね?」なんて思っていると、帰り際には実店舗でも、オンラインでも売り切れているという状態でした。

おそらく今回のユニクロU、このバッグ類で稼ぎにきてます。生産数がめちゃくちゃ増えている!

発売時から「無限に在庫あるんじゃないか?」と思ったのですが、未だにオンラインストアでも在庫潤沢なのを見ても、これは相当作ってます。

これフリマアプリでプレミア払って買うのは違うでしょ…と思っていただけに、良いことなんじゃないかな。

このドロストバッグの他に、さらにバッグの種類が増えました。

バケットバッグという巾着型のバッグが中型・大型で登場したのです。


ユニクロU バケットバッグ(ミドル)

バケットバッグ(ミドル)


ユニクロU バケットバッグ(ラージ)

バケットバッグ(ラージ)


近年トレンド化していた「巾着」バッグですが、小型のものが主流でした。

参考 Mujilabo  巾着サコッシュ(20-21年に掛けて販売されたアイテム 現在は販売されていません)

参考 ARTS&CRAFTS  HORSE LEATHER DRAW STRINGS POUCH L

そのほとんどは、スマホと財布が入ればギリ良いか…くらいのもの(上記のムジラボのもの等)。
ペットボトルまで入ったらかなり大きめ(上記のARTS&CRAFTSのもの)、というくらいの展開でした。

サコッシュトレンドの延長線上にあるファッション性と、気軽さ重視のアイテムでした。

その点ユニクロの巾着バッグことバケットバッグは、とにかく「容量重視」ですね。

ミドルでも、スマホと財布に化粧ポーチ、あとさらに何か入るくらいの余裕は有ります。

比較的小さめのバッグではありますが、あれが入らない、これが入らない…など悩む必要がないのは、まさにミドルという名称通り。

小さいバッグでも機能性重視なのはユニクロらしいですね。


そしてラージの方は本当に大きくて。

ちょっとしたリュックくらいのサイズ感、容量感はありますね。
「ボンサック」と呼ばれるバッグに近いですね。


内側には小さいポケットがあるだけで、仕切りは無く、本当に簡易バッグなのですが。

分かりづらいのですが、外の接ぎ目に沿って隠しポケットのようなポケットもあって、財布などを入れられます。


ストラップで持つことも、ワンショルダーでヒョイッと持つことも出来るので、そんなに大荷物でなく日帰りくらいの旅行にちょうど良いサイズ。

あるいは、大きな旅行カバンに入り切らなかった荷物を入れるサブバッグとしても良いでしょう。

この値段なら、気にせずボンボン荷物入れられるので。

本格的なバックパックよりもっと手軽な、大きな紙袋みたいな感覚で使える…という。

私結構紙袋を使うシチュエーションあるので、これ良いぞと。

ちょっと安定感に欠ける、従来のUのドローストリングバッグに対して、こちらは安定感がありますし。

モノをしっかり入れれば自立して倒れないので(モノを入れないと倒れます)、そこらへんにポンッと置いておくことが出来るのは結構大きいです。

そしてまたヒョイっと持ち上げられる。

気軽なんだけれど、大容量。

これがラージで3990円ってちょっと驚きです。

明日旅行なんだけど、荷物入り切らないんだよな…なんてシチュエーションだったら即買ってしまうレベルでしょう。

実際使ってみたのですが、ちゃんと荷物があるなら、使い心地は快適です。
あまり荷物が無いと、バッグ自体の形が維持されにくく、使いづらさを感じるかな。

これだけ大容量なので、あまり荷物が無いなら使う必要は無いのですが。



シチュエーションの想定無しに買うのは…街中で被るのは覚悟せよ!


 ただ、ユニクロのバケットバッグ、容量という意味での機能性、その値段から来る気軽な使い心地は良いのですが、具体的に使うシチュエーションが思い浮かばず買うのはオススメしないですね。

もう既にちゃんと使うバッグを持っているという人の場合、結局ワンマイルバッグ、メンズで言うとジム用のバッグになってしまう危惧もかなりあるなと(値段的にそれで良いんですけど)。

男性って、近所とかそこらへん歩くときバッグ持ちたくないじゃないですか?
コンビニ行くときとかね。だからワンマイルバッグって基本的にあまり要らないのかなと思いますし。

元々ユニクロUのドローストリングバッグ人気って女性がメインだったんです。

しっかり大きいバケットバッグのラージが出たことで、男性も使うぞ!となるんじゃないかなと思っていますが。

私が大学生だったら、部活・サークル・体育用のスポーツバッグにしていたかもしれません。
気軽にボンボン放り込めるし。

「余計なモノを買わない!」というのが、今回のユニクロUで取るべきベストな戦略だと思うので(本来いつでもそうあるべきですが)、使う用途無くただ何となく買うのは辞めましょう。

今回は在庫がたっぷりあるので、そこは考える余裕があるはず。


これは今回の全バッグ3種ともに言えるのですが、使われている生地の質感は、高級感があるとはちょっと言い難く、「できる限り安っぽく見せたくない…」という消極的な理由で、ブラック、あるいはそれに準じた色が良いです。


淡い色は「ユニクロU感」がすごいです…。
ブラウンですら、その感じありますからね。

黒があるのが、バケットバッグ・ラージ、ドローストリングショルダーのみ。

バケットバッグ・ミドルは黒が無くて、ダークグレーのみなのです。

このダークグレーも、一瞬良いんじゃない?と思ったのですが、光の当て方にはよってはやっぱりチープに見える瞬間があって…。
そこまで気にする程ではないにしても、それは覚悟しておいたほうが良いかなと。

ただ擁護するわけじゃないですが、この生地の柔らかさは、大きさの割に軽い、肩がけして身体への当たりがマイルドなど良い面もあります。

何度見ても、冷静に考えて、これが3990円はおかしいレベル。
今回ユニクロU全体的に、値段と質が合っていなくて、これ高くない?と感じやすいので(そこはもうユーザー側も感覚をチューニングしないといけないところはあるのですが)。

そういうことがない稀有なアイテムです。

あとは用途がちゃんとあって、要るか、要らないかだけなんですよ。

そして、街中で被るのと、後々セールになるのはもう仕方ないかな。

一応一部店舗限定商品ではあるのですが、おそらく生産数を大幅に増やしているので、これまでのUのドローストリングバッグとはちょっと比較にならないくらい被るでしょう。

でもユニクロMARNIの花柄シャツが被る、みたいな気恥ずかしさは無いと思うんですけどね。

ユニクロコラボはここ最近、需要を超えて大量に作り過ぎて結局セールになってしまい、その価値を落とす、ということが頻発しています。

ユーザーにとっては「アイテムのクオリティは高いけれど、完売せず、結局セールになってしまう商品」と「アイテムのクオリティは高くないけれど、完売して、希少性のある商品」だったら、どちらが良いのか微妙だったりしますからね今は…。

満足感は前者のほうがあったり。

そういう意味では、コラボの特別感みたいなものはなく、あくまでモノとしてのクオリティ、利便性に振り切ったアイテムになるでしょう。

ユニクロU バケットバッグ(ラージ)

バケットバッグ(ラージ)


今回のユニクロUヒットアイテムの1つ「ワイドフィットタックジャージーパンツ」、本当のところどうなの?「シルエットが綺麗」にだけ着目すると、違うかもしれないけれど…

 

 今回のユニクロUで現状完売・サイズ欠けが多く発生して、ヒットアイテムと言えるのがメンズ扱いのアイテムとしては

・オーバーサイズユーティリティジャケット(ピンク)
・オーバーサイズワークシャツ(半袖・パープル)
・ワイドフィットタックジャージーパンツ(グレー)

の3アイテムでしょうか。

ワイドフィットタックジャージーパンツは私も買ったので、レビューしたいと思います。


ユニクロU ワイドフィットタックジャージーパンツ

ワイドフィットタックジャージーパンツ


ファーストインプレッションはあまり良くない生地だが…


 
 これ発売日当日の午前中は11時過ぎにオンラインでは次々とサイズ欠けしていて、「え?本当に?」となったアイテム。

店頭では在庫が余裕だったアイテムだったので…。

しかも生産数の関係もあると思うのですが、売れていったのは今は在庫余裕のブラウンの方からだったので、なおさら、ええっ…!?と。発売日当日は雪で店頭に行けない人もたくさん居たと思うので、パニックバイじゃないですけど、「とりあえず無くなる前に確保しておけ!」みたいなことがあったのかな?と。

そのせいか、基本的にはユーザー評価が5点満点で4点台後半となることが多いユニクロのヒットアイテムとしては、やや評価が割れています。

穿いたときのシルエットに良さがあるアイテムですが、これ店頭で見てしまうと、そもそも試着まで行かないアイテムでもあると思うのです。

端的に、パッと見の素材感が良くないんですね。

あくまでパッと見ですよ。

今回のユニクロUのアイテム全般に言えることで、原料高騰や円安の影響があるのかどうなのか、ちょっと質感的に良いとは言えないアイテムが多いのです。

それは前提として、あとは着たときのシルエットだったり、良いところを見つけて、素材感を誤魔化せるか、許せるかみたいな話になってくるかなと。

ただこのアイテムの場合は、原料高騰のせいで良い素材が使えなかったというよりは、「目指す方向性が今までのユニクロのスラックスと違う」ということの方が大きかったですね。ナイロン50%にコットンとレーヨンを25%ずつ。
ナイロンメインのため、従来のユニクロのスラックスのような「ウールの再現」を目指したものではないことも、ちょっと「とっつきづらい」ところがあるかも。

ナイロンと言っても、テック系でも無いですし。リーバイスのスタプレ的な系統。ちょっと「枯れた」雰囲気なんですよね。


このスラックスのウリは何と言ってもそのシルエット。

しっかりハイウエストで穿いてもらって、生地を落とすようにする昨今のトラウザーの穿き方の「流儀」さえ守ってもらえれば、かなり綺麗なシルエットを作ってくれます。
(最近はローウエスト・ローライズのパンツって全滅したに等しいですし、いわゆる「腰パン」も全滅したので、そこらへんはもう大丈夫だと思うのですが)



「ワイドフィット」だけに、腰回りに余裕はありますが、全体のシルエットは、現在のトレンドとしては細め。
スキニーとかあのへんの細さは全然無いのですが。

今のワイドパンツトレンドが落ち着くと、こんな感じの太さに戻っていく気がします。

丈は長過ぎず短過ぎずのバランスで。

ただ体型補正はしづらくなるので、ゆったりトレンドに合わせて(甘えて?)下半身がだらしなくなってしまった人は今からダイエット頑張りましょうね。

ユニクロMARNIの再来ではない、綺麗なシルエットと粗野な生地のギャップ


タック入りの化繊スラックスということで、おそらく「ユニクロMARNIのスラックスの再来」を期待した人も多かったのではないでしょうか?

UNIQLO and MARNI 22SS ワイドフィットタックパンツ

ワイドフィットタックパンツ



ユニクロMARNIと比べると、一回り以上細いシルエットなんですね。
そして生地も異なる(値段も異なりますし)。


皆今回も、ウールのサマースラックスのようなシャン!ピン!としたハリ感とか、あるいはトロッとしたドレープ感みたいなものを期待したと思うのだけれど、実際はそこらへんどちらも無いんですよね…。

MARNIの2タックに比べて、1タックなのでメリハリ感も薄いですし。
腰回りの余裕感もMARNIに比べると圧倒的に無いので、体型補正効果は薄いです。あまりパンツ単体でバシッと決めるというよりは、トップスとのバランスで見せていくアイテムという感じで、その点でもMARNIとは異なりますね。

シルエットはキレイめ寄り、でも生地感は古着とかそっち系と相性の良いそれなので、やっぱり通販で買って実物が届いた時にはそのギャップがあるかなと。

過剰に期待すると、その分だけ落胆してしまうようなアイテムですが、全身キレイめでまとめることはしない人、夏に穿ける細身のスラックス欲しかった人にとっては普通に良いアイテムです。

一部で「ツヤがある」みたいな評価があるのですが、ツヤはそれほど無いですし。ポリエステルではなく、ナイロンメインのパンツなので、ポリエステル特有の歪なツヤ感ではなく、全体的にザラッとしたような微光沢まで行かないくらいのツヤに収まっています。

色調とか弄りまくりで、ルック詐欺みたいなことも多いユニクロUですが、実はこのアイテム、オンラインストアの画像とかよく見ると、そこまで実物と乖離していないですよね。

こんなもん、と言うか。

これ以上のものが来るんじゃないか?と期待すると、おかしくなってしまうだけで。

今まさに冬なので、ちょっと過剰にショボく見えるだけで、夏なら夏でこれくらいの生地感が良いとなりますし。
ツルッとした素材感ではないので、クリーンさには欠けますが、夏に若い子がよく穿いている典型的な化繊パンツのそれとも違う質感がありますし。


夏だからと言ってハーフパンツは苦手、穿きたくない!という人にとっては、確保しておきたいパンツだったのではないでしょうか。
太いパンツで、この手の肌離れの良い素材って代替品は結構あると思うのですが、細身寄りとなると代替品は結構限られてきます。

単体だと枯れた雰囲気ですが、ダークグレーの方なら意外と合わせづらさは無く、そのシルエットの良さを万能に活かすことが出来ます。

ただ枯れた雰囲気一辺倒にしたくないなら、クリーンさも確保するために、白スニーカーと合わせるのがオススメです。


もう1色のブラウンは、どうやっても使いづらかったです…。

このブラウンから出発してコーディネートを組まないといけない感じで、いやそこまででは無いだろう…と。

このアイテムに関してはダークグレーで良いでしょう。


「万人受け」から外れたこのアイテム…ゴールデンサイズも戻ってくる?


パッと見て、素材感悪くない?と思うのは前提で、そこから先何か良さがないか?と見ていくのが今回のユニクロUの基本。

おそらく万人向けと言えるのが、綺麗な素材感で、綺麗なシルエットのパンツだと思うので、とにかくそこからは外れたこのアイテムは「何か違うな」と評価されることも多いハズ。

ネットの情報を見て「良いらしい」ということでオンライン購入しても、おそらく返品してしまう人結構いると思うんですよね。

というわけで、現在欠品しているサイズ76、79あたりのゴールデンサイズもポツポツと在庫復活するように思いますよ。

ショートパンツ代わりになる、夏も穿ける素材感のパンツ、これから紹介出来るとは思いますが4000円で、となると代替品を見つけるのはかなりシンドい…。

さらに細身寄りでここまでシルエットが綺麗なものとなると見つけるのは至難だと思うので、買い逃した人は商品ページをまめに見ておくと良いかも?


ユニクロU ワイドフィットタックジャージーパンツ

ワイドフィットタックジャージーパンツ


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