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首都圏で働く人材を副業・ボランティアで招き入れるには、何をすればいい? ~副業人材活用noteセミナー②~

こんにちは、地方副業アドバイザー・ライターの杉山直隆です。

前回のnoteセミナー第1回では、
「新しく始めたいことがあるのだけど、できる人がいないし、自分は忙しいので手を付けられない」
という悩みを抱える全国の中小企業の経営者の方に、
「首都圏で働く人材に、副業やボランティアなどで働いてもらうこと」
をおすすめしました。

では、実際働いてもらうには何から始めたらいいでしょうか?
第2回は、地方の企業が、首都圏から副業人材やボランティアを招き入れるための方法についてお話ししましょう。


目的・人材像が明確なら「副業人材のマッチングサービス」

首都圏人材と出会う手段として、前回取り上げたのは次の二つです。
1.副業人材・ボランティアのマッチングサービス
2.大手企業の実践研修プログラム

そのうち、副業人材やボランティアを招く明確な目的と人材像がある場合は、「副業人材・ボランティアのマッチングサービス」を活用するとよいでしょう。

このサービスでは、具体的なスキルや経験を持つ人材を直接採用することができます。

報酬はどれぐらいで設定する?

人材への報酬は、月1〜5万円程度で募集している会社が多いですが、月10万円以上で募集をかけている会社もあります。報酬なしのボランティア(プロボノ)で募集することも可能です。

報酬の設定は仕事内容や仕事量によってまちまちなので、一概にこうとはいえません。ミーティングは週1回1時間だったとしても、他にする仕事が多ければ、それなりの報酬をもらわないと見合わない、と考える人もいるでしょう。一方、公務員は副業での報酬がもらえないので、ボランティアなら働けるという人もいます。

まずは、自社と似た会社がどれぐらいの金額で募集をかけているかチェックするとよいでしょう。

期間は3~6か月がスタンダード

期間は3カ月〜6カ月ほどで設定する会社が多いようです。仕事内容にもよりますが、私の経験では3カ月だと足りないと感じました。ただ、双方の合意があれば、最初に設定した期間よりも延長することもできるので、まずは短めでも良いかもしれません。

ポイントは、コーディネーターの有無

マッチングサービスを利用するときは、人材への報酬に加えて、マッチングサービスの利用手数料も必要となります。手数料はマッチングサービスによってバラバラです。

手数料を左右するポイントの一つは、コーディネーターの有無です。
コーディネーターとは副業人材と企業の間に立ってくれる人で、面接を手伝ったり、契約条件を考える手伝いをしたり、問題が起きた時に間に入ったりします。人によっては会議に参加してくれることもあります。
初めての受け入れで不安なら、コーディネーターがいるサービスを選んだ方が良いでしょう。

首都圏人材受け入れを体験するなら、「大手企業の実践研修プログラム」


一方、求める人材像は明確ではないけれど、首都圏人材を受け入れるとはどのようなことなのか体験したい、という場合は、「大手企業の実践研修プログラム」に協力するほうが良いかもしれません。
多様な人材が参加。研修なので費用負担はなし

このプログラムでは、同じ企業からではありますが、営業、マーケティング、経営企画など、様々な部署の人材が派遣されてくるため、首都圏人材を受け入れるとはどういうことなのかを体感できます。

基本的に研修なので、どこまでバリバリ働いてもらうかは派遣元の要望に合わせなければなりませんが、少なくとも自社にない多角的な意見やアイデアを得られるでしょうし、自社従業員が刺激を得ることもできるでしょう。

研修費用は派遣元の大手企業が負担するため、受け入れ側の金銭的な負担はかからないのも魅力です。

研修プログラムを手がける会社にアプローチ

プログラムの受け入れ先になるには、研修プログラムを手がけている会社にアプローチします。

派遣元の要望によりますが、研修プログラムの場合は、複数の人材を受け入れることを要請されることがあります。その時は、業務の調整やメンターの配置など、受け入れ態勢の整備が必要となります。

プロ人材のスポットコンサルティングサービスもある

ちなみに、上記の二つ以外では、スポット的にコンサルティングやアイデアの壁打ちなどをおこなってくれるプロフェッショナル人材を見つけられるマッチングサービスもあります。
ビザスクが有名です。
たった1時間なので、依頼内容が詳細に決まっていないと利用するのが難しいですが、このようなサービスを利用する手もあるでしょう。

何のために受け入れるのか、改めて目的を考える

どのサービスを利用するにしても重要なのは、何のために副業人材やボランティアを採用するのか、改めて目的を考えることです。それが明確になれば、自社に合った人材を招き入れることができるでしょう。

第3回では、どうすれば副業人材やボランティアをうまく活用できるのか、受け入れた時のポイントについてお話ししましょう。


★以下の書籍は私が昨年上梓したものです。副業人材向けに書いた本ですが、受け入れ企業の方にも参考になるかと思います。

★副業人材・プロボノの受け入れを検討している企業様向けのセミナー講師も承っております。お問い合わせは(株)オフィス解体新書まで。


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