「こころはパパがもってっちゃった!@1歳児のことば」
ある日の夕方保育でのこと。
1歳児のTちゃん、目の前にいた0歳児の子の持ってるおもちゃを、何も言わずにフツーーに。ほんとにふつーーーに取っていってしまいました。
あまりにもフツーすぎてびっくり。
気持ちがゆれるひがし。
え、完全に俺のモノはオレノモノ状態??
これ、流すのはどうなのか???
よし、入ろう。
ひ「あのさ、、、」
なんと入ろうか迷う。
そしてとっさに出てきたのは
「Tちゃんは、心あるの?」
だった!
なんでー!?というと
少し前の『僕はこころを無くした』の影響か。
しかし相手は1歳児クラスの子。
どうなの!?とちょっと自分に対して笑えてきたが、いやいや聞いてみたい気持ちも本当だ。
するとTちゃんの答えがきた。
T「こころは、ない!」
えーーーーー!?
表情は少し笑っている?
聞き間違いか??
ひ「ないの?」
T「こころはない。こころは、パパが持っていっちゃった!」
と、笑っている。
えー、どういうこと??
そういえば彼女のお父さんは、
単身赴任で時々しか帰ってこない。
そういえば、連絡帳に
「大切なおもちゃをお父さんが車に乗せたまま待っていってしまって、大泣きしてました」
と書いてあった。
それのことか??
ひ「もしかして、パパがおもちゃ持っていっちゃったから??」
と聞くと、どうやら感覚的にそんな感じだった。
が、本当のところは分からない。
もしかしたら、「お父さんがいない」から心がなくなってるのかも?分からないが、でも本人はおもちゃと言っているので、そうなのか。
ひ「じゃあ、パパが戻ってきたら、心も戻ってくるの?」
T「戻ってくる」
とのことだった。
_
まず、
「こころ」ということについてTちゃんが答えてくれたこと。これがびっくりだ!
普段から「心」のことなんて話したことがなかったのに。
でも、即答で「こころは、パパが」と返してくれた。「パパが」だ!!衝撃だ。「こころ」という言葉と意味とが繋がっているって感じだ。
そして。
おもちゃを取った前後は表情が硬っていたのだが、心の話をした瞬間から穏やかになったのだ!
なんで!?
分かってくれたからなのか?
いやいや、僕が分かってあげられたとは思えないが(笑)
彼女は、
パパが大事なおもちゃを持っていってしまって、
しばらく帰ってこないのを分かっている。
だから、
ちょっともやもやして、小さい子のおもちゃだって我が物顔でとっちゃった、ということ!?!?
うーん、
なんか違っている気がするが、
Tちゃんは、そうらしい…
それにしても。
1歳児から心の話ができるなんて。
そして喜んで答えてくれるなんて…
そういえば、思い返せば
このエピソードの一年ほど前の1歳児も
「こころ」の話をしてた気がする。
子どもたちのみてる世界、
もっと知りたい!!
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