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2019年振り返り-TikTok,ビリビリ,YouTubeの動画制作-

直也です。東京でエンジニア、動画制作をしてます。

動画制作2年目となった2019年。2018年から中国の動画サイト「ビリビリ動画」で配信者をしておりそこからシコシコ動画制作を続けている。

2019年はビリビリ動画はキャラづくりの模索に終わった。一方、年初にTikTokで日本人向けに中国のことを紹介するチャンネルを開始。これが大当たりした。4500万回以上再生されてこれまで自分が作った制作物で一番人に見られた。以下詳しく書いてみる。

ビリビリ動画

スクリーンショット 2020-01-01 15.08.20

(これは日中の働き方の違いを動画にしたときの様子。日本の非合理的な習慣や中国あるあるを外国人が紹介することがウケた。「哈」は「笑」という意味。)


人々の需要と自分がやりたいことのバランスを探った一年だった。2018年と比べて再生回数も落ち、フォロワーの伸びも鈍化した。2019年始めのフォロワー数は約3万2000人、現在は約3万9000人だ。この原因は動画のテーマがコロコロ変わっていたので固定の視聴者が付きづらかったことだろう。

ざっと取り扱ったテーマを挙げると多岐にわたる。
・VLOG
・旅行
・旅番組風
・あるあるネタコメディ

・日中比較コメディ(日中の働き方の違い)


・日本の社会問題を取り上げる
・グルメ
・自分で料理をする

それぞれ反応が良い時と悪い時があったが、継続的にコンテンツを作り続けられるテーマというのを見つけるのは容易ではない。どれも時間をかけて作れば良いものができるのだが更新頻度が落ちる。そして時間をかけてつくるのは自分の性格に向いていないと感じた。数週間の間、常に編集中の動画のことが頭に浮かぶのは辛い。自分にとって何かを作ることは脳内の情報を外部化する行為に近い。頭の中がパンパンになるのがとてもストレスなので何かしらのアウトプットをして頭をスッキリさせたいのだ。これは継続的に物を作る習慣があるという良い面もあるが、物を作るサイクルが短いのでどういったものを作るのかよく選定する必要がある。

(↑東京の中華料理店を紹介した動画。ビャンビャン麺美味しいよ。)

とまぁいろいろ手探りでやってきたのだが結局、グルメ・料理に落ち着いた。これはテーマがはっきりしている。そしてグルメは中国人にすごく需要がある。秋は東京にある中華料理店をグルメリポートをしていた。これはとても反応が良い。しかし

・店の選定、撮影に時間がかかる
・初めていく場合、店の雰囲気がどんなものわからず場合によってはボツになるリスク
・自分のリアクション芸が必要
などの課題があった。

たまにやる分にはいいが毎回グルメリポートは大変ということがわかった。


(↑典型的な日本料理を作った動画。味噌汁、ごはん、焼き魚、納豆。多くの中国人に量が少ないと言われた笑)

今一番良いのは自炊する様子を撮影すること。自炊は日本の日常をよく伝えられるテーマでありグルメの日常ということで興味を持ってくれる中国人も多い。幸いにも料理をすることは自分は苦ではない。そして料理と文化と風習をうまく組み合わせてより深く日本のことを紹介できるポテンシャルのあるテーマだ。

こういった可能性を見出し始めたのが2019年12月。ありがたいことに中国の企業を中心に案件の問い合わせも増えてきた。2020年はグルメ・料理にテーマを絞って勝負をかけていく。

TikTok

2019年の1月に「日本人に向けてもなんか発信してみるかー」と軽い気持ちで始めたTikTok。ビリビリ動画の制作で掴んでいた動画制作のポイントをショートムービーに適用して動画を作った。

炎上目的ではなかったが自分が思っていることを訴えかける系の内容にした。

(↑15万回再生くらい。最初は表情が怖いww)

最初は「中国語は英語より簡単」という動画を作った。文法が簡単で覚えることが少ないという内容だったが、「発音が難しいだろ!」というツッコミがすごい来て、なぜか否定したがる人に多く見られた。これが発端でフォロワーが数百人に増えた。

(↑46万回再生くらい)

次にTikTokは中高生が多いのでセンター試験の日に「センター試験より中国の大学試験のほうが大変」という動画を作ったら様々なコメントがたくさん来た。「中国の人口が多いから当たり前だろう?」というコメントが多かった印象。競争率が高いのもそうだが、実際問題のレベルも高い。そして記述式の問題もある。受験のプレッシャーが日本の比ではない。これでフォロワーが数千人。

そしてこのころから誹謗中傷コメントやDMが大量にくるようになって凹んでいた。配信者って並のメンタルじゃやっていけないことを痛感

TikTok 2~3月 アンチからポジ意見へ

(↑13万回再生くらい)

中国という燃えやすいテーマなので何を出しても批判される日々が続いた。さすがに嫌になって来たのでトーンを変えて「中国人の良さを伝えたくてやってるんです」ということを素直に伝える動画を作った。いつもは13秒くらいの長さだがこの時はTikTokの上限60秒にした。そうしたら今まで批判して来た人たちが手のひら返して「今までアンチしてすいませんでした」と言って来た。また「実は陰ながら応援してました!」というコメントも来た。あまりにもアンチが多かったのでポジティブコメントが投稿しづらい状況だったらしい。これを機に人の意見なんてコロコロ変わるものなんだなということを実感した。

ここまで大体三月くらい。1月〜3月まで70日間くらいは毎日投稿していた。よくやったと思う笑。TikTokでフォロワーを集めたい人はひとまず二ヶ月くらいは毎日投稿した方がいい。

TikTok 3~5月(すべらない話系)

(↑100万回再生くらい)

3~5月くらいはすべらない話っぽいテイストの動画も出した。どうやら自分が笑っていると視聴者の反応が良いことがわかったのだ。大げさに話して笑いを入れつつ最後に落とすという手法。これは当たれば100万回再生くらいいった。20~30秒の長さでこの再生回数を出すのは結構難しい。ネタを作るのが大変になってきたので毎回コメディというのはやめた。

TikTok 6~12月(淡々と作る)

6~12月。淡々と動画を作った。後述のグルチャの運営が大変になり更新頻度は減った。時間節約のために撮影は一気に8本撮りくらいしている。編集は1本20分もあればできる。この一年で150本つくったのでネタを作り動画にしていくスピードはかなり早くなった。

TikTokのアナリティクス機能を見ると150万人くらいには見られている。TikTokユーザの7人に1人くらいは一度は僕の動画を見てくれているのかもしれない。

話題になったTikTok動画

100万回再生以上いったものを中心にどんな動画を作ったか紹介する。

(↑100万回再生くらい)

中国の草はFxxxの意味。「笑う」を意味する「草」は広く一般的に知られたネットスラングである。投稿当初の再生回数はそこまでだったが、徐々に伸びていった。

(↑120万回再生くらい)

これは中国人の友達が実際に通っていた学校の話。中高生でもリアリティもって聞ける話題はやはり伸びる。

(↑100万回再生くらい)

日本と中国の高校生の生活は本当に違う。大きく違うところは中国は部活動盛んではなく、勉強が大変ということだ。ただ大変と言っても伝わらないので一日の流れを時間で伝えたり、「勉強部」というワードを用いた。

(↑150万回再生くらい)

中国の制服は日本のような制服ではなくジャージが多い。この動画のように「中国はダサい」というような内容にすると共感を得られることが多い。これが日本の現実だと思う。(もちろん中国を褒める動画も自分はたくさん作っている。)

(↑64万回再生くらい)

日本の部活動は無駄というとかなり炎上した。特に日本の中高生からの反発は強くて、アンチDMがたくさん来た。部活が全てではない。中国の学生生活を知ることで部活に疲弊している学生は少しは救われると思う。

TikTok育成クリエーターに選出

夏頃にコメディ部門でTikTokから公式に育成クリエーターに選出された。他のクリエーターとの交流も生まれてきており、本当に若く才能がある人が多いと感じる。

(こちらは会社アカウント。再生数を忘れたが100万回再生近いと思う)

また自分が所属する株式会社わたしはのTikTokアカウントも運営しておりこちらは育成クリエーターの中でも特に際立って個性を発揮しているチャンネルにも選ばれた。動画の作成はバイトの白石くん(YouTubeのトペコンヒーロをやっている!)がやっているので彼の功績が大きい。

ByteDance社Toutiaoの育成クリエーターにも選出

こちらはビリビリ動画の活動が評価され中国のメディア企業Toutiaoから育成クリエーターに選出された。Toutiaoの親会社はTikTokを運営するBytedance。Toutiaoは動画サービス「西瓜视频(スイカ動画)」を運営している。そこが外国人クリエーターの育成に力を入れ始めており声がかかった。

「西瓜视频」は再生回数に基づき収益が出るので少額ながらマネタイズが出来始めた。またビリビリは10代の視聴者が多いが西瓜视频は大人の視聴者も多い。だから西瓜视频でのウケが良い場合もある。そのへんの違いは面白い。

日中コミュニティ運営「日中交流グルチャ」


時計を巻き戻して2019年2月ごろの話。「がむしゃらにTikTokの動画を作ってもあんま意味なくね?」と時折思うようになった。再生数はただの数字にしか見えなくて、ウケようがウケまいがどうでもいいと思っていた。なので何か価値のあることをしようと思い「日中交流グルチャ」の運営を開始した。これは日本人と中国人がグループチャットで日本語で会話をしてお互いの親交を深めていくというもの。「日本人の友達ができない」というのは日本語を勉強している中国人が抱える悩みであり、それを少しでも解決することが目的だ。

2月から8月くらいまで動画を定期的に作りつつ、このグルチャの運営に力を入れた。中国人の集客はビリビリ動画を通じて募集して、日本人はTikTokを通じて集めるという構図だ。人を集めるのはなんとかできたがコミュニティを運営するのは非常に難しかった

グルチャに入りたい方は↑のTwitterアカウントの固定Tweetをお読みいただき、必要な情報を送ってください。(年齢制限あり、13~25才)

問題1「日本人が喋らない」

主な問題は「日本人が喋らない」ということだ。日本人はシャイというのは自覚しているが予想の100倍くらいみんな喋らない。交流するために来てるのに何も発言しないのはなぜ?と疑問に思った。これは研究をして様々な原因があると思っている。

問題1の理由「大人数では空気を読んで発言しにくい」

最初の失敗は1つの巨大なグルチャを作ったことだ。日本語ができる中国人40人、日本人10人という人数構成。中国人はチャットでのコミュニケーションに長けている人が多く、ほとんどの人が即レスしてくれる。そして待望の日本人と会話できることにみなテンションが上がっている。だからみんなすごい喋るww

なので中国人が日本語で会話し続けるという奇妙な場がずっと続く。日本人はログインしてこのやりとり見ているのだが、発言がしにくいらしい。

発言しにくい理由は
・会話のスピードが早くてついていけない
・何か聞きたいことがあっても話題を変えるのに気がひける
・グループの人数が50人ということもあって緊張する
というようなこと。

問題1の改善策「グループを少人数にした」

改善するためにグループの人数を20人くらいにした。中国人と日本人の割合はできるだけ半々にした。これで少しは日本人も発言するようになった。しかしこれはデメリットもあってグルチャが活発な期間が短いということだ。

日本人の数が少ないので個人個人にすごく依存してしまう。あまり話さない人が多い場合、10人日本人が多いのにいつも話す人が同じ人というケースが起こりうる。こういう状況になると、段々その人も話さなくなり、誰も話さなくなる。例えば何か中国人に聞きたいことがあって質問したとする。その回答が得られると目的が達成して特に話さない人もいた。

問題1の改善策2「属性で分ける・年齢制限」

少人数グループでは中高生・大学生・社会人で分けた。年齢に上限も設けて26才以上は入れないようにした。

これは
・年齢が離れすぎると日本語の特性上、どうしても敬語を使うようになり話しにくい
・中国に興味がある日本人におっさんが多く、TikTokユーザのティーンと同じにすると危険
・26歳以上の日本人を集客することが現状難しい
という理由からだ。

中国人はそんなに年齢を気にしないため反発もあったが以上の理由を話すと了解はしてくれた。これはコミュニティの安全性・話しやすさを高めたが当然集客が難しかった。人が集まらないことには会話もできない。

現在では「学生」という広いくくりにして多少人を集めやすくして対策している。

Twitterにもちらほら中国関連の日本人コミュニティができている。しかしおじさんが多いのが現状だと思う。さらに教えたがりおじさん、若い女性に絡むおじさんなども出現している。中国に興味を持った10代〜20代前半の方々が同年同士で交流できる場が求められている。

問題2「中国のアプリをうまく使えない」


グルチャは中国のチャットアプリを使っている。LINEを使わない理由は使える中国人が限定されるためだ。これは中国人のためにやっている。ここを変えるつもりはない。

中国のチャットアプリで人気なのは主にQQとWeChatだ。最近では中国の若者は友達はQQ、家族とはWeChatで使い分けている人が多い。ビリビリユーザもQQをよく使っていることから初めはQQをグルチャで採用した。

しかしQQは日本人の少し使いづらかった。

・AppStoreやGoogle Playにある「QQ国際版」はメンテナンスされておらず頻繁に落ちる。中国版QQをダウンロードするのは少しハードルが高い。
・端末、キャリアによってQQになぜか登録できない。または登録できてもログインできなくなる。
というような理由でQQは途中から不採用にした。

今はWeChatを使っている。

メリットとしては
・AppStore、Google Playでダウンロードできる。落ちない。
・優れた翻訳機能があるので中国語のメッセージが来てもある程度わかる。逆に日本語 > 中国語翻訳もできる。
があり

デメリットとしては
・ログインを一定期間していないとアカウントが停止される
ということだ。

問題3「そもそも中国の知識がなさすぎて質問ができない・話題がない」

TikTok通じて嬉しいことに学生たちは中国について興味を持ってくれている。興味は持ってくれてはいるがその興味の対象はふわっとしている。この原因は中国に関する知識がそもそもないので具体的な興味の対象を挙げることができないからではないかと予想している。

さらに踏み込むと中国についてのサブカルチャーが日本でぜんぜん流通していないので若い学生が興味を持ちにくいのではないかなと思ったりしてる。詳細は以前YouTubeの動画を作ったのでそれを見てほしい。(低評価多くて笑うww)


うまくいっている事例は韓国だ。K-POP、アイドル、コスメ、ファッション、グルメなど「韓国カルチャーと言ったらコレ!」というのが中高生・大学生ならすぐ挙げられる。なのですごく関心が高い。独学で韓国語を勉強してる学生もよくいる。この対象がもし中国に変わったら日本人の中国への印象も随分変わるだろう。

グルチャの今

ゆるく運営している。TikTokの投稿の頻度を下げたので日本人からの応募も減っている。今までのやり方と違うことをしないとさらに活発にすることは難しい。

中国人に向けてグルチャメンバーの新規募集をかけると日本語を勉強している(日本語能力: N4以上)方から毎回20~30人は応募がくる。日本人と中国人との人数比を均等にしたいのでなくなく順番待ちしてもらっている。日本人と喋りたい中国人は本当にたくさんいることを知ってほしい

現状の課題は日本人が少ないこと。これからは日本人を集めるルートをTikTokに大きく頼っていることを改善していきたい。TikTokは過去の動画もユーザに推薦してくれるがYouTubeよりは推薦数は少ない。作成動画が増えるほど視聴者に見てもらいやすくするにはYouTubeが適している。後述のYouTubeチャンネルもパワーアップさせていきたい。

YouTube「直也の中国入門」

YouTube「直也の中国入門」というチャンネルもやっている。まだ登録者は少ない。こちらは動画のテーマをまだ模索中だ。

いろいろやった。例えば
・TikTokの転載
これは動画が短すぎる。複数のTikTokをまとめた動画を作ってもあまり見られない。これはタイトルをつけづらく、まとめた動画を見て何がわかるのか判断しにくいからだと予想。

・中国人あるある的なコント
ネタ作るのが大変。ピンネタは表情が硬くなりやすいので難しいと感じた。そしてこのあるあるがわかる日本人がそもそも少ない。

これらはテーマがブレるので投稿後、削除した。

(この動画も低評価が多い。中国への風当たりは強い!!ww)


現在はしっかり編集した動画だけ公開しているが、編集が大変すぎて更新できていない。

基本的にTikTokの人からの流入なので、TikTokの視聴者が知りたいことを動画にするのが良さそう。その設計が甘いのでなかなかうまくいっていない。

変に煽ると低評価がつくというのもわかった。ある程度の長い尺で中国の知識を淡々と語るくらいでもいいのかもしれない。更新が止まっているので2020年からはクオリティをあげてパワーアップさせていきたい。YouTubeで多くの人に活動を知ってもらえればできることも増えていくだろう。

YouTube「我是直也」

こちらはビリビリの動画をそのまま転載したYouTubeチャンネル「我是直也("わたしは直也です"の意味)」。全然見られていない笑。

中国大陸からYouTubeが基本見れないという制約が厳しい。しかし中国の配信者で数十万の登録者を持つチャンネルはたくさんあり単なる言い訳なのかもしれない。

こちらがかろうじて7万回再生いった動画。これは香港出身の歌手が日本でライブをしたのでそれを見にいった様子を動画にしたものだ。これはある日突然、再生数が跳ねた。香港の人にYouTubeが推薦するようになったからだ。

香港、台湾ではYouTubeが見れるので僕の動画が彼らに見られる可能性がある。タイトルを繁体字翻訳するなどの対策はしていたが効果は薄い。

僕の動画制作の活動をもっと日本のネットで告知して、このYouTubeチャンネルを伸ばすというのもワンチャンあるかも。なのでぜひチャンネル登録をお願いします。登録者が1000人を超えると収益化ができ、動画制作を長期的に続けることができるようになります。

YouTube「作って学ぶプログラミング」

こちらは中国全く関係なしの活動。

2018年ごろから「プログラマーは自由に働けて儲かる」ことを吹聴し、転職アフィリエイトで稼ぐブロガー達が散見された。プログラマーを志す人が増えることは嬉しいが、モチベーションが金と自由な働き方だけというのはさみしい。プログラマーの良さは創造的な物作りが一人でもできることであり、「俺も世界を変えられるぞ」「俺は神だ!」と何歳になっても厨二心全開の気持ちになれることだ。そういった面をもっと初学者に伝えるべきだと日頃から考えていた。だからプログラミングに関するチャンネルの運営も開始した。

YouTubeにすでにあるプログラミング系動画は
・キャリア系
プログラミングは儲かる、フリーランスはいいぞ、転職の方法など

・基礎的な文法を教える
if文の解説など

・作ってみた系
1時間でパズドラ作ってみた

といったものがある。海外のチャンネルだともっとカテゴリと動画数は共に多いかもしれない。自分は作る楽しさを伝えたかったから「作ってみた系」をテーマにした。

投稿内容1「自分がおもしろいものを作ってみる」


最初はオリジナルアイディアで簡単にできるものを動画で紹介した。文章の一部を変えて変なインタビューにしたり、間違い探し問題を作ったりした。これらはあまり視聴されなかった。たぶん検索しづらい内容だからだろう。こういったオリジナルアイディアを盛り込んだ作品を紹介するのはもっと登録者が増えてからにすべきだ。

投稿内容2「Pythonスクレイピング」


よく検索されるワードをタイトルに入れる作戦を実行。言語をPythonに統一して分野はスクレイピングに絞った。既存動画でガッキーを画像スクレイピングを紹介した動画が数千再生されていたので、自分もアイドルの画像をスクレイピングする動画を作った。これは以前よりは再生された。

スクレイピングするときにBeautifulSoupを紹介する動画も作った。チュートリアル系はウケがいいのか今までで一番再生されている。しかし自分は動画内で作品・アプリケーション・ゲームを作り上げることが重要だと考えている。だからライブラリの使い方をメインに動画は作りたくない。これをすると他の動画と差別化できない。

「基礎的な文法はわかるけど、その次に何をすればいいのかわからない」「作りたいものがないので困っている」という声もよく聞く。自分も最初そうだった。初学者が「ゲームでもアプリケーションでもなんとか考えれば作れそうだ」と思える状態までいけば、あとは自分でいろいろ学べるだろう。その過程において写経でもいいから何か作り上げる経験が大事だ。それはprogateのアプリケーションを1つ作っただけでは足りない。いろんなものを何個も作り上げることが良い。アプリケーションの部分的な説明はQiitaなどでたくさんあるがすべてを解説する記事は少ない。初めから終わりまでを動画で記録し、本当に1時間くらいでできるんだという印象を持ってもらえたら幸いだ。

投稿内容3「機械学習ネタ」


少しふざけて「ステハゲ機械学習」シリーズも作った。これは機械学習が検索ワードで人気だったからテーマとして選んだ。機械学習を真面目に解説すると「Irisデータ分類」とかクソつまらないものになるのでステハゲの顔判定器を作ることにした。これはステチル(ステハゲの熱心なファン)に検索してもらえるかと期待したが全然だった笑。あとGoogleのAuto MLを使う際、お金がかかるのでもうやりたくない。少し操作をミスると数千円くらい平気で飛ぶ。

投稿内容4「ゲーム作り」


ずっとPythonでやってきたがゲーム作りという需要もついてみたいと常々思っていた。Pythonとゲームの相性は微妙であったのでJavascriptに変えてブラウザゲームを作ってみることにした。海外の配信者がJSゲームを作る動画を公開しているのでそれを真似て日本語版を作成。今の所バイクゲームの反応はまぁまぁ良い。

ゲームは完成の形がわかりやすく、初学者でも「これを作るんだ!」とイメージが湧きやすいのでいいテーマだと思う。そしてゲームづくりを通してオブジェクト指向なども自然と頭に入ってくる?かもしれない。

プログラミングの知識はテキストで得たいのでは?

「プログラミングの動画なんか見ないよ」「ググったほうが早いよ」と思うかもしれない。特定の情報が知りたいときはググったほうが早いと思う。

しかし場合によっては動画の方が良いのではないだろうか。

・「ゲームを作ってみたいけどどうすればいいのかわからない」
こういう場合は検索ワードが思いつかない。何をすればいいのかもわからない。YouTubeでも同様に検索できないのだが解決策としてはYouTubeのレコメンド機能に期待している。

・「掲示板を作りたいけどググっても良い記事が出てこない」
記事は出てきてももともとできる人がさらっと書いていたり、初学者にはわからないことが省略されていたりする。動画だと1行1行目で追いながら制作過程を見ることができる。

また新しいライブラリを使うことが目的としている記事もあり、それは導入の難しさだったり、ライブラリの書き方を覚える必要があり初学者を混乱させる。

・動画の方が間違えたところを共有しやすい
プログラミングの間違いでよくあるのがタイピングミス(タイポ)。Qiitaなどの記事では実際間違えていてもタイポしたことまで記録している人は少ない。画面録画を用いた動画作成ならそうした些細なミスだが、実際にはよく起こることをうまく伝えることができる。これは初学者に優しいと思う。


TikTok -> YouTubeへの導線設計



「作って学ぶプログラミング入門」のTikTokチャンネルも始めた。このチャンネルではプログラミングを教えるというより、プログラミングやプログラマーに興味を持ってもらう動画を配信している。YouTubeへの案内もしてあげることで実際にプログラミングをやってみたい方の流入を見込む作戦。

始めたばかりでどうなるかはわからない。全然再生されないときも多分にある。ただまじめにプログラミングについて語る線はナシ。コメディ・馬鹿らしさ・ツッコミどころの要素を含んでるとTikTokではウケるから。

世の中の大半のエンジニアは動画配信なんてしない。ましてやTikTokで顔晒しながらコメディやるなんてお金もらってもやりたくないだろう。自分は平気だし、むしろやりたい。他のエンジニアがやらないことにかけていきたい。

最後に

2019年も動画制作を続けることができたが、TikTokでの度重なるアンチコメ・常に何かの動画編集をしないといけないことなど、メンタルを維持するのが大変だった。結局のところ

・アンチは無視

・あまり再生数は気にしないようにする

・適度な運動

などが自分のなりの解決策となった。

このようなメンタル的きつさは炎上経験、フォロワーがたくさんいる人にしかなかなかわからないことだと思う。2020年はさらに個人が発信する年になる。メンタルケアはますます重要になってくるだろう。

ということで2020年もよろしく。


(↓自分の情報をまとめたページです。連絡先なども書いてあります。お問い合わせの際に参考にしてください。)



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