マガジン「奈良万華鏡~大和路の歴史と文化~」

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【年中行事】今年も規模縮小 古都の風物詩「奈良大文字送り火」

【年中行事】今年も規模縮小 古都の風物詩「奈良大文字送り火」

 毎年8月15日に開催している古都奈良の夏の風物詩「奈良大文字送り火」について、奈良大文字保存会は7月28日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため昨年に続いて今年も規模を縮小して行うと発表した。  送り火の火床の数を通常(108基)の半分の54基に減らして「大」の文字を点火。点火時間は非公表とする。 【写真】規模を縮小して営まれた昨年の奈良大文字送り火=令和2年8月15日、奈良市内  慰霊祭は春日大社(神式)と大安寺(仏式)で関係者のみで営む。例年慰霊祭の会場となって

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【トピックス】祈る8月、祈り学ぶ平和

【トピックス】祈る8月、祈り学ぶ平和

 戦後76年目の8月が巡ってきた。県内では7月31日、核兵器のない平和な世界を祈る行事や、戦争を風化させまいと戦争遺跡を巡るフィールドワークが行われ、市民らが参加した。 般若寺で平和の塔のつどい  奈良市般若寺町の般若寺(工藤良任住職)で7月31日、第31回「般若寺平和の塔のつどい」(同実行委主催)が開かれた。  同寺境内には工藤住職が平成元年に建てた「平和の塔」(高さ約2㍍)があり、昭和63年の平和行進で全国を巡った「原爆の火」を移して燃え続けている。今年は新型コロナウ

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【年中行事】神馬厳かに 綱越神社で「おんぱら祭」

【年中行事】神馬厳かに 綱越神社で「おんぱら祭」

 夏の無病息災を祈る「おんぱら祭」が7月31日、桜井市三輪の大神神社摂社、綱越神社で営まれた。  みこ2人が「浦安の舞」を奉納したほか、古式にのっとり「神馬(しんめ)引き」などの神事があった。神馬引きでは金色の御幣を背中に立てた馬が厳かに境内を3周した。神職らを先頭に「夏越(なごし)の茅の輪くぐり」も行われた。  新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者の規模を縮小したほか、30日の花火大会やパレードも中止となった。  大神神社の鈴木寛治宮司は「コロナ禍でいつも通り

【年中行事】茅の輪くぐって無病息災 東大寺で解除会

【年中行事】茅の輪くぐって無病息災 東大寺で解除会

 奈良市雑司町の東大寺で28日、無病息災を祈願する法要「解除会(けじょえ)」が営まれた。参拝者は大仏殿内に設けられた直径約2㍍の茅(ち)の輪をくぐって心身を清め、無病息災を願った。  境内は夏休み中の親子連れも多く茅の輪をくぐる子ども達の姿も多く見られた。茅の輪は例年、当日のみ設置されるが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策として密集回避を図るため設置期間を8月9日まで延長される。  奈良市の小谷典子さん(68)は「本日、思いがけず茅の輪をくぐることができて良かった。こ

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【年中行事】元興寺で「肘塚不動尊供養」

【年中行事】元興寺で「肘塚不動尊供養」

 奈良市中院町の元興寺(辻村泰善住職)で28日、かつて同寺南の同市肘塚町周辺にあった石仏を供養する「肘塚不動尊供養」が営まれた。  辻村住職ら僧侶3人が読経する中=写真=、地域住民ら参列者が焼香。疫病の不安を退散させる健康な精神を象徴しているとされる不動明王像(江戸時代)をはじめ、戦国時代の阿弥陀如来像や室町時代の地蔵菩薩像などを供養した。  石仏は昭和11年、レコード会社のテイチクが近くにあった石造物を運び、不動堂とその近くに安置したもの。平成14年のテイチク移転に伴い

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【年中行事】吉野川で「お水取り神事」 畝火山口神社

【年中行事】吉野川で「お水取り神事」 畝火山口神社

 畝火山口神社(橿原市大谷町)の「お水取り神事」が26日、大淀町土田の吉野川河畔であり、28日の夏季大祭「でんそそ祭り」で神前に供える神水をくみ上げた。  大和盆地にある大和三山(国名勝)の一つ畝傍山と、吉野川を結ぶ民俗行事。史料によると250年以上前から続けられている。神社の神事ながら地元・土田区の人々が支えていて、平成26年には大淀町指定無形民俗文化財に指定された。  大谷仁紀子宮司や同区役員らが土田神社(妙見宮)境内の住吉神社を参拝した後、吉野川河畔へ移動。ササ竹2

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【イベント】仏像の特徴など解説 奈良大博物館で筒井家所蔵拓本展説明会

【イベント】仏像の特徴など解説 奈良大博物館で筒井家所蔵拓本展説明会

 奈良地域デザイン研究所(村内俊雄理事長)は21日、奈良大学博物館(奈良市山陵町)で開催中の企画展「東大寺龍松院 筒井家所蔵拓本展―大和古寺の国宝・重要文化財―」の同研究所会員向け説明会を開いた。筒井寛昭東大寺長老が展示品を解説。参加した約15人が石仏などへの理解を深めた。  同企画展では、筒井長老と父寛秀師、祖父英俊師の3代にわたって採拓・収集された拓本コレクションのうち、飛鳥時代から平安時代までの仏像などの特徴が分かる91点を展示する。  同研究所は、地域の課題を住民

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【年中行事】西大寺で地蔵会式

【年中行事】西大寺で地蔵会式

 奈良市西大寺野神町1丁目の西大寺奥の院で23日、地蔵会式の法要が営まれ、参拝者らの諸願成就を祈願した。  近隣住民ら約10人が参加。同寺の辻村泰範執事長ら僧侶5人が出席して、同院にまつる本尊地蔵菩薩立像を前に読経を上げた=写真。  法要後、辻村執事長は「お地蔵様は人間の言葉を発しないが、心を込めてお祈りしている人には聞こえてくると思う。コロナが収束しますようにという、みなさんの思いも通じるはず」と話した。 <2021年7月26日付掲載>

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【年中行事】願文読み上げ丁寧に 「はだか地蔵」の着せ替え法要

【年中行事】願文読み上げ丁寧に 「はだか地蔵」の着せ替え法要

 「はだか地蔵」の名で親しまれる地蔵菩薩立像(国重要文化財)の着せ替え法要が23日、奈良市小川町の伝香寺(西山明彦住職)で営まれた。  鎌倉時代の安貞2(1228)年に尼僧が母親を追善するために作ったとされる、衣を着ない裸形の木像。もとは興福寺の子院、延寿院にあったが、明治の廃仏毀釈で伝香寺に移されたと伝わる。着せ替え法要は、地蔵菩薩の縁日に営まれている。  法要は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同寺と興福寺の僧侶4人のみで営まれた。地蔵菩薩立像を

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【年中行事】胡瓜加持で病気封じ 御所・寶國寺

【年中行事】胡瓜加持で病気封じ 御所・寶國寺

 「室身替り(みがわり)大師」の愛称で親しまれている御所市室の寳國寺(ほうこくじ)で21日、病気封じの祈願「胡瓜加持(きゅうりかじ)」が営まれた。  同寺は弘法大師が「室の大墓」(室宮山古墳)のみたまを鎮めるため、この地で拝したことが起源とされている。室町時代には堂舎があった記述があり、江戸時代には現在の寺格が確立された。大師が人々の苦しみを身代わりとなって、引き受けてくれる場所として信仰を集めている。  「胡瓜加持」は、1200年前に大師が中国から持ち帰ったと伝わる真言

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