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「表現すること」を「今」始める理由

今まで貯めてきた気持ちのような想いのようなものをカタチにする。

これまでやろうやろうとして、できてなかった「自己を出すこと」を、「今」しようとしている。というか、その時がやっと来たのかも。

自分の人生をぱっと振り返ってみると、悩んだり、迷ったり、道を決めきらなかったり。そんなんばっかり、だいぶ道草をしながら「今」となった。

第二回目のnoteはそんなぼくの、個人的な過去の概要を書いていこうと思う。

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写真:バリ島の寺院, Indonesia, 2015

具体的なぼくの経歴は、①大学を卒業 ②食品メーカーで営業 ③東南アジアをバックパック ④青年海外協力隊でパプアニューギニア ④日本でフレンチ、就労支援のレストランで勤務 ⑤スリランカで料理の習得、記録 だ。

昔からの多くの友人が、社会に出て、会社に勤めているのを横目に、ぼくはどんどんと多くの友人たちがいる方向ではない方向に進んでいった。ある時は期待に胸を膨らませ、ある時は不安が頭をもたげた。

料理の世界を離れようか、真剣に悩んだ時、夜も寝れず、将来を描くことができなくなり、不安に孤独で一杯だった。実際に離職して社会の一員でもなくなった時、心のどこかが自分を責め立てていた。半分死んだように生きていたように思う。

そんな心の紆余曲折を経て、「今」福岡でスリランカカレーにビリヤニを作っている。はしょりすぎて、急に「今」に飛びすぎだろって言われそうだけど、色々あった道草の話は、また別の機会に詳細に書こうと思うので勘弁していただきたい。

スリランカカレープレート

写真:提供している週替りスリランカカレープレート, 直方市, 囲炉裏

現在、福岡県は直方市、囲炉裏という場所の、シェアキッチンでカレーを作っている。この一年間、北は仙台から南は福岡まで、都市部でスリランカカレーを食べることを中心とした企画をしてきた。ノマドカレーワーカーみたいな感じになるのかな。

移動式なので、出会う方々の多くとは一回きりの関係になりがちで、ぼくの想いや過去の話を深くする機会が少なかったように思う。自分自身の世界観を、雰囲気や言葉の端々に含ませることができていたら、長い時間や会った回数などあまり関係なく、「伝える」ことはできるのだろう。だけど、ぼく自身が「今、それをやっていることの意味」をぼく自身の中で解釈できずにいた。当然、そのあやふやなままの、理解しにくい概念しか、相手には伝わらない。

今は、同じ場所で同じ曜日にカレーを出すことをしている。やり方が大きく変わったのだ。同じ場所で、日時で、スリランカカレーを出す。当たり前だけど、店を継続していくためには、お客さんに足を運んでもらって食べてもらう必要があるのだ。

直方市は、博多や天神で広く知られている福岡市からは離れていて、車で1時間少しほど。人口も少ないし、スリランカカレーというある種珍しいものに積極的に手を出すような風土でもない。しかも、ぼくは水曜日と金曜日のランチタイムのみの営業なので、認知されにくいときた。

つまり、マイナーな料理の作り手にとって、店を継続していくには課題が多いのだ。

あくまで料理を売るモノにとっては。

良い店って、個人でそれぞれ違うけど、ぼくが目指す店は、「人と人が何かしらの関わりを持ち合えるような場、想像力をかき立てられる場、好奇心を満たす場」だ。言い出せば切りがなくて、細かく分類もできてないから、今の所、表現し切れていないのがもどかしいけど、おおよそそのような場を作りたいと思って営業をしている。

来店して下さる方々に、「人との出会いや、新たな視界、知識、ワクワク、楽しさに現実」を期待して、この場に来て欲しい。

その自分自身の期待に応えるために、コトバや、場の物理的な雰囲気作りが必要になってきていると感じている。自分自身が良いと思っている場を、具象化し、分かりやすいカタチにし、来て下さる方々を迎えたいのだ。

だから、「自分の世界観」を積極的に出していきたい。

店をするにしても、会社を立ち上げるにしても、一つの企画を立てるにしても、本当によく練られているのだな、と思う。

ぼくは店の名前を決めるだけで、うーーーんってなってしまっている。コトバの一つ一つに意味があるんだと実感する。

そんなこんなで、そろそろやっと、店の名前が決まりそうです。新年には決まってるかな。

今回長くなってしまった。

ではでは、See you again!!

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写真:バリ島でテンペを売るおばちゃん, Indonesia, 2014

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