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第一回 忍者入門zoomセミナー 忍者装束について

忍者装束のイメージはどこから始まったのか歴史的背景から説明しました。
国際忍者学会での稲本紀佳女史の発表資料「忍者と黒装束の融合-近世演劇を手掛かりに-」より、18世紀中頃から徐々に黒装束の悪役と忍者役のイメージが結びついていく経緯の研究を紹介しました。
そして、忍術傳書に見る忍びの装束の項目を紹介。
「万川集海」から 出立ちの四ヶ条
「正忍記」から 忍ぶ出立ちの習い
を紹介しました。
また、武術家・時代考証家の名和弓雄(敬称略)の研究を紹介。

昭和に形作られた忍者装束のイメージの背景をお話ししました。

ここまでの話しで、忍者装束には実は決まりはなく、その時その時で状況に応じ、工夫して着るものを選んだという事が本質の様であるという事を説明してきました。

今日の忍者装束の意味は、忍者であるという記号の意味合いがあります。

ひと目見て忍者とわかる事が求められるこの様な装束。史実とはやや異なりますが、史実の要素も残っていて、文化として面白い立ち位置なのだと思っています。

また、史実にグッと寄せると、野良着に近くなっていきます。

こんな感じに。

最後に装束の着方や身体観についてお話ししました。袴は骨盤やその周りの腱に寄り添いサポートしていますし、鼻緒の履物、襟の合わせなど、その感覚の違いは着ていると分かります。洋装とは全く違う文化世界にいた先人の感覚を追体験する様です。

この機会に是非形から忍者に入ってみてください。きっと新たな世界が拓けると思いますよ。

忍者装束のオススメ購入先です。

伊賀流忍者店
https://www.rakuten.ne.jp/gold/ninja/lp.html

美夜古企画
https://www.samue.co.jp/

手甲、脚絆は
ワークマン・寅壱などの作業着店やホームセンターにて

足袋・地下足袋 は
制服道場
https://www.uni-work.co.jp/web/jikatabi.html

黒道着は
イーボーグジャパン
https://www.e-bogu.jp/t-k-uni-lig-bla

チノ袴は
こうきちネット
http://hitoiki-online.shop/shopbrand/chinobakama/

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