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note的実験ノート

 今日は、久しぶりに本腰入れて残業した。1日中実験まみれで、細胞と奮闘し続けていた。右腕がぱんぱん。これはビールが美味しいやつですね。一番搾りを飲みます。

 自分の奮闘記録用に今日やったことを書いておきたいけど、仕事のことだし心の中に留めておく。自分の実験テーマが良い感じに進んでいればこんな大変なことにはならないだろうけど、鬼のようにうまく行ってないゆえにこうなってしまった。惨め。
 このテーマは達成できない可能性が濃厚になってきているけれど、達成できないにしろできるだけ頑張った方が自分のためにも良いよなと思っている。

 ところで、自分が普段している実験から話を広げて、ちょっとしたエッセイ風に仕立て上げられないか考えている。

 例えば、PCR。特定の遺伝子を検出する機械です。いまはコロナウイルスの確認試験でも活躍中。

 どのような使われ方をするのか、お肌の細胞を例に挙げて説明します。

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 細胞中には多種多様な遺伝子が発現しています。
お肌の細胞なら、保湿、抗酸化、コラーゲン、メラニンに関わる遺伝子などがありますかね。

 この中から、保湿に関わる遺伝子の量を知りたいとします。
でも残念ながら、量が少なすぎて直接的に測ることはできません。困った!でもご心配なく。PCR法で量を増やして測ることができます。具体的にどうするのか?

 まず、お肌の細胞からとってきた色んな遺伝子の混ぜ物の中に、保湿遺伝子だけに特別に結合する短い遺伝子配列をぽとん、と入れます。(プライマーと言います)

 その状態で、熱をかけてDNA合成を開始させると、プライマーからどんどこどんどこ配列がのびていき、保湿遺伝子だけがひたすら合成されていくのです。増量増量!ある程度まで増えると、PCRの機械で検出でき、計算して元々の量を求められるようになります。めでたし!

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 PCRの説明は以上で終わるとして、この反応の過程を良い感じにエッセイ風に表現できないかしら、なんて考えている。図にも書いてみたけど、「熱でほどく」「特別にくっつく」「増やす」「検出する(見つける)」の過程に少しのロマンスを感じるような、感じないような。

 何にせよもう少しまとまった時間を作って考える必要があるなあ。ちょっと温めておきます。



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