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母を助ける話#ALS.60 余裕ができたことを素直に喜ぼう。

退院してから5日間ほどが経過した。


午前中と午後の時間帯は、訪問介護の方をふんだんに使っていくことになった。


お風呂も訪問入浴を週2回に切り替えることになった。本来は、このようなことはもっと早くにすべきだったと病院の人にも看護の人にも言われた。


ただ、母の意見を尊重するために、私たちはその選択をとってこなかった。


昨日、受け入れるということについて書いた記事がある。

なぜ、私がこの記事を書いたかというと、もちろん、私の友達が背景にあった。しかしそれ以上に、母が状況を受け入れないことによる辛さ(この辛さは本人も、そして周りの人も同じく感じてる)があった。


ALSという病気があまりにも珍しく、苦痛を伴うため、受け入れないのは当然であると思う。


ただ、受け入れるという一つの行動がかなりを変えてくれることは間違いない。


今は、嫌がっていた訪問入浴も受けてくれている。そして、私が最も介助がうまく、スムーズだったが、私ばっかりに頼っているのはダメだということで、ほかの看護の人にお願いしていることも受け入れている。


ただ、食事は一日1食の予定だったが、母の強い要望で2食にしている。本来なら、それも叶わないほどであるが。


実のところ、母には余命宣告されている。もちろん家族全員が聞いた。長くは無い。


目安という感覚でいてはいけないが、長くないということを知って、やっぱり母の要望は受け入れようと思った。


レスパイト前に比べたら私はかなり自由ができた。友達と遊ぶ時間も増えたし、一人で行動できる時間もできた!


レスパイト前に失ったものは返ってこないからこそ、今、必死に生きることができる。明日私が死ぬかもしれないという思いをもって、今日一日を最高にしようと思える。動ける。


もう少ししたら、この状況も慣れてくるとは思うけど、また、変化は出で来る。その時は、その時だ。

ここでサポートいただいたものは、全て私の母の病気への還元に使わせてただいています。