49課の場面『みんなの日本語』
49課の文法は、敬語と尊敬語。注意が必要なのは、敬語で話すと距離が出てしまうということ。人間関係ができているバイト先の店長なら普段通りの丁寧体ぐらいのほうが親近感と可愛げがあっていいかもしれません。とにかく目上の人には敬語を使いなさいというのは要注意です。本音を言えば、初級なので49課・50課は聞いてわかるくらいでいいと思っています。
〈1〉年上の人との会話・雑談
尊敬語の中でも「れる・られる」は敬意を表すといっても軽いもので、私自身よく知っている同僚でも年上の方なら「来週のスケジュール、コピーされました?まだならついでにしますよ?」というように普段から使います。
(休憩室で雑談)
「冬休みはどこか行かれますか」「いや、息子が帰ってくるんでね」「へえ、息子さん、遠くに住んでいらっしゃるんですか」「うん、東京」「わあ、いいですね。じゃあ、お食事とか準備されるんですか」「いや、店から買ってくるよ」「お酒とか飲まれるんですか」「そうね、少しね」「へえ、楽しみですね」
〈2〉電話で欠席連絡
49課の会話は小学校への欠席連絡。これが留学生の場合、使えません。私は一緒に住んでいる友達の欠席連絡を代わりにするという場面にしています。
〈3〉お寺を観光
敬語というと、往々にして上下関係を強調することになります。自分が下になることを快く思わない学生さんもいます。でも、案外すんなり受け入れられるのが、お坊さん。初めて会う、年上のお坊さんと話すとなれば礼儀正しくありたいと思いやすいようです。質問してみましょう。
「こちらには1日に何人ぐらい来られますか。」「お坊さんはたくさんいらっしゃいますか」「外国人にも会われましたか」「(私の国)をご存じですか」
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