奈良県立図書情報館【公式】

ピンチはチャンス!図書館の中で待っているだけではいられない! 「誰か」と「誰か」、「何…

奈良県立図書情報館【公式】

ピンチはチャンス!図書館の中で待っているだけではいられない! 「誰か」と「誰か」、「何か」と「誰か」が出会って化学反応を起こす場を目指して、司書がカウンターを飛び出す。「館」という空間にとらわれず、たくさんの人と、つながりたい!ともに学びたい!奈良県立図書情報館の挑戦がはじまる。

マガジン

  • 図書館員の気になる一冊

    奈良県立図書情報館に所蔵されている本の中から、図書館員が気になる1冊を紹介します。 (こちらの記事は、奈良県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA -奈良県立図書情報館通信」に掲載されている「図書館員の気になる一冊」を転載しております。)

  • 本棚を旅する

    図書館を旅するための旅のしおりを集めました。記事を片手に、ぜひ本棚を旅してみませんか?

  • 図書展示情報

    展示の日程について載せています。 展示の詳細や様子は、各SNSにて随時更新していますので、そちらもご覧ください!

  • 展示アーカイブ

    奈良県立図書情報館で行われる図書・資料展示に関連する記事になります。

  • note de 災害防災文庫

    災害防災についての情報や、お薦めの本を紹介しています。

最近の記事

やりなおし世界文学【#図書館員の気になる一冊】

 本は1年間に約7万点も出版されている。次から次へ新たな本が出るので、一昔前に出た膨大な数の文学作品に手を伸ばす機会は正直多くはない。また、いわゆる「名作」と呼ばれる作品を読んだものの「よく分からなかった……」という感想に終わってしまった経験も、文学作品から遠ざかっている理由のひとつかもしれない。『やりなおし世界文学』は、芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』や本年(2024年)の本屋大賞にノミネートされた『水車小屋のネネ』の作者・津村記久子氏が、国内外の文学作品92作を読み、その

    • カフカ素描集【#図書館員の気になる一冊】

       昨年2023年はカフカ生誕140年、今年は没後100年という年です。カフカと聞くと、『変身』や『城』、『審判』といった不条理や非現実的な作風の小説を思い浮かべる方も多いと思います。小説の翻訳集や全集の他、いくつかの出版社の文庫本にも代表作が収められていますし、現在も新訳が刊行されるなど日本でも一定の読者層が存在しているようです。  20世紀の初めのチェコのユダヤ人作家。病弱ながらサラリーマンをしながら、文学作品の執筆を続けていた人です。ところで、カフカは親友のマックス・ブロ

      • 今回は「花を愛でる」と題し、私たちがいつの時代も愛してきた「花」についての本を集めました。その生態や歴史、文化との関わりからお花屋さんになる方法、桜・チューリップなど春を代表する花に関する本まで幅広く展示します。 #花 #春 #奈良県立図書情報館 #図書展示

        • 本棚を旅する #8

          本棚を旅する 本棚を旅するではこれまで「5:技術」や「8:言語」、「4:自然科学」など様々な場所を訪れてきました。 残る旅先もあと3か所。 果たしてどんな旅先が待っているのか。 想像しながら、今回の旅先に向かってみましょう。 今回の旅先は「6」 と、いうわけで、今回旅をするのはこのあたり。 到着してまず目についたのがこの1冊。 『ビジュアル世界切手国名事典, 中東・アフリカ編』(請求記号:693.8-イタハ) 次の本は打って変わってシンプルな表紙のこちら。

        やりなおし世界文学【#図書館員の気になる一冊】

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          6本
        • ≪BBB -奈良県立図書情報館web展示-≫
          7本

        記事

          英語の路地裏 : オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く【#図書館員の気になる一冊】

           著者はシェイクスピアやフェミニズム批評、芸術の受容史等を専門とする文学者です。『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』という刺激的なタイトルの批評書が2020年「紀伊国屋じんぶん大賞」に選ばれており、そちらをご存じの方もおられるかもしれません。本書は、著者が演劇から小説、ロックミュージック、映画にいたるまで、その豊富な知識をもって、英語が楽しくなるようなちょっとした「路地裏」や「脇道」の入り口を覗かせてくれるエッセイです。  目次を見るだけでも、シェイクスピア、イギリスの児童文学

          英語の路地裏 : オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く【#図書館員の気になる一冊】

          3月の図書展示情報

          展示の詳細や様子は、各SNSにて随時更新していますので、そちらもご覧ください! https://www.library.pref.nara.jp/links/05 3月1日時点東大寺修二会 天平から引き継がれる「不退の行法」 3/1(金)~3/28(木) 戦体銃後の守2 3/1(金)~6/27(木) 3月5日時点ねこちゃん+ミニ展示 大和の画家・榎森彰子の「ねこ」展 3/5(火)~3/17(日) 東大寺修二会 天平から引き継がれる「不退の行法」 3/1(金)~3/2

          シミュレート・ジ・アース:未来を予測する地球科学【#図書館員の気になる一冊】

           未来予測というとSF世界のように聞こえるかもしれませんが、社会のいたるところにその成果が溢れています。例えば「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が指摘するように、気温上昇が1.5度を超えると異常気象のリスクが高まります。国の予測によれば、南海トラフ地震や首都直下地震が30年以内に約70%の確率で発生する可能性があります。また私たちが日常的に目にする天気予報も、地球の未来を予測して対処しようとコンピュータ内にもう一つの地球をつくり、シミュレーションを行って得られた成果

          シミュレート・ジ・アース:未来を予測する地球科学【#図書館員の気になる一冊】

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「絵本」からおススメの1冊を紹介。 『われたたまご』(小野かおる再話・画/福音館書店)はフィリピンの昔話。表紙にも描かれているかわいい鳥はミフウズラというそうです。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「絵本」からおススメの1冊を紹介。 『われたたまご』(小野かおる再話・画/福音館書店)はフィリピンの昔話。表紙にも描かれているかわいい鳥はミフウズラというそうです。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「絵本」からおススメの1冊を紹介。 ロシアの文豪トルストイが書き起こした民話の絵本『3びきのくま』(バスネツォフ絵、おがさわらとよき訳/岩波書店)。3匹の熊と女の子が出てくるこのお話は、知っている方も多いかもしれません。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「絵本」からおススメの1冊を紹介。 ロシアの文豪トルストイが書き起こした民話の絵本『3びきのくま』(バスネツォフ絵、おがさわらとよき訳/岩波書店)。3匹の熊と女の子が出てくるこのお話は、知っている方も多いかもしれません。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「説話集・童話集」からおススメの1冊を紹介。 日本ではアラビアンナイトという名前でも有名な『千夜一夜物語』(A.J.ルスコーニ編、谷口伊兵衛訳、エドモン・デュラク挿絵/而立書房)。素敵な挿絵と共にぜひ。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「説話集・童話集」からおススメの1冊を紹介。 日本ではアラビアンナイトという名前でも有名な『千夜一夜物語』(A.J.ルスコーニ編、谷口伊兵衛訳、エドモン・デュラク挿絵/而立書房)。素敵な挿絵と共にぜひ。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。『日本語と華語の対訳で読む台湾原住民の神話と伝説』(孫大川原書企画、古川裕、林初梅監訳/三元社)は中国語の中でも台湾華語という言語が用いられており、より一層台湾の原住民の文化を感じることができます

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。『日本語と華語の対訳で読む台湾原住民の神話と伝説』(孫大川原書企画、古川裕、林初梅監訳/三元社)は中国語の中でも台湾華語という言語が用いられており、より一層台湾の原住民の文化を感じることができます

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。 『世界神話伝説体系シリーズ』(名著普及会)は「アフリカの神話伝説」など世界で語り継がれてきた物語全42冊。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。 『世界神話伝説体系シリーズ』(名著普及会)は「アフリカの神話伝説」など世界で語り継がれてきた物語全42冊。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。 『はじまりが見える世界の神話』(植朗子編著、阿部海太絵/創元社)では様々なはじまりの神話を、その背景にある文化の解説やキーワードとともに紹介。

          開催中の展示「せかいむかしばなし」。その中のテーマ「神話」からおススメの1冊を紹介。 『はじまりが見える世界の神話』(植朗子編著、阿部海太絵/創元社)では様々なはじまりの神話を、その背景にある文化の解説やキーワードとともに紹介。

          色のコードを読む : なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか【#図書館員の気になる一冊】

           サブタイトルにあるように、怒りを色で表すとすれば赤、「ブルーな気分」と言われれば少し憂鬱な感じを受けます。冠にセピア色と付けばどこかノスタルジックな空気が漂い、熱狂的なファンがアーティストに向けるのは黄色い歓声です。  色を使って感情などの形のないものを表現する例は多くありますが、用いられる色や、そこから受けるイメージは万国共通なのでしょうか。  本書イントロダクションでは、ドイツの文豪ゲーテが『色彩論』のなかで、色は純粋な科学現象ではなく、むしろ主観的な現象なのだと訴え色

          色のコードを読む : なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか【#図書館員の気になる一冊】

          『昆虫記』で知られるフランスの博物学者ジャン・アンリ・ファーブルの生誕200年を迎えました。そこで、彼と『昆虫記』を日本に紹介した翻訳者にスポットを当てて、ファーブルと『昆虫記』について深く知ることができる展示を行っています。 #ファーブル #奈良県立図書情報館 #図書展示

          『昆虫記』で知られるフランスの博物学者ジャン・アンリ・ファーブルの生誕200年を迎えました。そこで、彼と『昆虫記』を日本に紹介した翻訳者にスポットを当てて、ファーブルと『昆虫記』について深く知ることができる展示を行っています。 #ファーブル #奈良県立図書情報館 #図書展示

          2月の図書展示情報

          展示の詳細や様子は、各SNSにて随時更新していますので、そちらもご覧ください! https://www.library.pref.nara.jp/links/05 2月1日時点せかいむかしばなし 2/1(木)~2/28(水) ファーブルと『昆虫記』を紹介した人々―ファーブル生誕200年― 2/1(木)~2/28(水) 追悼 谷川道子 1/24(水)~2/12(月・祝) 芥川賞と直木賞 2023年下期 1/28(日)~2/8(木) 2月9日時点せかいむかしばなし 2