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上野キネマ館

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おすすめ映画レビュー、映画エッセイ、あるいはシナリオ向上に対しての考察。無料上映中。全席指定なし。
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#映画

晴れ、ヘンリー・フォンダ

電子書籍販売サービス「フォーキン」にて、映画エッセイを販売中。 【本文より】今頃は最終候…

上野修嗣
3年前
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最高の脚本を書くために

映画好きなら〈ロッテン・トマト〉の名を知らないわけにいかない。 好きな映画のタイトルを英…

上野修嗣
4年前
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彼が銃を持った理由 あるいはショートフィルムについての本音

はじめに、下の写真を見てほしい。モノクロ画面の中、スタンドの明かりが線を描いている。何や…

上野修嗣
4年前
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【リトル・シスター】

オランダ 95年 ロバート・ヤン・ウェストダイク監督 『カメラを止めるな!』を見てふと思…

上野修嗣
4年前
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【リトアニアへの旅の追憶】

72年 アメリカ ジョナス・メカス監督 主観映像はその名の通り、カメラを持つ人物の視点だ…

上野修嗣
4年前
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【キリング・ゾーイ】馴染みの男友達と

93年 アメリカ  ロジャー・エイヴァリー監督 ロジャー・エイヴァリーは『パルプ・フィク…

上野修嗣
4年前

【シャロウ・グレイブ】ルームメイトに御用心

94年 イギリス  ダニー・ボイル監督 デビュー作には神が宿る、とは言い過ぎだろうか。かの『市民ケーン』は異端児オーソン・ウェルズの執念が細部にまで宿っていた。新聞王ケーンが口にした「バラの蕾」。その一言をめぐる、壮大な物語だった。 転がるスノードームが有名だ。ガラスの中の粉雪から、過去に遡る。なぜケーンは成功し、転落したのか。暖炉に燃える幼少期の橇こそ「バラの蕾」の正体だったのだ。 さて、遠く離れたスコットランドでも、ある人物が死ぬ。男は「バラの蕾」の代わりに大量の現