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東大寺のカッチョいい建物

奈良といえば大仏さんで、大仏さんがいる場所を大仏殿という。

大仏殿は世界最大の木造建築なので、もう遠くから見ても存在感がすごい。声を上げる凄さとはこのことです。

他にも目立つ建物は沢山あるのだけど、その中で鐘楼がイチ押し。

まあとにかく見てほしい。この切り立った美しさを。

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軒がぐいんと伸びているところとか、とてもかっこいい。

作られたのは鎌倉時代の終わり、室町時代の初め。建物にはその時代の空気みたいなのが容赦なく出ているもので、江戸時代に作られた大仏殿とは徹底的に違う。

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中にある鐘は奈良時代のもの。この銅は大仏さんを作るために集められた銅の一部なのだ。なので、実はとても古い。

重さは26トンもある。つまり、これを吊り下げている鐘楼そのものが、凄まじく堅牢であるということである。

大仏殿と比べたら、そりゃあ小さく見えるけれど、よくある鐘楼と比べてみてほしい。ダントツで良い出来の建物なのである。

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わかりますか?一番上の、この横に渡している柱。こんなすごい木があって、それを鐘楼に使った。これだけでも十分にすごい。

その国の飛行機を見ると、どんな国か分かるという。どれくらいの科学力があって、どんな素材を使ってて。飛行機を見て人が手を振るのか逃げるのか?

かつてそんな国のバロメーターは寺院であったと思う。

奈良の寺社仏閣は、1000年以上の時を刻んでいるので、その都度変わっていった国の有様も見えてきてとても面白い。

特に東大寺は、奈良時代、鎌倉、室町時代、江戸時代と多様な時代の建物が残っているので尚更である。

東大寺、修学旅行の時行ったなーだけで終わらせてはいけない!


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