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オンラインセールスが生み出す『新たな雇用』について

はじめに

noteへの執筆も早いもので3回目となりました。
1回目では自社に合った活用シーンを選択することの重要性、2回目ではお客さんに非対面での営業を受け入れてもらうためのトークについて解説をさせてもらいました。

オンラインセールスは、オフィスや自宅にいながら営業を行えることから、「働き方の多様性」との文脈とも非常に相性が良いです。3回目となる今回はその点に着目し、オンラインセールスが生み出す『新たな雇用』について纏めてみました。

このテーマを選んだ背景として、まずは以下の2点をご覧ください。恐らくこのnoteを見ていただいている方々であれば、一度は目にしたことがあるデータかと思います。

【営業職の就業者数推移】
(引用元)

https://www.sankeibiz.jp/workstyle/photos/190924/wsa1909240640002-p5.htm

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【2019年「企業の人材不足」実態調査】
(引用元)

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16138.html

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このデータが示しているのは以下の2点です。

◆ 過去15年間で営業職は150万人減少している
◆ 人事向けの大規模アンケートにて、現在最も採用が難しい職種は
 「営業職」という結果に

つまり、営業の採用は年々ハードルが上がり続けており、これまでと同じ方法ではうまくいかない時代になってきている、というのが分かります。

そこで、この「営業職の大採用難時代」においてオンラインセールスが「新たな雇用」を生み出すきっかけになるのではないか?と考え、本テーマを選ばせてもらいました。

様々な切り口で考察できるテーマですが、特にこの新たな営業スタイルが持ち合わせている、

◆ 場所を問わずに働くことができる
◆ 限られた時間の中で効率的に営業が行える

という、2つの利点を享受しやすい立場の方々をピックアップしています。

オンラインセールスで活躍が期待される3つの雇用

① 営業経験豊富なママさん

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ファーストキャリアで営業を選択し、基礎をしっかりと身に付けて高い成果をあげてきた方が、ライフステージに合わせて営業を卒業していくことはよくある話です。

単純に営業をやり切って「もうやりたくない」と考えられているなら仕方のないことですが、働く時間や場所の制約により志半ばで辞めざるを得ない状況となってしまった方がいるとすれば、それはとても勿体無いことです。

例えばお子さんを保育園や幼稚園に預けている限られた時間の中で、自宅にいながら対面と同等の環境で世界中に営業ができたらどんなに可能性が拡がるでしょうか。
「本当は営業がやりたい」と考えながら叶わず、本意ではない仕事に就いているとすれば、それは大げさではなく日本経済にとって大きな損失であると考えます。
弊社ではかねてより、「在宅セールス」の仕組み化に力を入れてきており、まさにそのような働き方をして活躍いるメンバーがいますので紹介させてもらいます。

『仕事を大切にすると、子育てが息抜きになる話』

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尚、これはママさん側だけではなく、パパさん側でも同じことが言えます。もし営業活動の一部だけでも在宅でオンラインセールスを行うことができれば、家事育児の分担や、必要に応じてママさんが出社や訪問営業を行うことも出来るようになります。子育ては不測の事態の連続ですので、いつでも柔軟な働き方を選択できる状況や環境を整えておくことで、心にゆとりを持って、より一層仕事に集中することが出来るのではないでしょうか。

② 人並外れた「体力・気力」を持つアスリート

1つのことを突き詰めてやりきってきたアスリートは、体力・気力共に一般の方に比べて高い水準であるケースが多く、引退後にビジネスの世界でも成功を収める人は少なくありません。とりわけ、アスリートと営業の相性が良いことは、体育会系の学生が就活で未だに俄然人気を集めることが何よりの証左ではないでしょうか。

例えば、私自身が経験のあるプロボクシングの世界というのは、日本チャンピオンになってもそれ一本で生計を立てることができません。そうすると必然的に、練習の合間を縫って仕事をする人が大多数となりますが、この限られた時間の中でいわゆる一般的な営業職に従事するのはそれなりのハードルがあります。

そこでオフィスや自宅にいながら営業が行えるオンラインセールスであれば、練習にも支障をきたさない範囲で営業職に従事することができます。例えば練習がない午前中にオフィスで3商談を行い午後から練習、など効率的な働き方も十分実現できます。これは言わば、「移動時間が練習時間に置き換わる」と言い換えることもできます。

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ほとんどのアスリートは、現役生活よりも引退後の人生の方が長いです。現役中にどうせ同じ時間を使って仕事をするのであれば、引退後にも活かせるスキルを身につける方が長い人生を考えれば間違いなくプラスであると考えます。それが大学卒業時の新卒入社のタイミングでは重宝されて、現役中はその機会が失われてしまうのはどうも違和感があります。
(中にはスポンサーが付き、仕事をしてお給料を貰いながら競技を続けているアスリートがいることは認識していますが、オリンピック候補など選ばれた人だけが受けられる特別な扱いとなっているのが現状かと思います)

そんな二足の草鞋を履いているボクサーはいないかと検索してみると見つかりました。国産SFAで有名なマツリカさんが以下のような記事を出されてました。是非今後もロールモデルとして活躍してもらいたいです。  

『世界を狙うプロボクサーが、SaaSのスタートアップで右ストレートを打つ理由』
※尚、久我選手は現在すでに退職されているようです

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③ 表現力豊かな役者さん

「営業 演じる」と検索をかけると山ほど記事が出てくるように、営業は自分自身を演出し、表現力が必要とされる仕事であることが通説であるならば、それを本業とする役者さんのポテンシャルは計り知れません。
事実、弊社でも創業期から舞台役者が2名も活躍してくれています。

役者やアイドル、夢との両立大歓迎!急成長のベルフェイスを支える「アルバイト」

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営業の経験がなくても、トークスクリプトを渡してロープレを行ってみると、驚くほど最初から上手に淀みなく営業が行えます。
それでも当然マネジメントは必要となりますが、

◆ 常にオフィスの中で営業を行うのでアドバイスしやすい
◆ 自宅で行っていても商談を録画しておけばいつでもFB出来る
◆ 1日5〜6商談行えるので、経験を重ねる速度が速い

などのオンラインセールスが持つ「マネジメントの利点」を活かせば、時間をかけずに戦力化できます。

舞台本番前などはまとまった休みが必要になることもありますが、それも前述の録画データ活用やSFAへの細かな情報入力を行えば難なく引き継げますので、これまで問題が起きたこともありません。

対面に比べ、オンラインセールスはこちらの感情や想いをお客様へ伝えにくい側面があります。ですのでより一層、言葉の抑揚や表情、身振り手振りでそれらを補う工夫が必要になりますが、その時に役者さんの持ってるスキルは大いに役立てることができます。

さいごに

今回は特にイメージしやすい3つをピックアップさせてもらいましたが、他にも以下のような可能性も大いにあり得ると考えます。

● インターン生 (大学生はもちろん、専門学生や高校生も)
● 身体が不自由な方 (特に下肢に不自由があり移動が困難な方など)
● シニア層 (知見を活かした顧問的な立ち位置で、ただ動き回る体力がない方など)
● バンドマン (コールセンターがお馴染みだがその次のステップとして)
● 家業後継者 (都心でバリバリ営業していたものの、家庭の事情でやむなくUターンした農業従事者など)

ここ数年で「強い営業組織」のあり方が明確に変わってきていることを肌で感じています。とにかく折り紙付きのトップセールスマンを採用・育成してきた時代から、働き方の多様性を実現すべく、柔軟でしなやかな仕組みを創り、どんな人でも一定の成果をあげられる組織が、安定的に成長し続けているように感じます。

オンラインセールスが世の中に広まることは、それだけ新たな雇用の可能性が拡がることを意味します。それはもしかすると、冒頭で申し上げた「営業職の大採用難時代」における新たな雇用のあり方を指し示すきっかけとなり得るかもしれません。そのことの社会的な影響や意義を正しく理解し、今後も事業の発展に専心して参ります。

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