アンバランス?北区民と北区議会議員の年齢分布を比較分析
北区は東京23区でもかなりの高齢化率を記録しており、委員会の議事録や北区の資料等を参照していても、「若者に北区へ定住してもらうこと」が喫緊の課題としてあげられています。いろいろ政策を検討していたのですが、
「そういえばそもそも北区区議会議員にどのくらい若者はいるのかな?」
と疑問におもいました。東京23区と比較して高齢化が顕著な北区では、区議会も高齢化しているのではという仮説があります。本記事では北区民と北区民の代表者である北区区議会議員の年齢分布について比較分析を実施しまてみます。
北区民の年齢分布
まずは北区民の年齢分布です。令和4年11月1日時点の人口統計表を確認すると、北区民の年齢分布は以下のとおりとなります。ボリュームゾーンは20歳-59歳ですが、70-79歳も10%を超えています。
0歳-9歳:7.19%
10歳-19歳:6.47%
20歳-29歳:13.95%
30歳-39歳:15.08%
40歳-49歳:14.98%
50歳-59歳:13.24%
60歳-69歳:9.59%
70歳-79歳:10.85%
80歳-89歳:6,89%
90歳-99歳:1.70%
100歳以上:0.06%
北区議会議員の年齢分布
一方、北区議会議員の年齢分布は以下のとおりとなります。ボリュームゾーンは40歳-79歳で、特に50-59歳の割合が突出しています。
0歳-9歳:0%(被選挙権がない年齢を含む)
10歳-19歳:0%(被選挙権がない年齢を含む)
20歳-29歳:2.56%(被選挙権がない年齢を含む)
30歳-39歳:7.69%
40歳-49歳:17.89%
50歳-59歳:35.90%
60歳-69歳:23.08%
70歳-79歳:12.82%
80歳-89歳:0%
90歳-99歳:0%
100歳以上:0%
アンバランスな年齢分布
北区民と北区区議会議員の年齢分布を比較すると、必ずしも北区議会議員の年齢分布が北区民の年齢分布と一致していないことが理解できます。
0歳-9歳:NA
10歳-19歳:NA
20歳-29歳:区民は13.95%で議員は2.56% 区議会議員少なすぎ
30歳-39歳:区民は15.08%で議員は7.69% 区議会議員少なすぎ
40歳-49歳:区民は14.98%で議員は17.89% 区議会議員多すぎ
50歳-59歳:区民は13.24%で議員は35.90% 区議会議員多すぎ
60歳-69歳:区民は9.59%で議員は23.08% 区議会議員多すぎ
70歳-79歳:NA
80歳-89歳:NA
90歳-99歳:NA
100歳以上:NA
※1. 被選挙権がない0歳-19歳は分析対象外
※2. 高年齢者雇用安定法の対象年齢ではない70歳以上は分析対象外
各年齢層に着目してみると、20-39歳の区議会議員は少なすぎで40歳-59歳の区議会議員は多すぎということがわかります。もちろん40歳の区議会議員が若者のために政策立案をするということはありえるので、北区民と北区区議会議員の年齢分布が乖離していることを即問題視するつもりはありません。一方、区議会に多種多様な年齢層がいることで、多種多様な北区民の「声」をとりこぼさないというメリットもあるとおもいます。
おわりに
本日の記事では「そういえばそもそも北区区議会議員にどのくらい若者はいるの?」という疑問のもと、北区民と北区議会議員の年齢分布についての比較分析をしました。
いろいろ御意見あるとおもうのでどしどしコメントください!
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