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言葉が通じるのその先は

こんばんは。

今日は「rakuraku vietnam」さんのYoutube動画『すぐに使える基本のベトナム語フレーズ10 選 ③ || らくらくベトナム語』の抜粋版です。

35 Co xach noi khong?Nang lam day!
について、感じたことを書きながら、おさらいします。

「Co 〜 khong?」は動詞や形容詞の疑問文です。
「xach」は「持つ」なので「Co xach khong?」は「持ちますか?」です。
「noi」は「できる」ですが、解説によると「話し手自身が難しいと判断していることについて『できる』という場合」に使うようです。
なので「Co xach noi khong?」は、「(重いけど)持てる?」みたいに聞いている、ということです。
「Co an noi khong?」なら「(見た目がちょっと…だし、熱いやら辛いやらだけど)食べれる?」みたいに聞いている、ということでしょう。

ちなみに「持てますか?」なら「Co xach duoc khong?」という言い方もあるようですが、ニュアンスが違うようです。
ベトナム語の可能形で、教科書などによく出てくるのは「動詞/duoc」や「co the /動詞」という形で「(動詞)できる」と表すものです。

テキスト『ベトナム語レッスン初級1』では「第9課」で扱われていて、「(人称代名詞)/co the (動詞) duoc」という形で「…は〜することができる」(可能)を表す、とありました。
また「co the 〜 duoc」は、日本語の「できますか?」と同じで、「能力可能」と「状況可能」の両方を表す、とも書いてありました。
「私は食べることができます」も「この木の実は食べることができます」も「co the 〜 duoc」で表せるということです。
それぞれ「Toi co the an duoc」と「Qua nay co the an duoc」となります。

ちなみに、もう一つの可能表現は「biet」で、これは「能力可能」だけに使われるようです。
「Toi biet an」は言えるけど「Qua nay biet an」は言えません。

ここまで書いて感じたことは、「Co xach noi khong?」は会話表現なんだ、ということです。
大きめの荷物があって、「持てる?」と聞かれても、真正面から答えるなら「分かりません」が正直な回答です。
自分の筋力に対して、無理かどうかは、まだ分からないので。
だけど、「なんか持てそう」と思ったり、自信があると「持てる持てる。大丈夫」なんて言いますよね。
ちょっとした気遣い。そんなやりとりなんだろうな、と。

じゃあ例えば。
あるお父さんが、止まってしまった子どものおもちゃを直そうとしているときに、子どもが「直せる?」と聞くとしたら、「noi khong?」なのかな。
なんとなく、そんな気がします。
でも、業者に直せるかを聞くなら、「duoc khong?」とか「co the〜 khong?」なのかな、と。
chatGPTに聞いてみます。
「このおもちゃを直せますか?」は「Ban co the sua do choi nay khong?」というようです。

次に「Nang lam day」です。
「Nang」は「重い」。「lam」は「とても、すごく」。「day」は「〜よ」。
ベトナム語の「とても、すごく」は「lam」のほかに、「rat」とか「qua」という表現があります。
その中で、「lam」は、「話してから伝えることは、相手はまだ知らない情報だと判断したとき」に使う表現、だそうです。
「すごく辛いよ」も「すごく面白いよ」も、相手がまだそれを知らないと思うときは「lam」を使うのでしょう。
相手は「そうか、すごく辛いのか〜」とか「へ〜、面白いんだ〜」と考えたりするのでしょう。
これが「すごく辛いね」とか「すごく面白いよね」となると、「rat」とか「qua」を使うのだと思います。

実際、人に何かを伝えるときは、「相手はまだ知らないこと」なのか「知っていることなのか」を判断していますよね。
それで、こちらの「伝える」という行為が、相手に「教える」なのか「共感や同意を得ようとする」なのか、という話し手の意図もある。
そこらへんを踏まえて、どういう言葉や表現を選ぶかを考えて。

それらを瞬時にやっている。
さらにベトナム語で表現する。

そのレベルで学習の成果が出て、ベトナム語を身につけれたら楽しいだろうな、と思います。
相手に伝わる言葉が使えて、分かり合えるコミュニケーションができるまで。
コツコツ頑張ります。

以上です。

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