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親になる

そもそもの話。

子が生まれて親になる。

完全に私見だけれども、分娩を経て子を授かる場合には、母は生理的に親になり、父は社会的に親になるものだと思っています。

母は、その胎内に子を宿し、それが日一日と大きくなり、場合によっては自分の心身の健康をも損ねながら10ヵ月にわたって親としての実感を重ねていく。

一方で、父は母となる妻の変化に戸惑いこそすれ、実感として親になったことを感じるのは実際に初めて我が子を抱いた時なのではないでしょうか。

両親学級の様子を見ても、母親の方が父親に比してどっしりしている印象だった気がします。
人形を相手にしていても、母はすでに親の顔をしているのに、父はまだまだなりきれていないような。
それはもちろん第一子を迎える頃の吾輩も含めてのこと。

これは母性と父性、女性脳と男性脳というような眉唾の性別論に拠っているのではありません。

お腹の子が育つのに合わせて親としての自分も育てていく母親と、それを傍目に見ながらアワアワと親になっていく父親。

だから、やっぱり父親は、親になるために母親以上に努力と覚悟が必要だということだと考えています。
あまり思い詰めるのもよくないように思いますが、母親の辛さ、苦しさもだいぶ思い詰めるのと近いものがあると思うとどっこいどっこいとも感じるのです。

母が生理的に親になることと、父が社会的に親になることのどちらが上だの優だのと言いたいわけではありません。

あくまで仕組みの話。

「親になる」と言っても、分娩を伴わない形でお子を授かることもあるし、様々な事情で様々な形の親のなり方があるということは承知しているつもりです。

ともあれ、我々父親が母親に負けずにしっかり親としての充実した日々を過ごせるように、ゆるゆるとでも確実に努力していかなきゃいけないなと思うのです。

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