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グッドパッチ上場して1年の7つの変化

Naofumi Tsuchiya / Goodpatch

今日、6月30日は昨年グッドパッチが東証マザーズに上場した日です。

上場して、ちょうど1年が経ったということで、この1年で感じた変化を簡単にnoteに書いてみようと思います。

あくまでグッドパッチの事例かつ僕の感じ方でN=1の声なので、参考程度に思っておいてください。

ちなみに一言で言うと「上場の道を選んで良かった」と思えるような非常に充実した1年でした。

💙 1.認知度は期待値以上に向上

上場による認知というのは当然多くの会社が期待するところ。当然グッドパッチもこの1年で認知度は上がったという実感はありましたが、正直期待以上でした。

要因としては、まず上場タイミングが良かった事。

コロナで3ヶ月間東証の上場がストップした後に、上場再開してすぐのタイミングで注目度が集まるタイミングだったこと。そしてデザイン会社として初の上場だったという話題性。

さらに同じタイミングでコロナによるDXの波、そして政権交代による行政のDXの波があり、バズワードとなったDXデジタル・トランスフォーメーションの中でUI/UX文脈が語られることが多く、UI/UXに特化したデザイン会社として唯一上場しているグッドパッチが取り上げられるシーンが多くなりました。

特に上場前はなかなか取り上げてもらえなかった日経新聞や日経のメディアにも取り上げていただけるようになり、これはかなりの変化だと思っています。

この1年はタイミング的に良い波にうまく乗っかれたと思っていて、銘柄コードの7351 波来いという語呂合わせ通り、追い風ありの波に乗れたなと感じています。

📩 2.問い合わせ数は70~80%増

認知が増えたことにより当然問い合わせの数にも影響がありました。

直近2QのIR資料にも出ていますがこの1年ベースラインで7〜8割くらい数としては増えています。

質はどうかというと、たしかに数が一気に増えると有象無象が増えるので質が全体的に良くなったかは何とも言えないところですが、毎日入ってくるインバウンドの問い合わせを見ていると、とんでもない有名企業の問い合わせがバンバン入ってくる状況ではあります。もちろん上場によってグッドパッチの事を知った顧客も多いです。

あと、リーチする層としても個人投資家や機関投資家の方々にもグッドパッチという会社を知ってもらえるようになり、リーチの幅が広がった事により、今までリーチできなかったクライアントの問い合わせに繋がることも増えました。

グッドパッチはBtoB企業なので、やはり信用力という意味でも上場はプロジェクト獲得面でもメリットの方が大きいかなと思います。

👨‍👨‍👧‍👧 3.応援してくれる人が増えた

これも認知度に関係しますが、この1年は応援してくれる人が増えたと感じています。

まず社員のご家族や親戚。

上場前はなかなか自分の子供が働いている会社がどういう会社か不安に思う面もあったと思いますが、上場したことで業績も見えるようになり、特にグッドパッチは情報発信が多い会社なので、ご家族に応援してもらえるという声が社内でも多いです。社員のご家族が僕のTwitterをフォローして見てくれているようですw

特にこの1年で入社したメンバーが家族に説明する時に、上場してる会社だからというと「それなら安心ね」と説明コストが下がるのと、更に会社のブログや僕の記事を見てもらうとグッドパッチの事を応援してくれるようになったという声を聞きます。

社員の家族に、安心してもらえる事、応援してもらえる事、これだけでも本当に上場して良かったと感じます。

あとは、個人投資家の方々。

上場したことで個人投資家の方々がグッドパッチの株を買ってくれるいますが、まさに今まで出会う事もなかった人たちです。もちろん、短期売買の投資家もいますが、グッドパッチのビジョンに共感して長期で応援してくれている投資家の人もいて、僕は比較的個人投資家の皆さんの声をSNSや掲示板でちゃんと見るタイプの経営者なので長期で応援してくれる投資家の皆さんの応援の声はいつも励みになっています。(もちろん短期の方も買っていただける方はいつも感謝しています)

今年、MSワラントの調達で多くの批判を頂いた時も、長期ホルダーの方々にSNSで励ましの言葉を多くいただいたのは本当に心に残っています。まだまだ、皆さんの応援の声に応えれるようにがんばりますので引き続きよろしくお願いします!

今後はもう少し個人投資家向け説明会など対話の機会も増やしていきたいと思っています。

📈 4.会社の価値が可視化される

上の話にも繋がりますが、会社の価値が株価及び時価総額として可視化されるというのは大きな変化です。

僕は経営者なので当然株価は気にしますが、社員には必要以上に気にしないようにと伝えてはいます。株価は必ずしも業績とは連動しなかったりするので、見ても仕方ないからと言っています。

でも、多くのメンバーが社員持株会に入っていてグッドパッチの株主でもあるので、自分の仕事で頑張った結果、事業に反映されて、会社の価値に紐づくことはポジティブに感じているメンバーも中にはいるみたいで、そういうメンバーにとっては上場していることは良いことだと思います。

僕は社内でも、時価総額についての考え方はすぐに今年来年で1000億にするぞみたいな事は考えて無くて、身の丈以上に評価されても後が続かないし、しっかりとこの200億くらいのフェーズで上場後の新たな成長にコミットするメンバーに入ってもらって株主になってもらい、しっかりと業績を上げて1000億以上を目指そうという温度感で伝えています。

それなら今のフェーズから入社しても頑張り次第で5倍以上になる可能性もまだあります。1000億になってからの5000億はまた難易度が違うと思うので、このフェーズに入ってくれる人の事を考えると身の丈以上に株価が上がってしまうのは良くないと思っています。

🧑‍🎓 5.採用面での変化

ベンチャー界隈では昔から上場後に優秀な人材がどんどん抜けていき、上場後にチャレンジングな人材が減っていくような話も過去聞いていたので不安な面もありましたが、グッドパッチに関しては、より優秀でチャレンジングな人材、多彩なバックグラウンドの人材の採用ができた1年でした。

上場後の1年で中途は32名、新卒8名の40名が入社していますが今までのグッドパッチには入らなかったような人材の採用ができたと思っています。全体の応募数は現時点で上場前の1年は2779名だったのが、上場後の1年は5166名と倍近く増えており、特に新卒の応募が100%増と圧倒的に増えました。やはり上場は新卒に響くんですね。

もちろん日々の人事やマネージャー達のスカウト含めた採用活動の賜物ではありますが、上場によってグッドパッチをより深く認識した人も多いので、確実に上場は後押しになっていると思います。

元戦略コンサルファーム、元P&G、元リクルート、元電通のような所からデザイナーになりに入社してくるメンバーもこの1年は増え、まあ前職の会社の知名度や大きさはあまり関係はないと思ってはいますが、それを差し引いたとしても本当に魅力的な才能とコミット感のある人材達が入社し、既存メンバー達をうまく刺激してくれています。

特に上場後に求心力のあるメンバーやマネージャーが辞めて不安になりそうな所をこの1年で入社したメンバー達が一気に組織のテンションを変えてくれた面があって、非常に良い採用ができているなと思っています。

これは嬉しい誤算でした。

ちなみに現在もあらゆるポジションで絶賛募集中です!

⭐️ 6.社内の雰囲気

もちろん、良いことばかりではなく、上場前後の数ヶ月コロナでなかなか顔を合わせれない期間も続き、若手メンバーの退職なども発表され、上場後の共通ゴールが見えなくなり、少し不安に思う局面もあったと思います。

そんな中でも社内の組織施策は手を緩めずにPXチームを中心にやってきました。

- PXチームの色んなカルチャー施策
- オンボーディング体験の改善
- 良いタイミングでのUniposの導入
- メンバーのボトムアップでのソリューション提案
- サイバーエージェント曽山さんをゲストに呼んだ半期総会
- 新入社員達の発信
- 10周年プロジェクト など

色んな取り組みによって、昔よりもメンバーの自発的な活動が増えていて、それぞれのユニットが独自のソリューションや社内でのナレッジ発信、社内ラジオなどの取り組みをやっていて、これがトップの押しつけではなく、ボトムアップで行われる組織って見たことないなとびっくりしています。

過去のグッドパッチの良い部分は失わずに、多様なバックグラウンドのメンバーが入った事により、更にカルチャーが強固に良い方向でアップデートされていると感じています。

これは上場したことによる変化というよりは、グッドパッチに所属しているメンバー達の自主性、自発的な取り組みや、PXチームやマネジメント陣の努力によって出来上がっている今の組織の雰囲気だと思います。

正直、新規上場企業の中には上場まで事業と組織面で準備ができていないのに無茶にストレッチしてやってきて、上場後に崩壊する会社も多い。そういう会社と比べるとグッドパッチはしっかりと上場後を見据えた準備をして上場できた会社だと感じています。

↑ビジュアルデザインユニットからボトムアップで作られたソリューション「TORO」

🎯 7.経営者(自分自身)の変化

最後に僕(経営者)の変化ですが、正直個人的にはあまり変わっていないとは思っていますが、どうなんでしょう?w

普段の仕事上では、もう上場前から権限移譲がかなりできていて、僕がいないと回らない組織にはなっていないし、時間の使い方も優先順位の一番上は採用だというのも創業以来変わっていないし、Twitterも割と遠慮なくつぶやいてるし、社内でもひたすらSlackのtimes_ceoでボケ続けています。

もちろん、インプットのスコープや視座がより社会という面で見るようになったとか、上場企業のコーポレートアクションのインプット比率は多少変わったかもしれません。でも元々結構な量インプットしてます。

付き合う人が変わったかというとそんなに変わっていなく、昔からの起業家の友人がみんなどんどん上場やEXITして勝手にBigになっていったりしているくらいで、付き合う人自体は全然変わってないです。経営者10年やってますが未だに芸能人の友達がいません。社長やってると芸能人の友達とかできるもんじゃないんですね。どうやったら小栗旬さんと友達になれるんでしょうか?

ただ、自分は変わらなくとも周りの目は変わったというのはあるんだと思います。

自分は何も変わっていなくとも周りは「上場企業経営者」という色眼鏡で見るので、そういうバイアスが掛かるというのは常に意識しないといけないなとは思っています。

世間では、上場して情熱がなくなったり、上場ゴールだって言われたりする経営者がいると聞いたことがありますが、僕に関しては上場ゴールのゴの字も出てこないくらい働いてます。

今まで以上にグッドパッチに全力コミットしております。

寝ても覚めてもグッドパッチの事しか考えておりません。

グッドパッチをもっと成長させ、世の中に影響を与えられる会社にする以外考えておりません。

Stay Blue 青い想いを忘れない

昨年、上場時に創業者からの手紙という文章を書いています。

あの時にしっかり自分の言葉で上場時の想いを書いておいて良かったなと思っています。

毎年この時期にもう一度読み返して、この時の青い想いに立ち帰れるので。

変化の激しい世の中だからこそ、変わらない想いとか信念のようなものが大事になってくるとも思っています。

変化に柔軟に、でも軸はぶれない。

しなやかさを持つ会社で有り続けたいものですね。

さあ、上場企業としてはまだまだ2年生のヒヨッコなのでここからも頑張りますよ!

これからのグッドパッチの変化もお楽しみに!

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一年前の上場時のnoteもぜひ!

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Goodpatchに入社する人材は美大・芸大出身に限らず、総合大学出身、営業、事業開発、コンサルなど多岐に渡ります。 私たちのバリュー「Go beyond」を体現する、多様なデザイナーたちを紹介するムービー

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Naofumi Tsuchiya / Goodpatch

記事を読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!