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旅するzoomの次なるフェーズは

旅するzoomを初めて3週間。この間、オリジナルで依頼が来たりと毎回変化を遂げながら旅を進めてきました。村の周辺で接続が難しい時間とエリアに詳しくなるという、ここでしか使えないチカラがまた増えました。

そして、
数を重ねていくと旅がルーティン化しちゃいませんか?
と質問いただいたのですが、


同じく村で過ごす1時間でも、その日に起こることはその日によって違う、そして、参加されるメンバーによって、どこにピンとくるかが違うから、同じシナリオは一回もないんです。


その点は、”村の普通の日常にちょっとお邪魔させてもらう”といういつもの大事にしていることを変えずにここまで来ています。



同時に、画面の向こうの日本の皆さんとお話ししていて、2週間くらい前と空気感が変わったなと思っています。
2週間前にお話しを聞いていたときに、2種類の閉塞感があるなと感じていました。


一つは、物理的な、近くにある閉塞感。
例えば、外出しにくい、公共交通機関に乗りにくい、子供を連れて行く場所がない、などなど
もう一つは、これからの社会は、暮らしは、未来は一体どうなってしまうのか?というこれからに対する、遠くにある閉塞感。

旅するzoomを始めた当初は、1つ目の閉塞感に対する不安やストレスが強い感じがしていたので、1時間だけカンボジアという目の前から遠く離れた世界に触れてもらうとか、大きな視界で穏やかな風景(水牛さんとか、川沿いの普通の暮らしとか)を届けることを大事にしていました。いっとき、その瞬間に没頭できたり、エネルギーがグッと上がるような時間を届けようと。

でも、それから2週間経って、なんとなくですが、この状況とお付き合いすることに慣れてきているのかな?と(本当に人によって状況が違うと思います&慣れたらすごいという話ではないです)。


前よりみなさんおだやかで、視線がちょっと遠くにある気がする。
この状況の中で、さてどうするか、と考えている気がする。

それならば、旅するzoomも次のフェーズへ。

もともとのNapura-worksのテーマである”古代と現代をつないで、これからの生きるかたちをつくっていく”を軸に、少し遠くにある”これから”というテーマにみんなでゆるやかに仲間になって、誰も正しい道を知らないけど「なんとなくこっちっぽい??」という方に向かって一緒に歩いていけるような旅をお届けしていきたいなと思っています。


ここでいう”古代”の中には遺跡だけではなくて、人が人として生きるかたちや人がこれまで何万年も育ててきた暮らしをつくるチカラが含まれています。むしろ、人々がかつてそこで生きていたかたちやエネルギーの表れとして遺跡があると言ってもいい。それは、私たちが今の時代の生きるかたちをつくる上での、手がかりを与えてくれるものだと思っています。


大変なこともたくさんあるけれど、ちょっと引きで見てみると、

いいなぁと思っていても、なかなか一歩踏み出せなかったことができるようになったり
普段は見逃していた家族や子どもたちの表情、仕草、くせに気がついたり
いけないなぁと思っていたところに、zoomでいけちゃったり

不自由になったことの裏側で、逆に自由になったこともある。


名称未設定のデザイン (6)

この期を逃さず、”いつもと違う誰かの日常”と”これからの私たち”の間を行き来しながら、3週目の旅するzoomをつくっていこうと思っています。


2020.4.28

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