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婚喝ノート その9 吊り橋効果でもいいじゃん。時にはアブナイ演出も必要

婚活イベントをコーディネートする時のポイントはたくさんあります。イマドキの男女に刺さる演出も必要で、場所を用意し独身男女を集めたら開催できる‥そんな単純なものではありません。やっぱりシチュエーションは大事だし、自然と距離が縮まる仕掛けが必要です。そうでないとガチガチのお見合いイベントになってしまい、参加者は緊張して自分を出せないままイベントは終わってしまいます。私がコーディネートする婚活パーティーの成功例に熊本県の南阿蘇村が毎年開催する山コンがあります。応募が殺到するイベントで、一昨年は、女性の募集枠40名に10倍の400名が応募し、抽選になりました。モンベル南阿蘇店前に集まった山ガールと山ボーイ40対40。女子は特に高い競争率を勝ち抜いてきてるので「荒木さん、私、ここまでで運を使い果たしたかも(涙)」と開始前に泣きついてきます。「何言ってんの、大丈夫だよ!すでにラッキー(幸せ)の端っこは掴んでる!このままGo!ヒロミGo!」と励まします。こうして参加できた喜びを噛みしめながらお見合い回転寿司(自己紹介タイム)がスタート、それが終われば、次は軽いトレッキングに出発します。ポイントは、山登りの行程を軽めに設定すること。山登りは二の次でよいのです。山登りっぽい雰囲気が出ればOKで、私は「紅葉狩りの季節だけど、紅葉は見ないで異性を見ようね、今日は異性を狩るのだ!」と声をかけます。参加者に求められるのはしっかり婚活すること。山の中で、普段の仕事モードの自分を忘れ、異性を狩ることに集中してもらいます。コースの途中には足場が不安定な沢を渡る場面もあり、男子が女子の手を取るポイントです。手に手を取って渡る、この時のドキドキを〝ときめき″と勘違いしてもいいじゃあーりませんか!吊り橋効果でちょっと目がハートになれば距離も近づき、肩の力が抜けていいムードになっていきます。過去には、独身者をいちご狩りに連れていき恋活をしてもらったことがありますが、いちご畑の畝を越えられずにいた女子が、そのピンチを救った男子と見事ペアになったケースがあります。二人は全く話してなかったので理由を聞くと、畝を渡る時に差し出された彼の手に運命的なものを感じたのだそう。決して大げさな仕掛けでなくてよいのです。最近よくあるのは、参加者が心地よく婚活できるようにと、至れり尽くせりでやり過ぎなプログラム。これは逆効果だったりするので注意です。以前コーディネートを相談してきてくれた自治体さんからの話ですが、参加者に楽しんでもらおうと「マガタマ作り」をプログラムに入れた所、みんな黙々とマガタマを磨き、それ故に話が弾まなかったとのこと。あえて完璧な状況を作るのではなく、参加者に働く役割を持たせたり、何か起こるかも💛という、安全な中にもハプニングが期待できるような仕掛けが必要なのです。私がやりたい婚活イベントは真っ暗闇の中で行う「暗闇婚」。「五感でパートナー選びってどうですか?」と提案してみたものの安全上の問題で却下されました(笑)そりゃそうだ(笑)


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