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“定量評価”という呪いが解けた、30分のミーティング

四年の秋学期。実はまだ授業を取っている。
それも、単位が足りないからだ…
と言っても、なにかを落としたわけではなく、30単位取らないと行けない先端科目を、28単位しか取ってなかったという計画性のなさである。
結果、私は卒業要件+6単位で卒業する

でも、そのミスのおかげで非常に楽しい

たまたま取った認知科学の授業で、今までのイメージしていた心理学や、HCIにおける定量評価と全く違う考え方を学んだ。
四年間人の感情とロボットをテーマにしてきて、いつも定量評価がなっていないと指摘されてきた私に取っては、授業の話は半ば本当か?といううがった見方で聞いている反面、
この概念は私に足りない事であることの明白さから、必死に理解しようとしてきた

それが、実は私が日頃から感じてきた、
ロボットを目の前にしている人の感情の本当のところは、実験環境や五段階評価で本当に取れるのだろうか。
定量評価としてありがたがられる心拍数も、本当に気持ちに結びつくのか?人による差は?
n数が少ない良い意見は、平滑化の中で落として良いのか?

と言う疑問に、まさに勝負をしていると言う内容だった。

私はペンギンロボットを今までに3万人位の人、本当に様々な人に見せてきて、肌感覚でわかってきた事がある。しかし、研究というスキームにのせるとごっそり評価できないと感じていた

疑問は完全に晴れたわけでは無いけども、だんだんと分かってきたような気がする。(周りの学生の、あまりにも授業の話をそのまま受け止めて迎合する姿勢にはあまり共感はできない)

そして、卒論もまとめ作業の今日、先生にアポを取り、30分卒論の相談を聞いてもらった。

説明してすぐ、私の卒論のリサーチクエスチョンを、明らかにするための手法の1つが、根本的に考え方を誤ってある事を指摘された
あまりにも根本的過ぎて、なにを言われているのか分からなかった。根本的過ぎて、嫌悪感さえあった。とっさに言い訳を言ってしまいそうなところを抑え、理解を試みると、なるほど、非常に腑に落ちる。それは絶対に正しかった。というか、実は半ば疑問に思いながら、リサーチクエスチョンズバリそのものではなかったので、これでいいと思っていたのだ。
多分一瞬感じた嫌悪感は卒論のアプローチが根本から異なってしまう危機感だと思う。恥ずかしい。

このような指摘が30分の中で何点かあった

そして、最後に、
今日指摘いただいたところで、手法の根本的な見直しが必要だと実感した。
でも、卒論提出には間に合わないので、卒論は現在の方法でやって、提出後にやり直して学会に出します。

と伝えた。

現在所属している研究室は、優秀な先輩が多く、ファカルティレベルの方の論文や研究も凄い

でも、正直わたしの扱いたいテーマに合ってない。そして、一年の春から積み重ねてきた失敗体験が、自分の頭を硬くしていて、先輩からのアドバイスも頭に入らず、研究室が楽しくなくて、また失敗する。という負のスパイラルを生んでいた事に、ようやく文字にできるほどに気がついたのである。

それだけ、今日のミーティングは衝撃的だった。

そして、指摘された部分が全て手法であって、アイデア自体に対しては面白いと言ってもらえた事が絶望的な状況を直視した上で嬉しかった。とにかく時間が欲しいと思ったし、今にでも作り変える気になった。

友人にも、何故研究室を辞めずに続けたのかよく聞かれる。これは、ただの意地だ。まず、とても環境が良いし、優秀で優しく指導してもらえる場所というのもある。でも、失敗して、逃げるのが恥ずかしかった。逃げたと思われるのが嫌だった

自分のやりたい事が、伝わって かつ根本的に間違っていると指摘されて嬉しい場所がある事を知っていたなら、移ったかもしれない

私の大学生活は、心では分かっている、やっている事が、頭では分かっていないので、行動に邪魔をしてうまくいかないなぁ。

でも、一周回って、こんだけできない事がわかり、本気で間違った手法を進めて、間違えだと気づけるというサイクルは、今の研究室でこのテーマで卒論を書いてなければ出会わなかった。卒論の最期の数ヶ月が、それまでの大学生活での学びに匹敵する成長率だ。

字にしたためた事で、頭が成立されたので、直せるところの手法を見直して、実験のし直しです。

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生きてるようなロボットをつくる22歳. ロボットをポップでカジュアルにしたい。Kawaii "living" robot artist/ 🐧robot TRYBOTS CEO/ ミスiD2015/ 東工大附機械→ 慶應SFCB4/ 2cv/航空部/クマ財団一期/
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