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[hey] 正当に理解すること

下記思いつくままに書いた、ものすごく雑な文章です。

ここのところ、「え、ん?え?うち選んでくれるんですか?ほんと?」みたいな採用がいくつか続いていて、いろいろと考えを改めなおしているところです。これまで、自分たち自身を深く理解し、正しい対象に対して、正しく価値を伝えることを怠っていたのではないかと。

という背景に、最近、隣の芝は青くみえる現象がうっすら発生しているのではないかというのを感じていました。あの会社はすごい。あそこはうまくやっている。ここはもっとすごい。

これ自体はとても良いことです。いろんな会社のいいところ、いいやり方を学んで自分たちに取り込んでいくという姿勢自体はほんと前向きでとても良い。そういう学びを通して、自分たちの組織自体をもっともっとよくしようという気持ちの高まりを感じるのは、とてもテンションがあがります。そもそもできてることなんて少ないわけなので。

ただ、罠もあって。結果、うっかりすると、自分たち自身の評価自体を見誤ることが発生しうるのではないかと。あの会社はすごい = 自分たちはいまいちなのでは。あそこはうまくやっている = 自分たちはうまくやれてないのでは。ここはもっとすごい = 自分たちは…以下略。あまりにそれが加速すると、ハンドルを切る方向性を誤る可能性があります。また、解像度の低い情報から察するのはあくまで心象であり、それがもたらしている実態がどうかというのまできちんと把握しないといけません。

プロダクトを開発するときに大事なのはユーザーと向き合うこと、ということに反対する人は誰もいないかと思いますが、こと組織という面においては、自分たち自身がユーザーであることを忘れがちなのではないかと思います。あの会社はなんでうまくいっているかの前に、あなたはなぜ入社したのか、なぜここにいるのか、何がたのしいのか、何が課題だと思っているのか。足元に答えはあります。

あるいは、辞退した人は何をのぞんでいたのか。こちらは何が必要だったのか。潜在層でありながら応募してもらえなかった人へは何をすべきだったのか。解像度の高い答えは、メディアを通した心象の中にはありません。結局組織開発というのはプロダクト開発と同じく、潜在・顕在問わず、ユーザーと向き合うというのが一番近道なのではないかと。そこにしか求めるべき答えはないのではないかと。

また、ユーザーというのは候補者だけに閉じた話ではありません。プロダクトを販売するとき、直販に限らないのと同じように、候補者へのリーチにはいろんな媒介者が存在します。その媒介者は、メディアの場合もあれば、人材紹介会社の場合もあるでしょう。そういうパートナーと向き合うというのも解像度の高い答えを導き出す1つのやり方なのではないかと思います。プロダクトを売るときに代理店の数字が伸びなければ、代理店にヒアリングしますよね、課題。それと同じです。

そして、それを言語化し、データとしてまとめ、正しい対象を定め、メッセージをかため、ポジショニングを取ることで、はじめてその後に展開する手法に価値が生まれます。

伝達するチャネル、方法、対象の選定に対して他者から学ぶことは本当にありますし、そしてその学びを自分たち自身に昇華していくことには死ぬほど価値があります。本当に大事です。どんどん最新の手法、最も良いやり方、時代にあった新たな方法は吸収しなければいけません。なぜなら、私たちができていることなんて本当にほんの少しだけで、やらなければいけないことなんて山のようにあるわけなので。でも、それをやるにあたっては、魅せる「核」が必要で、それがないと、場当たり的で、何を実行しても価値は最大化していきません。

冒頭に戻りますが、とても良い採用が続いている中で、正しく自己評価することの大事さを改めて学んでいます。これは別に自分たちを高く評価する、という意味ではありません。大事なので2回いいますが、高く評価するという意味ではありません。そうではなく、細分化した項目の中で、何が良いのか、何が課題なのかをより深く理解するということです。必ずしも高いことがいいわけでも、低いことがいいわけでもなく、正当に理解するというのが最も重要なのではないかと。

そして、その上で、例えば「いやー、こんなすごい人は自分たち選んでくれないだろう。」みたいに思う全くもって意味のない自己評価の低さを排除し、より難易度の高い問いを一緒に解いていける人たち、そういうつくるべき組織に必要な人たちをどう集めていくかを、論理的に考えていくことが重要なフェイズになってきているように思います。

また、heyにおいては、それは経営陣だけでやることでも、EXだけでやることでもなく、みんなでやることでしょう。そのため、このあたりがみんなでやれると、heyはさらにユニークで、面白く、そして強い組織になるし、そして、それがやりやすい土台自体はもっと丁寧にそして固くつくっていきたいなという思いを雑に書きなぐりました。TGIF!

追記
私は常にもっと良くしたいと思っていますが、いま一緒に働いているheyのひとたちは最高だと思っています。最高な人たちと仕事したいし、そういう人たちを探していけるのも会社のたのしみの1つなので、ずっと最高でいたい。そして好きなひとたちとはたらきたい。一方で、自分よりなにかにおいて秀でている人を取り続けるというのはずっと続けたい。そうすることが、たくさんの問題をといたり、むずかしい問題をといたりする速度を早めて、ユーザー価値を高めるので。そういう意味で、常にいま自分たちがもっていないものを拡張していきたく、その自分たちがもっていないものの中で、レア度が高いものを上記では「すごい人」と表現しています。別にいまいる人がすごい、すごくないの話じゃないなと読み直して思ったので補足です。

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