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解剖学、運動学からみた正しいアライメントとは?〜ターダーサナを見てみよう〜

流派によって、アーサナのアライメントの定義が異なります。ここでは、解剖学と運動学に基づいた、より科学的なアライメントについて、特にターダーサナについて解説します。

【解剖学】

解剖学は、筋肉や内臓、骨格などの地図です。地図には名称や交差点名、そして地域名や位置関係などが記されていますね。同じように、解剖学は、各臓器や部位に名前をつけ、位置関係を整理してあります。

アーサナでは、主に筋肉や骨格の名前や位置関係が重要となるでしょう。

例えば、、、

手関節は、手根骨と橈骨と尺骨からなり、形状的には楕円関節に分類される。手関節の屈筋群は上腕骨の内側上顆に、伸筋群は外側上顆に付着する。

と言う感じですね。

【運動学】

運動学は、解剖学に力学や物理学、発生学、進化学などの要素を追加して、より広い意味で動きを科学する学問です。

力学で言うと、作用・反作用の法則や、回転モーメント、支持基底面、抗重力や従重力、等尺性収縮や遠心性収縮、求心性収縮なんていうのも体を動かすときに関係します。これらは運動学の中で出てくる概念です。

例えば、、、

肩関節は球関節で、自由度3の広い可動域を持つ。肩関節は重力に抗して求心性に収縮して腕を持ち上げ、遠心性に収縮して腕をゆっくりと制御しながらおろす。空間で腕を保持する場合には等尺性収縮で制御する。

まぁ少し面倒くさい解説ですが、解剖学と運動学からアーサナを紐解くと、客観的に理解することができるので、アーサナの意義や注意点などが明確になります。

ここからは実際にターダーサナを題材として、アーサナを解剖学・運動学的なアライメントを考察してみましょう。

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