不景気ニュース　令和4年2022年7月23、４日

2022年8月6日 13:13

山梨の雛人形製造「雛屋豊玉」「市川豊玉」が破産、負債4億円

2022年7月23日 17:15 | 国内倒産 | 倒産, 山梨, 破産

山梨県韮崎市に本拠を置く雛人形販売の「株式会社雛屋豊玉」と、子会社で雛人形製造の「有限会社市川豊玉」の2社は、7月19日付で甲府地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。

1960年に設立の雛屋豊玉は、首都圏を中心とする百貨店や全国の人形専門店で雛人形を販売するほか、東京の浅草橋にショールーム、山梨には工房をそれぞれ構えるなど事業を拡大していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、主力だった百貨店での売上が大幅に落ち込んだため、資金繰りの行き詰まりから今年5月には事業を停止し今回の措置に至ったようです。

2社合計の負債総額は約4億円の見通しです。

長崎県長崎市に本拠を置く洋菓子店経営の「有限会社お菓子の店アリタ」は、7月20日までに事業を停止し事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが明らかになりました。

同社は、先代が興した和菓子店を前身として、1995年に洋菓子店を開業し、1997年に法人化するとともに工場を開設しました。その後も出店を進め、長崎市内を中心に6店舗を展開するまでに規模を拡大していました。

しかし、競争激化や原材料価格の高騰などで厳しい環境に陥るなか、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛で客数が大幅に落ち込むなど業績が悪化したため、資金繰りの行き詰まりから事業継続を断念し今回の措置に至ったようです。

負債総額は約3億4000万円の見通しです。

7月18日から24日までに起こった不景気な出来事を総括する「週刊不景気ニュース」。倒産の話題が多い1週間となりました。

破産申請（準備含む）により倒産したのは、埼玉の光学製品製造「武蔵オプティカルシステム」、宮城の飲食店経営「ダックス」、石川のレストラン経営「ノリオターブル」、広島の印刷業「イメージパーク」、群馬のこんにゃく製造「丸大オヲツヤ商店」、東京のレコードショップ運営「エナジー・フラッシュ」、大阪の菓子製造「戎大黒本舗」、山梨の雛人形販売「雛屋豊玉」、長崎の洋菓子店経営「お菓子の店アリタ」となりました。

一方、閉店や人員削減では、居酒屋チェーン運営の「大庄」が32店舗を閉店し、長野の商業施設「アゲイン」が閉館したほか、製薬会社「大幸薬品」の希望退職者募集に24名が応募したことが明らかになりました。

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