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昔はみんな“生”でした

私が小学生の頃にみていた番組では、音楽が使われる番組はすべてが生バンドの演奏でした。

リクエスト葉書や全国のレコード売り上げの総計のポイントでランキングして、上位10名が番組の中で生で歌う歌番組では、順位と点数を司会のアナウンサーが発表して歌手が登場するときに鳴るファンファーレがあったのですが、これも毎回、生で演奏していたそうです。

バッチリのタイミングでファンファーレが鳴るためには、
「何千何百何十何点」と言い切った後で演奏を始めると“間”が開いちゃうため、
「何千何百何十」と言い終わったタイミングで指揮が降られるそうです。
そう思うと、アナウンサーが最後「何てぇ~ん」と少しゆっくりかつ長めに伸ばしていた記憶が蘇りました。

また、毎週土曜日に放送されていた生での大仕掛けのコントやゲストの歌手が歌っていたバラエティ番組でも、生バンドが効果音から歌手の伴奏まで演奏していたそうです。
生放送ですから、テレビの終わりの番組まで残っている時間はまちまち。
CM中に、残り時間とコントグループのリーダーがどれくらいしゃべるかを考慮して、指揮者がテンポとどれくらいの長さ曲を演奏するかを決め、それに合わせてバンド全体が演奏していたそうです。
そう思うと、
「歯を磨いたか?」
「宿題やったか?」
というコメントが、多い時や少ない時、さらに歌うテンポがものすごく駆け足だった時など、いろいろあったなぁ~という記憶が蘇りました。

改めて、昔のテレビってすごいことをしていたんですね。

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