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「さかさま不動産」というパワーワードが日本をちょっとずつ優しくするかもしれない

2019年12月12日 伝説になるだろうイベントが開催されました

僕も登壇者の1人として参加した「空き家で何かやってみたい人大集合!!」が「なごのキャンパス(https://nagono-campus.jp/)」で行われ、80名ほどの参加者が集まり、まぁとんでもないイベントになりました。

人数がとんでもないという話ではないんです。イベントの後半、ワークショップの時間があったのですが「発表したい人!」と会場に投げかけると、まぁ手が挙がる挙がる。「え?ナゴヤで開催のイベントでこんなオーディエンスが積極的なことある?ナゴヤじゃなくても無いよなこれ!」と言ったカオスな状態でした。変な盲目的で熱狂的な熱量が会場にあったわけでは決してなく、本当にやりたいことがある人が集まった結果がこの空気を作ったんだと思います。本当〜に凄かった。

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さかさま不動産とその仕掛け人について

そもそも「さかさま不動産」って何?という話だと思います。仕掛け人はOn-Co。ソトコトに何ページにも渡って特集されていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

On-Co・水谷岳史と藤田恭兵は強烈なキャラクターでナゴヤ界隈を賑わせています。お金のためにつまらないことをしない、というブレない芯が通っていて、次々に面白いリノベーション案件やコンテンツを産み出し続けています。ある意味大人の世界をしっかりと無視できる存在。ナゴヤでは貴重な存在です。

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その彼らが次に仕掛けるのがこの「さかさま不動産」。家を借りたい人が物件を探すのではなく、家を貸したい人が借りたい人を探す。そんなサービスを作ろうとしています。

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さかさま不動産の持つ力と可能性 マネタイズによって妥協されてきた大切なことを無視しない実証実験

On-Coは、「人と人との繋がり」で多くの空き家を借りることができた、と語ってくれました。


1.最初の物件を借りて、リノベーションからお店造り、お店の運営まで一貫して自分たちがやる。
2.それを見ている周辺の住民からの信頼度が上がる
3.次に空き家がないか相談すると、その情報がリアルで一気にバズる(信頼されているから)


といった自分たちの事業の原体験をWEBサービスにしようというわけです。空き家にはそれぞれの想いが詰まっている。遊休不動産として活用されていないのだけれど、誰にでも貸していいというわけではない。そこを突破するには「借り手がどんな風に自分の大切な家を使ってくれるのか」ということが貸し手に分かることである、という仮説を彼らは持っています。

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これが実現すると、本当に世の中が少しずつ優しくなる気がしました。人と人との丁寧なコミュニケーションが物件の貸し借りを通して生まれる。ほとんどのケースはシニア層が若い人々に物件を貸すケースが多いのかなと想像すると、世代を超えた物語の継承にも繋がるんだろうとも思います。

しかし、一方でマネタイズの問題はつきまといます。キャッシュポイントをどこで作るのか。はたまた「キャッシュポイントを焦って作らない」という選択肢もあるのではないかと個人的には思います。僕は「さかさま不動産」という言葉を最初に聞いた時に、ものすごくパワーを感じたんですよね。「この言葉、めっちゃ人を惹きつけるパワーワードだ」と。事業内容もしかり。

着実にフォロワーを増やし、その中から具体的な協力者が生まれ、やがて新しいエコシステムが構築されたビジネスモデルになっていく。そんな気がしてなりません。まさに実証実験。どんな結果と進化が待っているのか楽しみです。

ミライはみんなの手の中に

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冒頭と重複しますが、明確な空き家活用の目的を持ったプレイヤーがこんなにもたくさんいるんだと驚いた夜でした。この日に参加した人たちの中に、素晴らしい空き家活用をされる方が何人も産まれると思うんですよね。それぞれがプレイヤーとして自立した時に、「はじまりはあの夜だったよね」なんて会話が交わされるのかと思うと、ミライが楽しみで仕方ありません。

そして、今回参加できなかった方は、ぜひさかさま不動産をクラウドファンディングで応援してみてはいかがでしょうか?期限は12月26日。3000円から支援することができます。達成率は48%(12月13日11:30現在)まだまだみなさんの支援を必要としています!

また、個人的にも東吉野・OFFICE CAMPの坂本さんと一緒に登壇できたことが最高に嬉しかったです。坂本さん、今度はゆっくり語りましょう!

ミライは創れる。そう確信した素晴らしい夜でした。こんな素敵なイベントに登壇できたことに感謝です。On-Co・水谷岳史と藤田恭兵、新しいソーシャルモデルを作りきってください。応援しています!

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