渡辺尚人|広報・PR

「働く」ことの可能性を広げたいPRパーソン。現在←パブリックグッド←ニュースアプリ企画…

渡辺尚人|広報・PR

「働く」ことの可能性を広げたいPRパーソン。現在←パブリックグッド←ニュースアプリ企画←PR代理店←企業広報 銭湯としめ鯖と焼き鳥、米焼酎が好き。 アイランド効果防止のため、PR全般について書いていきます。 ★PRアワード21シルバー/20ブロンズ2年連続受賞

最近の記事

PRアワードグランプリ2023受賞エントリーまとめ

先日発表された、PRアワードグランプリ2023の受賞エントリーを分析しました。以下よりツリー形式で全エントリー分見られるようになっていますので、よろしければ御覧ください。 筆者について私は、これまで代理店・企業広報・キュレーションメディアの企画とコミュニケーション領域でキャリアを歩んできました。中でも代理店のキャリアが一番長く10年ほどで、いわゆる攻めの広報・PR領域の戦略プランニング・コンテンツ開発・メディアプロモートを強みとしています。 PRアワードについては、201

    • 読書感想:ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち

      読んだきっかけタイトルを読んで、「あ、これは僕の話だ」と感じた。 何を隠そう、ドラマが好きで毎シーズンほとんどのドラマの1話は見ることを決めているが、最近は専らTVerで倍速再生でドラマを見ている。 どうでもいいから結論だけ知りたいという訳では無いが、数多くのドラマの中から今期の個人的イチオシ作品に出会うには通常再生では間に合わないのだ。 話題の新書が出た時にクライアントからいつ話が振られても良いようにFlierの有料会員にもなっていた。(要約にやや疑問を感じることが多く

      • 読書感想:バナナの魅力を100文字で伝えてください

        読んだきっかけ会社の同僚から「実践的な伝え方のノウハウが学べる本」としてオススメされていたのと、「君たちはどう生きるか」の漫画版の編集に柿内さんが関わっていたのを知ったため。 コミュニケーションを生業としている身でありつつ、日々「伝える」ことは難しいなと感じる。 「そういうつもりじゃなかったのに」 「ん?これ伝わってないな」 と感じることは日常茶飯事だし、 ニュースに対するツイートやYahoo!ニュースのコメント欄などを見ても、全く関係ない話題と結び付けられていたり、

        • 読書感想:君たちはどう生きるか

          読んだきっかけ昨年の年の瀬、宮崎駿監督の最新作が23年7月に公開されるというニュースを見た。 「君たちはどう生きるか」といえば、吉野源三郎著の小説のマンガ版が数年前にマンガ化され大ヒットしたのが記憶に新しい。というか、カッコつけずに言えば、僕は昨年読んだばかりだ。 そんなホットな状態だったので、「へぇ!コペル君が映画化するのか」と思っていたら、どうやら宮崎駿監督作のものは、吉野源三郎著の小説が着想の起点にはなっているものの、作品としてはまるで別物とのこと。とはいえ、きっと

        PRアワードグランプリ2023受賞エントリーまとめ

          読書感想:新ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

          読んだきっかけ消費者心理の中でも個人的に腑に落ちないのが、いわゆるサステナブルやエシカルな消費である。 僕の所属するパブリックグッドでは、マーケティングPRを中心とした戦略立案から実行までを提供しており、その戦略立案の際に軸となるのがベネフィットだ。 ベネフィットは、「〜できる、〜なれる」という言葉に置き換えられる。 例えば、ヤクルト1000は、「安眠できる」し、吉野家は「安く、早く、旨い飯が食べられる」、カラーコンタクトレンズは、「かわいい・カッコイイわたしになれる」

          読書感想:新ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義

          読書感想:行動経済学まんが ヘンテコノミクス

          読んだきっかけ消費者心理を理解するうえで、「非合理な判断」や「無意識の嘘」があることを原田さんの本や鹿毛さんの本で学んできた。そこの理解を深める上で、学ぼうと思ったのが「行動経済学」だった。 行動経済学は、少し前にバナナマンが出演するテレビCM住友生命「Vitality」の中でも紹介されたもので、同じPR業界の中でもオズマピーアール社が行動経済学を活かしたサービス提供をしている。 そうしたこともあり、以前行動経済学にまつわる本を読み、面白いと思ったものの、なかなかマーケテ

          読書感想:行動経済学まんが ヘンテコノミクス

          読書感想:それ、なんで流行ってるの?隠れたニーズを見つけるインサイト思考

          読んだきっかけ今月5冊目。お客様が何を考えていて、コミュニケーション活動を展開する中で、その商品やサービス、企業に対してどんなパーセプションをもってもらうべきか、ということを今月は学んでいる。顧客起点で考えるマーケティングの大まかに全体感はなんとなく把握出来てきた。そのため、ここからはより深く顧客起点で考えるマーケティングについて学ぼうと考えた。 そこで、まだあまり理解できていないと感じるインサイトについて、もう少し学びたいと思い、自社の書庫にあったこの本に手を伸ばした。

          読書感想:それ、なんで流行ってるの?隠れたニーズを見つけるインサイト思考

          読書感想:PERCEPTION 市場をつくる新発想

          読んだきっかけ今月、ここまで顧客視点を学ぶ本を中心に読んできた。松本健太郎さんの本、森岡さんの本、鹿毛さんの本。それぞれ生身の消費者とどう向き合って行くことの大切さ、そして如何に向き合うのかを学んだ。それが今期の渡辺の個人的な到達目標である。 お客さまは、普段商品やサービスの事など考えていない しかも、ほとんど無意識下で意思決定を行う だからこそ欲望のスイッチを刺激すべし そして、それを自分の血肉にしていくには、まずは自分のインサイトを掴めるようにしていかねばならない

          読書感想:PERCEPTION 市場をつくる新発想

          読書感想:心が分かるとモノが売れる

          読んだきっかけ先月参加したアドテック東京のセミナーの中で、鹿毛さんが登壇したセミナーを聴講。テーマは「パーパス」だったが、鹿毛さんのひとつひとつの言葉はひとつひとつが芯を食ったような重みと分かりやすさがあった。エステーと言えば、個人的にはCMの面白い会社、消臭力や米唐番を出している会社、というイメージだったが、鹿毛さんがどうやってお客さんと向き合って来たのだろうということに興味をいだいた。 個人的な今期のテーマとしても、「お客様理解」を深めることを目標にしており、そのテーマ

          読書感想:心が分かるとモノが売れる

          読書感想:マーケティングとは「組織革命」である

          読んだきっかけNewsPicksのマーケティングブートキャンプの動画を視聴して、刀のメソッドがシンプルで非常に分かりやすかった。これまで幾度とP&Gマフィアたちのマーケティング本にトライ、挫折、そして積読へ・・・というのを繰り返してきた自分も、森岡さんの本からならば、何か得られるのではないかと思い、探したら、偶然会社の書庫にあった。 総括本では、人間の本質として語られる「自己保存」が印象深い。 これにはすごく納得感があった。 組織のために正しいと思う取り組みをしているのに

          読書感想:マーケティングとは「組織革命」である

          読書感想:人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

          読んだきっかけマーケティングでは、よく消費者の欲望を刺激せよと言うけれど、腑に落ちるものと落ちないものがあると感じていた。特に腑に落ちないものは、いわゆるサステナブルやエシカル消費に分類されるもの。そのヒントが得られるのではないかと思い読んだ。 企業がそれに取り組まねばならないのは分かる。ESG課題に取り組んでいない企業には投資しないように推奨するガイドラインがある。国同士の付き合いの中でも取り組む流れになっている。また、世界的にパーパスというワードが広まり、企業の変わらな

          読書感想:人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

          愛ゆえの怒りと提案

          この記事は、危機管理広報の消費者インサイトのいい事例になると思い、備忘録を兼ねて残したものです。 本稿で、触れている内容は、あくまで私個人の意見であり、所属する企業とは一切関係ございません。ご了承ください。 ーーーーーーーーー 僕と奥さんは、元々前の会社の先輩後輩です。一緒に飲んだくれる機会が多く、いつしか2人で飲みに行くようになり、今日に至ります。 僕らの恋心と愛情は、飲み会によって育まれたと言っても過言ではありません。 そんな僕らのライフスタイルに変化が生まれた

          愛ゆえの怒りと提案

          あなたのブログは情報価値を満たしているのか~メディアミートアップVol.6に参加して~

          「価値基準がお金から信用に変わってきている」「これからは個々人がメディアとなって発信していく時代だ」 そんなtweetをどこかで見て、「自分もやらないと」と思い、これまで雑多に書いてきたTwitterをビジネスユース(ビジネスマンとしてどうなんだ、という幼稚なtweetは消し、以後しないぞと固く心に決めました。)にして、もっと深く書いていく媒体を、と思いnoteを始めました。そして、自分は何で信用を得よう、と考えたときに、以前勤めていた会社の後輩から言われた言葉を思い出しま

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          西武・そごうの母の日プロモーションが素晴らしいという話

          もうすぐ母の日。様々な企業が、母の日プロモーションの情報発信を展開しています。 その中でひと際輝く企画がありました。 「2018年全国一斉母の日テスト実施」 母の日の企画は、正直やりつくされた感があり、どこも似たような「お母さんに感謝を伝えよう」と訴求し、花を売るのが定型です。 誤解なきように言えば、ここ数年ギフトのバリエーションは増え、モノ→コト志向の高まりで体験型ギフトや家事代行サービスを売り出す企業や、花と言っても普通のカーネーションやバラではなく変わり種の花や

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          メディア向けの情報発信に悩んだら、”寿司”に置き換えて考えよう

          このnoteでは、メディア分析や勝手に企業のマーケティング分析などマーケティングPRまわりのことをまとめていきます。 新生活がスタートし、2週間がたちますね。新たに新社会人になった方や配属が変わった方も多くいらっしゃるでしょう。 今回のコラムは、「自社のPR活動に何らかの課題感を感じられている方」に是非お読みいただきたい内容です。 「なんでうちのネタはメディアに取り上げられないんだろう。頑張っているのに」 かつて僕も企業の広報担当だった時代があるので、お気持ちはお察し

          メディア向けの情報発信に悩んだら、”寿司”に置き換えて考えよう